スーサイド・スクワッド【いい素材でここまで酷くできる】
今作は、DCコミックスが2013年から開始したMARVELのパクリ『DCエクステンディッド・ユニバース』第3作目(チラシだとなぜか第二弾扱い)です。
ネットに特報が公開された地点で、多く人に大きな期待を抱かせ、正直なところ『バットマン v スーパーマン』よりも盛り上がってました。 本編が公開される以前から、ファンアートやらコスプレがインスタグラム等で出回り、公開が近づくにつれ、ファンたちの期待は膨らんでいきました。
しかし蓋を開けるととんでもない作品であったのです。
キャラクターのデザインとインパクトは最高の出来であるのは事実。 しかし、作品の内容は、そんな『キャラの良さ』とは釣り合わない出来だったのです。
ペラペラで雑なストーリー。 前2作の『ダークナイトシリーズ』からずるずる引きずっている暗い作風から、コメディタッチの作風へのシフトチェンジを目指したものの、意図しすぎて気持ち悪い。 『ハリー・ポッターと賢者の石』を超えるキャラ紹介の長さとだるさ。 そしてキャラクターの使い方の悪さ。
もう散々言われてます。ファンにさえも。 つまり「予告は傑作」というやつです。
さてさて、次は私の意見です。
つまんなかったです。
こういう映画は、中盤になってからやっと「あー、確かにダメだこれ」というのになるのが普通ですが、今作は序盤から「あれ?」となります。
そう、『起承転結』の『起』から観客の目の前で堂々と地雷をポンと仕掛けるという荒業を仕掛けているんです。
やけに長ったらしいハーレイ・クインのオリジンと、デッドショットのみんなが興味を持たない家族思いアピール。 そんなもんどうでもいいから、さっさとチーム組んで出撃してくれ!!そんな願いも叶わず、描かれていくのはどうでもいいシーンばかり。まるでこのブログみたいに同じことを繰り返します。
そして何よりもびっくりしたのは、古代より生きる魔女(実際はメタヒューマンというカテゴリの一つ)、エンチャントレスです。
こいつ、メンバーじゃないです。
彼女がチラシや予告の状態で登場するのは10分くらいしかありません(たぶん)。すぐに第二形態(というより、真の姿)に変わり、ヴィラン・・・いや、悪役・・・とにかく敵側になります。
おいおいおいおい!!
エンチャントレスの活躍を楽しみにして見に行った人はさぞキレたでしょう(わたしです)。なにせ、「スーサイドスクワッド・スクワッド」という言葉が出てくる以前に敵ポジションに=活躍すらしてないんですからね。
まあこれは10,000歩譲って許しましょう。眠くなるほどのヴィラン個々の、やけに暗い物語も含めて。
ところがどっこい、まだまだ酷い部分がたくさん。
まず、『かませ犬』です。何もしないで、割とどうでもいい部分の説明のために殺される人が一名。何やってんだよまったくもう。
それから、バットマンとジョーカーのオマケ感と、高速のあいつの必要の無さ。
さらにさらに、敵キャラの魅力の無さ。バットマンvスーパーマンと並んでます。
そんでもって、焦らし方に何も感じないこと。焦らして焦らして・・・・・スッカー‼っと外しやがります。
あと、ストーリーがペラッペラな割に、テーマが映画3本くらい作れそうなくらいに量があること。別にジャスティス・リーグは早く作らなくていいからさ、とにかくしっかり描いてくださいな。
そして何よりも、ハーレイ・クインのキャラ崩壊。 いやまあ、元から崩壊しているんですけど、時折・・・というか、しょっちゅう普通の人間になるんです。 あいつからあんな言葉が出るのっておかしくね?あいつってこんなシリアスやっけ? 一応主人公級のポジションに立つくせに、デッドショットのゴリ押しや、エンチャントレスに対する嫌気のせいで、めちゃくちゃキャラのインパクトが薄れてるんです。 唯一の救いはあのコスチュームが出てくる事くらいかな?ハーレイは一貫して2011年以降のヤツがモチーフかと思ってたら・・・。
いやぁ・・・・・・・
もったいない!!
今作の総合的な評価を言うと、はっきり言ってつまらないです。 キャラクター以外は本当に退屈です(所々、キャラクターでさえ酷い箇所がありましたが)。
この手の映画にはギャップは求められないですし、ただの凄腕がファンタジーな奴と戦うというのも飽き飽きします。 それに、何のヤマも成長も無いペラペラなストーリーは、バットマンvスーパーマンより悪い出来です。 そして、日本のテレビドラマみたいな、予算をケチった謎の説教タイムという、誰も得しないシーンには首を傾げました。
本音を言うと、褒めたいという気持ちはあります。でも、褒める所がキャスティングだけでは何をどう褒めれば良いのか分かりません。
語らなさすぎ
語りすぎ
ヤマがない
成長が無い
テーマが多い
キャラの描き方が薄い
敵がみんな期待していたものと違う
見せ場を予告編でほとんど流している
ヴィランがヴィランをやっていない
ラストに近づくにつれ、音楽のノリが前作みたいに壮大になる
全体的にベター
ダメな部分は沢山出てきます。
普段私はここまで長くボロカス書きませんが、今回は、大きな期待を、とてつもなく大きく下回ったということになったので、こういう記事になりました。
うーん。
現地点で3作が公開、そして3作連続で微妙以下の出来。微妙な作品がほとんどのMARVELよりも、さらに微妙な作品を作り続けるDC。 そもそも3作すべてストーリーに対する高評価のしようがないというのはいかほどかと思います。 変にシリアスな前2作と、無理矢理コメディを混ぜた結果、ペラペラで無駄にシリアスが多い作品(要は前作以下の出来)となった今作。
果たして、「彼ら」にジャスティスは輝くのか。
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フラッシュの動きにくそうなスーツはナシだと思いました。
映画レビュー:劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック!
今作は、スーパー戦隊シリーズ40周年記念作品、動物戦隊ジュウオウジャーの劇場版です。
40周年だけどもやっぱり枠は30分!!
今作のテーマはサーカス。
ジュウオウジャーはお笑い芸人に立ち向かうが、彼に操られたキューブコンドルに敗れてしまうのであった・・・・。
今作(というか、スーパー戦隊の劇場版全体)は劇場版と言っても、TV放送版とほんの10分弱長いだけです。
ですが、たった10分弱尺が伸びただけで、ストーリーかなりの深みが・・・・あるわけもなく、ただいつも通りのジュウオウジャーです。
いやまあ、戦隊自体が劇場版にしたところで、やることはあまりないでしょうし、僕自身が大画面で特撮を観たかっただけなので概ね満足です、ハイ。
ついさっき書いたとおり、大画面で特撮を観たいという人はオススメ。いつものノリで、いつもとはほんのちょっとハデな演出で繰り広げられるアクションは、子供もおっさんも大喜びです。
シンプルなストーリーにくっさい演出、なぜかジュウオウジャーの名前を知ってる子供達、大人も利用しろよっていうツッコミ。
たった30分にギッシリ詰まったちょっとハデなジュウオウジャー、ぜひとも。
いやあ・・・エンディングで踊る子供のお客さんかわいかった・・・・・。
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シン・ゴジラ【異色、そして最強】
ゴジラ ファイナルウォーズより12年、2014年のGODZILLAの大ヒットにより制作された、
『シン・ゴジラ』
を紹介していきます。
今作はエヴァンゲリオンでおなじみな2人、庵野秀明は総監督・脚本を、樋口真嗣が監督・特技監督を務めました。
補足として、庵野さんは1983年に自主制作ののウルトラマンで総監督と主演の経験を、そして樋口さんは平成ガメラ3部作で特技監督の経験があります。まさに二人は特撮、怪獣作品界の大物と言えるでしょう。
とはいえ、樋口さんは実写版『進撃の巨人』の監督を務めた結果、原作ファン達からものすごく叩かれてしまっていましたが・・・。
今作のテーマは『もしも現代にゴジラが現れたら』です。
つまり、今作は「これまで一度も巨大生物に侵されてない世界」が舞台です。
突如現れた謎の巨大生物。
彼がどのような理由で、どのような目的で動いているのか分からず、ただ逃げる人類。この時、国はどう動くのか、自衛隊はどのような対処を取るのか。
そういう映画でした。
総合的に個人的な感想を言うと、
かなりヤバイです。
これまで感情豊かに作ることをコンセプトにされてきたゴジラ。しかし、今作の彼は、ほぼ全編『怒』と『哀』が入り混じった表情一つです。
威圧感や恐怖をストレートに感じ、とても恐ろしかったです。
また、庵野さんのミリオタ魂と樋口さんのガメラ特技監督の経験のおかげでしょう。自衛隊もかなりのもの。
平成シリーズのような特殊部隊っぽいものではなく、1作目のリアルな自衛隊でした。
虚構的存在・ゴジラを相手に、ただの火薬を撃ちつけて抗う彼ら。彼らの勇姿には圧倒されました。
今作は、従来のゴジラとは大きく異なる部分があります。
それは、ヒューマンドラマ性がほぼ無いことです。
今作は、まずヒューマンドラマに重点が置かれておりません。主人公が政府の人間であるという地点でお察しできますね。
見るとわかりますが、政府に重点が置かれているため、ゴジラについてずーーーーーーーーーーーーーーーーーっと話し合って模索しているという作風になっています。
この点が人によってはものすごく良く見えたり、ものすごくゴミに見えたりするわけです。
果たしてこれが怪獣映画と言えるのか?私にとってこの質問は、すんなりイエスと答えられるものでした。
今作のゴジラの特徴として、「生物として完全な存在」というものがあります。
これまで、マグロばっか食ってる奴以外は人類の並な兵器の殆どが利かないゴジラでしたが、今作では、この設定からさらに上乗せを行うことで、『生物として完全な存在=真の生命体=生態ピラミッドの頂点に立つ存在=神のような存在』という位置付けがされています。
不揃いの歯や飛び出た小さな眼球などが、このシンのゴジラの「生物として完全な存在」という事を物語っているというわけですね。
正直、ネタバレを避けたいがために、何も語ることがありません。
とりあえず、個人的な感想と客観的な目を交えて考えていきましょう。
今作は初代ゴジラをしっかりとリスペクトした上で、ドキツいアレンジがされ、今までにない視点で描かれることで、シリーズではかなりの異色をぶっ放す作品となっています。
個人的にはアリです。今では初代でさえ「かわいい」と言われるまで人類を味方してきた彼なので、いっそこれくらいエグい作品を作ってもらわないと、破壊王ゴジラとしての栄光は戻らないですしね。
それに、初代のように怪獣単体で、あれだけ人類に絶望感を与えるような作品は、VFX盛んになってからは、全くと言っていいほど無いときてます。この絶望感を現代の技術でその絶望感が見たい!そんでもって日本らしい不自然な動きで!そんな私にはぴったりの作品でした。
対して、人類の味方だったころやVSシリーズ、ミレニアムシリーズのファンにとっては微妙だったりクソだったり。とりあえず、初代の雰囲気に関心を持っていない人にとっては、「良かった」という感想は叩いても絞っても出てこないと思います。 他の怪獣が出てこなければ、最新鋭の技術を駆使した飛行船やブラックホールを生成する技術もありません。悪い言い方をすれば、第5作目以降の作品すべてにケンカを売るような作品なんです、コレ。場合によってはキレる人もいますよ。例えば映画.comとか。
そして、今作の最も意見が分かれる部分がコレ。ゴジラがフルCGという点。
なんかいやーな予感がする人が多いですね(私もちょっぴり)。なんでって、わが国では、今までに短期間の制作のくせしてCGを加えたちゃったせいで、しょっぼい映画になったのが山ほどありますからね。
ですが今作は安心(日本では比較的に)できます。長期間(日本では比較的に)の編集期間を設けられ、じっくり(日本では比較的に)制作されているので、上出来な(日本では比較的に)CGになっています。
ただそこに問題が一つ。今作のゴジラは設定上、動きがぎこちないのです。
「ぎこちない」というのは以下の通り、
・腕が動かない
・表情が硬い
・カク付いた動きをする
・ところどころ不自然な動きをする
さて、そんな「ぎこちない」をどう解釈するかは人それぞれ。
私は腕が動かないという点以外は『ミニチュアらしさ』や『特撮らしさ』、いわゆる『作り物感』を出したかったのではないかと考えています。よって私個人としては、この動きはむしろプラスのものになっています。
キャッチコピーが「現実対虚構。」というだけあって、今作ではゴジラをファンタジーな存在として描きたかったのでしょう。
それを最も相手に伝えることが容易なのは、もちろん「ぎこちなさ」です。
こう考えてみると、この「ぎこちなさ」の見方は大きく変わるのではないでしょうか。
今作は従来のゴジラ(ハリウッド版除く)を目的で見ることはお勧めできません。「もしゴジラが現代に現れたら」というテーマに並び、「現代で『恐怖』となるゴジラのデザインは何か」「現代の技術でゴジラを作る」などなど、とにかく『現代』が重視された作品です。「『古き良き時代』なんてクソくらえ」「これが僕らの作るゴジラだ」という、要するに『新しいゴジラ』=『シン・ゴジラ』というわけです。
これを受け入れることができないという方であれば、「良い」以上の評価はできないと思います。
みんなにお勧めしたいけど、みんながみんな喜べる作品ではない。古き良き特撮が好きな人には向かない。日本製のCGをすぐ批判する人には観せたくない。内容を話すとすべてがネタバレになる。
・・・・・・なんともまぁ・・・・・・。良かれ悪かれ、とんでもない映画作りましたよ・・・・・・・。もっかい観たい・・・・・・。
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デッドプール【意外に大人しめ?】
待望の実写化・・・と思いきや既出。アメリカで大人気、日本でもじわじわ知名度が上がっていく(アンチ)ヒーロー。
ゴミから生まれたサイコパスな衛兵。その名はデッドプール。
今回は
『デッドプール』
について話していきます。
今作は、アントマンと並んでに前々から実写化が噂になっていたものです。
しかも、彼の役はなんとゴミと同じ人という異例のキャスティング。
でも、このキャスティング大正解です。そもそも、あれは内容がゴミでも、キャスティング自体は成功してるんです。別世界だろがっていう文句を言いたい人もいると思いますが・・・慣れますよ。一瞬で。
R指定のアメコミ映画といえば『
しかし、今作は日本でもある程度人気になっている上に、踏み台があるので、ある程度は良い反応をしてもらえたのではないでしょうか。
その証拠か、劇場に行くとR指定というものに引っ張られてきた思春期と
今作の良いところ。
まず、
ヒーリングファクターや超人的(超人か)な動きができるものの、結局はそんなに上位に立つほど力のあるキャラクターではありません。これ、ほとんどのミュータントに言えますね。
良い選択ですよ。原作では宇宙に行ったりとやりたい放題してますが、まあ実写版はこんくらいで十分です。
今作、
ただ、今作はそういうのが好きな人以外も来るのを考慮したのか、
もうちょっと期待して、腹を切られて中身が出てきたり、デップーがグチャグチャになってるのに平然とおしゃべりするようなシーンを楽しみにしてました。しかし、そのようなシーンは見られませんでした。残念。
今作、かなりの興収を得ているようです。多くのファンの期待をキャッチでき、高い評価を得ているのでしょう。
しかし、
確かに、作品は面白いです。
ただ、私はそれら以外のことに対しての期待値を高く持ってしまっていたため、満足までには至りませんでした。
上で書いた通り、ゴア表現やエロティックな表現に強い期待を持ってしまうのはちょっと今作のターゲットとなる層とは違うようです。
本人がわかりにくいので、良かったところ、悪かったところをまとめてみます。
- 原作をしっかりと守ったキャラクターデザイン(特にコロッサス)。
- 見やすくてスピーディ、リズミカルなアクション。
- ゴミな方のデッドプールをちょこちょこネタにするところ。
- 単純明快で雑味も複雑さもないストーリー。
- ミュータントの存在があること。
- ゴア表現、エロティックな表現の弱さ、少なさ。
- シリアスなシーンが少し多い。
- クライマックスに一部アンバランスなシーンがある。
- あまりハジけていない。
続編、もしくはウルヴァリン3もR指定の作品となるのであれば、もう少しゴア表現はあっても面白いのではないでしょうか。
デッドプールやウルヴァリンは、そういう時こそキャラクターが色濃く映えるのではないでしょうか。ぜひともノリで来たような観客を置いてけぼりにするような作品に仕上げちゃってください・・・・・・・・
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トランスモーファー-人類最終戦争-【ぐっ・・・・・これは・・・・・・】
レンタルコーナーに行くとだいたいある、オリジナルに紛れしれっと陳列している、いわゆるパチモノ映画。
「パチモノ映画といえば?」と訊かれて、第一にコレが出てくる人は結構いると思います。
というわけで、今回は
『トランスモーファー-人類最終戦争-』
(Transmorphers)
について話していきましょう。
舞台は未来の世界。異星人の存在に気が付いた人類は、彼らと交信すべくシグナルを送る。しかし、5年後、彼らから返ってきた返事は「宣戦布告」であった。
数時間で人類は壊滅し、生き残ったアメリカ系の人類は地下での暮らしを始めた。
それから数百年が経った時、ついに人類が立ち上がり、脅威のロボットエイリアンに立ち向かうのであった!!
まず、恐らくみんな思うこと。
原題もトランスモーファーかよ!!
まあとにかく、本題行きましょう。名前の通りパチモ・・・2007年公開のトランスフォーマーへのオマージュが効いた作品です。
もちろん、フタを開ければプレステ1世代くらいの安っぽいCGと、しょっぼいドンパチ(しかも弾速がメチャクチャ遅い光弾!!)なワケですが・・・。
悲しいことに、
オリジナルより観やすいんです。
急いで書いたようなシナリオや、急いで編集したような視覚効果、そして役者のスッカスカな演技(特にドンパチ)。
映画界としてはクッソみたいな要素が今作に集結し、一周回って楽しくなってます。
超大作にしちゃうと、リサイクルすらできないゴミと化すクオリティの今作。低予算&短期間で制作されたからこそ、まともに観られるんでしょうね。
むしろ面白かったです(笑)。
おやおや?オリジナルより観やすい・・・オリジナルはクオリティがちょっとアレ・・・おやおや???
今作の見どころは
まず一つは、キャラクターの設定に、無駄にしっかりとした個性があるところ。コレ、こんなクオリティの映画には手に余るんじゃないのかって思いましたよ。
だって主人公が目覚めたら妻が同性婚してるんですよ。ワケわかんないっすよ。
次にさっきから何回か挙げてるドンパチ。
おもちゃみたいなのをゆらしたり、トリガーをポチポチ押したり(しかも押すのと弾が出るのとタイミングがおかしい)と・・・。
それに弾速がありえないくらいに遅いのなんの。スター・ウォーズの銃より遅いです。目で追えます。・・・避けれんじゃね?
ちなみに、ロボに銃が効かなくても、蹴ればすっ飛びます。
その他たくさんツッコミど・・・見どころがあるわけですが、何よりも一番の見どころは、ロケーションです。
では、上の斜体で書いてあるあらすじの中で、これを抜き出してみましょう。
それから数百年が経った時、ついに人類が立ち上がり、脅威のロボットエイリアンに立ち向かうのであった!!
さて、これを踏まえて本編を見ていくと・・・・・・・・・意外に廃れてない!!
そう、人の手がつかないまま数百年が経つのなら、もはや何もかもがボロボロのはず・・・。なんかもう、笑えてきますよ。
この映画、単純に面白かったです。ただ、映画がいい作品かどうかを訊かれると・・・・そりゃもうひどい映画ですよ。
ただ、今作は見え見えの低予算映画だということがクッション材となり、一周回って面白いわけです。
この映画で学んだことは、どんなゴミみたいなクソ映画でも、しっかりと愛があり、手作り感を変に隠さない作品であれば面白くなるということでした。
続編もあるようなので、みなさん、ぜひオリジナル版と間違えて観てくださいね!
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トランスフォーマー【ガシャガシャ動く何かしら】
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ハイ、今回は
『トランスフォーマー』(Transformers)
について話していきます。
今作は世界的に、世代を超えて大人気で、何度もアニメ化されている変形ロボットおもちゃ、『トランスフォーマー』を実写映画化したものです。
ストーリーは言うまでもないですよね。いつもの流れです。
というわけで、正直ストーリーなんて正直どうでもいいという感じで観ました。まあ、そこは問題なかったですね。
ただですよ。
これ考えてください。
ガシガシ動くカッコいいロボと、IMAXと爆発とカメラをうねうね動かすのが大好きなマイケル・ベイ。
モノすっごく悪い組み合わせですよね。とにかく悪い予感が世界中に広がったようで・・・。
そして公開された結果・・・・・・やはりダメでした。
映画そのものの評価は高く、大人気シリーズにはなってはいます。
ただ、今作は観るとかなーーーーーり疲れます。その上、子供向けおもちゃの映画なのに、表現が大人向けだというヤツです。
まず一つ、上で書いてある通り、主人公の「ノ」の連呼。なんかあるたびにずーとノノノノ言ってます。
次に、ヒロインに色気を出しちゃっているところ。
これ、元々子供向けのおもちゃですよね?もうびっくりびっくり。別の映画でやれやってヤツです。
そして一番の問題点。ロボットが何やっているのかがさっぱり分からないことです。
無駄に細かく動くのに、カメラがうねうねうねうね。それに敵側の軍団、ディセプティコンが銀一色なので、これまたよくわからない。悪い言い方ですが、ひたすらメタリックカラーの塊がごちゃごちゃ動いてるだけです。
・・・もしや2回観ろと?!コマ送りしてじっくり観ろと?!疲れるわ!!!!
さっきから散々文句を言っていますが、私は一応、このシリーズは全作観ています。
わけわからないCGの何かしらを見せられるものの、デザインはカッコイイですし(スタースクリームは除く)、たまに出て来るタイマン勝負の殴り合いはアツイですしね(スタースクリームは除く)。
完全オリジナル作品であればシリーズ化もせずにただのゴ・・・残念な作品になってただろうという作品でしょうね。
これはX-MENにも通じますね。ラストをもっと爽快にすればまだマシになるかもしれませんね。
また続編が制作されるので、楽しみにしてますよ、一応。
監督・・・・・・・・・・・・変わんないのかぁ・・・。
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空飛ぶイケメンはただの汚いオッサンに成り下がってるのは許しがたい。
her/世界でひとつの彼女【儚く、決して叶うことができない感情】
今回は人間とA.I.のラブストーリーという、将来ホントにあり得そうなことを題材にした作品、
『her/世界でひとつの彼女』(her)
について話していきます。
得点
ストーリー:86
テリング:97
バランス:78
キャラクター:88
リズム:80
リアルさ:75
総合:88
得点は、100点満点で、その場で適当に付けたものであります。統一性はありませんし、作品の良し悪しを保証するものでもありません。
今作、ちょっと抵抗があってずっと観ていませんでした
なぜっていうと、以前当ブログで描いた通り、MCUのブラック・ウィドウ役でおなじみスカヨハが、個人的に苦手だからです。ただ、こういう『どんな結末になっても作品が成り立つ』という映画はかなり好きで、機会があればぜひ借りたい!という感情はありました。そんでもって機会があったので観てみたわけです。
まぁそれはどうでもいいですね。
そんで、観た結果、めっちゃくちゃいい映画でした。「これ観てくれ」とおススメできるくらいのものでしたわけですが、それが私らしくないおススメの仕方なんですよ。
この作品、ぜひとも吹き替えで観てください。
今作、よく考えてみると字幕版はアメリカ以外の国では不利な映画なんです。原因は、ヒロインがA.I.だということです。ヒロインがA.I.、つまり、メインキャラクターに声でしか登場できないキャラクターがいるということです。
やってみると分かるのですが、日常的にアメリカンな英語を聞くことができない方にとっては、視覚による表情なしに英語を聞いても、どんな感情で話しているのかが分かりにくいんです。今作はそれに見事突かれてしまっています。
私は最初、今作を字幕で見ていたのですが、A.I.の感情がさっぱり伝わらず、途中で吹き替えにして観なおしました。
さすがに今作はタレント吹き替えをしていないため、なかなかのもんです。ガッツリ日本に馴染んでしまっている方は、たとえ字幕版の方が好きだとしても、今作に限っては吹き替えのほうが好きだという方が多いでしょう。なんせA.I.のボイスが綾波レイの中の人ですし。やな感じー‼
今作、異色なテーマの作品ではあるものの、そこにはSF感は薄く(舞台が近未来のため、コンピュータ系統はSFチックですが)、むしろものすごく近く感じで、リアリティのあるラブストーリーに仕上がっています。
声だけのヒロイン、だからこそ色濃くなるもの。それは親密感です。
肉体的な関係を持つことができず、声だけでしかコミュニケーションをとることができないという制限。その制限が、かえって親密感を色濃く表現するのです。
無駄にイチャついて、結果的に空っぽのラブストーリーになるというありたきりな作品ではないというのが今作です。
手紙のの代筆ライターをする主人公オセドアが、妻と別れ、意気消沈している中、A.I.のサマンサと出会い、そこから彼女と親密な関係を作ります。
その関係を築いていく中で起こる亀裂や葛藤、そして身の回りの人間との関わり。それらがすべて繋がり、サマンサの驚くべき事実が明かされたとき、繋がっていったものはすべて崩れ去ってしまうわけです。
ろうそくのように静かに火が付き、悠々と燃え、その火はやがて静かに消える。例えるとそんな感じになる映画でした。我ながら例えが気持ち悪い。
甘くも切ないです。そして燃えカスが残るような終わり方は、観る人にちょっとした希望を与えてくれます。
いやぁ、いい話ですよホントに。今回、全然ふざけてないですもん。
本当にお勧めしますよ。
劇中でセックスしますけど。
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なんかDSにこの映画みたいな感じのゲームあったよね‼!女子高生といろいろするやつ。
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