えいがきのえいが【90年代生まれ視点の映画レビュー】

90年代生まれ視点の映画レビュー 当ブログは個人的な意見をバカ正直に綴ったもので、映画の品質を保証するものでもありません。映画を否定しても、その映画に関わった人物を否定しているのではありません。例え人をバカにしても、それはその人を尊重した上での行為です。

【テレビシリーズの番外編として】劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!


f:id:eigaki:20170315074746j:plain






 ウルトラマンとしては珍しく、人間臭さが全面的に出ており、前作のXとは真逆の作風が特色の『ウルトラマンオーブ』の劇場版です。




 とりあえず、まずはテレビシリーズの方について書いていきます。


 純粋にパワフルなヒーローとしてではなく、人間としての強さや、強い力を使うことによる代償への葛藤、そして敵味方の魅力的なキャラクター性がとても鮮明に描かれています。。

 また、二人のウルトラマンの力を借りるという独特な戦術が話題となり、いやらしいオマージュや映像など、ストーリーだけでなく、単純なウルトラシリーズとしての評価も高い(たぶん)作品となっています。



 ハイ、DXオーブリング持ってます。ハイ。だって過去作のオリジナルの変身音も収録されてますもん・・・・・。




 では劇場版について書いていきましょう。



 今作はタイトルの通り、ウルトラマンオーブが絆の力をお借りして強敵達に立ち向かうお話です。

 なお、『絆』と言っても、テレビシリーズお馴染みの人とウルトラマンとの『絆』ではなく、ウルトラマン同士の『絆』です。よって、今作は番外編としてとして観ることがオススメでした。


 ウルトラマンオーブのメインキャストは全員登場。ジャグラーさんのファン必見ですデュフフフフフ。

 また、今作はコメディ色がテレビシリーズよりも強く、キャラクターが生き生きしています。子供より大人が笑ってましたが・・・。

 改心した(?)ジャグラーさんはまともな人間になってつまらなくなった・・・と思いきや、味方側に立ったせいで、余計にミステリアスで気色悪くて気持ち悪くて寒気のするキャラクターになっていました(褒めてる)。


 本編同様、SSPの皆さんや渋川のおっちゃんの妨害活躍も必見。

 考えてみれば、こういうハイテンションなキャラクターしかいないのも、現代のウルトラマンの傾向としては凄く良いですよね。




 今作、上映館こそ60館ちょっとという少なさですが、特撮として、アクションとして、かなりのクオリティの作品です。



 劇場版恒例の生身のアクションはもちろん、冒頭の砂浜という誤魔化しの効きづらい環境下でのアクションは燃えました。

 なぜギャラクトロンと戦うのかは一切謎ですが・・・まぁそこは子供向けの番組なので。



 前作(劇場版ウルトラマンX)と同様、他のウルトラマンも参戦します。

 ギンガ・ビクトリー・Xを中心(ギンガ、ビクトリーは声のみの出演)に、最近やっと慣れてきたゼロも参戦。


 そして何より、ウルトラセブンの登場でしょう。

 まぁただのゲスト出演なんですが、彼の登場がホント印象的でした。

 ギャグとクールさを両立させた、なかなか凝った登場をしてくれました。

 ただ、個人的にはちょっと期待していた戦い方とは違いました。そもそも登場すること自体忘れてました

 ともかく、セブンの登場で、(最近よくいる、自分知識ありますよアピールしたくて、場を選ばず大声出したがるにわかなクセに出しゃばるオタクが、一番邪魔な所にいた事でもの凄くシラケていた)場内は熱狂の渦に(なったものの、そのオタクはやっぱり大声を出すので、すぐにまたシラケました)。




 今作で登場するオーブの新形態『オーブトリニティ』も大活躍。

 ただ、結構印象が薄いです。

 オーブオリジンの要素を含め、3体のウルトラマンの要素を混ぜながら、シンプルな外見を維持していたこれまでの各形態。ただ、この『オーブトリニティ』は、4体のウルトラマンの要素プラス専用武器で、かなりゴチャゴチャした印象になっています。

 そこにはオーブらしさが正直言って無いです。

 決して悪いデザインではないのですが、これまでとの方向性の違いに、違和感を受けました。




 総合的に言うと、ちゃんとおもしろくできています。


 ただ、作品の内容自体はテレビシリーズとはあまり関わりの無い(世界観は同じですが、番外編敵要素が強い)です。

 要は、番外編に興味ない、もしくはテレビシリーズに満足している方は、今作を見る必要性はあまり無い、ということです。


 ただ純粋に、オーブを大画面で観たい、ウルトラマンの活躍を観たい、セブンのマッシブかつスタイリッシュで威圧的な(略)を堪能したい方向けです。



 それはともかく、気になるのは次回作ですよね。ガイアを、とにかくガイアを出してくだされ。




ウルトラマンオーブ DXオーブリング

ウルトラマンオーブ DXオーブリング

ウルトラマンオーブ DXオーブカリバー

ウルトラマンオーブ DXオーブカリバー

ウルトラマンオーブ DXオーブスラッシャー

ウルトラマンオーブ DXオーブスラッシャー

最新ウルトラマン主題歌ベスト ~ウルトラマンオーブ~

最新ウルトラマン主題歌ベスト ~ウルトラマンオーブ~

ウルトラマンオーブ ウルトラ怪獣DX デアボリック

ウルトラマンオーブ ウルトラ怪獣DX デアボリック

ウルトラマンオーブ ウルトラ怪獣DX ギャラクトロン

ウルトラマンオーブ ウルトラ怪獣DX ギャラクトロン

ウルトラマンオーブ ウルトラ怪獣DX マガタノオロチ

ウルトラマンオーブ ウルトラ怪獣DX マガタノオロチ

ウルトラマンオーブ ウルトラ怪獣DX サデス

ウルトラマンオーブ ウルトラ怪獣DX サデス

あのね、出しゃばること自体はバカだなーって思われるだけだからいいけど、君より知識ある人は山ほどいるからね。大声出してるけど、あれは発声可能の上映でもないし、そういうことすればするほど、場はシラケるわ後々恥ずかしくなるわだよ。それとXは一個前の作品だから懐かしいの部類ではないよね。子供がたくさんいる場で大声出しちゃって、今の君もの凄く輝いてるよ、うん。

第89回アカデミー賞授賞式の"トランプ批判"について

 今回のアカデミー賞授賞式はなかなか変な感じでしたね。


 作品賞受賞のムーンライト。

 確かにいい映画っぽいですが、前回のアカデミー賞の流れからして、「前回白人ばっかり受賞で批判食らったから、今回は黒人ばっかりの映画に作品賞あげたろ!」っていう雰囲気を感じました。


 最初に作品賞を間違えてラ・ラ・ランドと公表したことが、かなりのマイナスになったのでしょう。




 それはともかく、今回の授賞式で一番気に食わないのが、タイトルの通りトランプ批判です。


 言っておきますが、私だってトランプは支持していません(クリントンも)し、彼が様々な芸術、文化の敵である立場に立っている事は分かっています。


 ただ、なぜこういう世界中で注目される場で、わざわざ露骨に個人を否定するのでしょうか。


 アカデミー賞とは、クソみたいな映画だけど、ワンポイントだけ優れている映画を表彰し、後世へと映画の素晴らしさを伝えていくものです。


 アカデミー賞を受賞した作品の中には社会問題を浮き彫りにさせた映画もありますので、社会風刺や現代社会を悲観的に捉えるようなこと自体はやってもいいんです。


 ただ、今回に関しては社会風刺とかそういうものではなく、個人の一方的な思想を「一方的だ」と一方的に批判しているのでは?

 悪く言えばヘイトと言うものでしょうか。


 もっと言えば、(バックレるのはともかく)トランプのTwitterアカウントにメッセージを送信したアレ。

 あー、こういうのがYouTubeとかで筋違いなディスり方してるんかぁ・・・・。

 「みんなー!これから一人を精神的に攻撃するよー!!皆でやるから人権侵害じゃないよー!!!」

 ・・・・っていう自己満足、パフォーマンスですね、ハイ。




 今回の記事で書きたいことはこれだけです。
 ただのグチです。ブーメランです。

おしまい。

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

アカデミー賞 ベスト100選 DVD50枚組セット 1

アカデミー賞 ベスト100選 DVD50枚組セット 1

20世紀フォックス アカデミー賞受賞作コレクション [DVD]

20世紀フォックス アカデミー賞受賞作コレクション [DVD]

アカデミー賞大全 甦るあの感動 (スクリーン特別編集)

アカデミー賞大全 甦るあの感動 (スクリーン特別編集)

ラ・ラ・ランド【豊かな音の表現と、豊かな感情表現】

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック


 ゴールデングローブ賞で作品賞やらなんやら受賞、アカデミー賞も十何個かロミネートされている注目作。  ここら辺あんまり興味ないので・・・・・・。

 とにかく、今回はラ・ラ・ランドについて書いていきます

 なお、今回はケチってIMAXではなく普通の上映で見ました。

 なお、私はミュージカル映画はあまり観たことがありません。その上でのレビューです。


 『アメイジングスパイダーマン』でヒロインを演じていたエマ・ストーンが、売れない女優"ミア"を、そして個人的によく知らない人のライアン・ゴズリングが、売れないジャズピアニスト"セバスチャン"を演じます。

 ジャンルはミュージカルとコメディ、ラブロマンスです。  オールド・スタイルのミュージカル調で進む物語。壮大で派手なのではなく、セットや視覚効果をうまく使い、ロマンチックで夢のある雰囲気が表現されていました。

 特に前半と後半はミュージカルらしさが強く、逆に中盤はそれが抑えられており、表現の強弱のメリハリの良さを感じました。

 あの予告で流れていた曲がオープニングだったのは驚きでした(相変わらずの予備知識一切ナシですので)。

 今作、ジャンルとしてはミュージカル映画ですが、ストーリー性やキャラクター性の描き方は、『(500)日のサマー』や『her』のような、一癖あるラブロマンスに近いものでした。  ヒュー・ジャックマンの方の『レ・ミゼラブル』でかなり疲れたという方は、今作はなかなか観やすいかと思います。  分かりやすく言うと、『リトルマーメイド』とか『アラジン』とか、セルアニメの頃のディズニーアニメーションに近い感じでしょうか。


 今作は、「ハッピーになれる映画」とか「前向きになれる映画」ではなく、幸せや苦難、葛藤を客観的に描いていく作品に感じました。

 キャラクターの心情をダラダラ描くわけではなく、「おそらくこうだろう」、「きっとこう思っているのだろう」という、ふわふわしたキャラクター性を表現しているのであないでしょうか。  私的には大好きなジャンルですが、この点かなり意見が分かれそうです(日本人に限った話でしょうが)。


 夢を諦められない二人の男女のラブストーリー。

 こう言ってしまうと、よくある何の魅力もないラブコメディのように思えますが、内容は無難でしっかりしたものになっています。

 目指すものは違えど、お互いが持つ夢の大きさは共通。しょうもない場所のベンチで意志を確かめ合い、二人で夢へと向かっていく。  しかし、深くなると同時に二人は、たった一つの『意志の違い』がお互いを知らず知らずと引き離していっていることに気づいていく・・・・・・。


 物語の中でのいくつもの決断、後悔。これらをどう捉えるかは人それぞれ違うかと思います。

 だから今作は、「ワクワクドキドキの夢のあるミュージカル映画」として観るには、正直全くおススメできません。  あくまでも、「古いミュージカル調のアメリカ式のラブストーリー」という感覚で観るといいと思います。

 今作を見る前に、ラブストーリーと昔の映画(白黒とかカラーが主流になりたてた頃のやつとか)を数本観てみることをお勧めしますよ。

 映像表現とストーリーのギャップが強く、初めて見るには多少疲れる作風になっていますが、エンディングのほっこりする感じや、色鮮やかで繊細なキャラクター性には関心しました。

 流行りに乗らず、古い表現方法で若手役者を使う。  古いのに新しいという、ちょっと不思議で違和感のある作品にも思えます。 しかし、考えてみると今がおかしいんですよね。

 新しい表現を作り出しては捨てる。これを何度も繰り替えす。  今の洋画と邦画って、複数の国の映画の要素を組み合わせたハイブリッドもとい中途半端なもので、いくら最新技術を使っても、既視感が拭えないカテゴリになっているのではないでしょうか。

 この映画はアメリカらしい、明るさと狂気をベースに、様々な苦悩を巧みに織り交ぜた作品に感じました。

 普段「古き良き時代なんてクソ食らえ」ですが、映画に関してはそれってあるんじゃないかなー・・・・って思いました。  うーん・・・これは少なくともDVDとサントラは買いたいな・・・・・・。

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ,ジャスティン・ハーウィッツ feat.エマ・ストーン,ジャスティン・ポール,ジャスティン・ハーウィッツ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2017/02/17
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る

超兄貴?兄貴のすべて?

超兄貴?兄貴のすべて?

↑検索したらなんか出てきました

ドクター・ストレンジ【キャラクターやテーマを最大限に活かしたなかなかの名作】

 みんな意外と待っていた、MARVEL界の代表的な魔法使いがついに実写化!

 相変わらず日本では、公開が遅い上に吹き替えがとてつもなくクソなやり方で、ファンを全力で萎えさせてきます。  マジでウォルト・ディズニー・ジャパンいい加減にしてください。

 それはともかく、いつも通り(?)IMAX3D(字幕)で見てきましたので、感想を書いていきます。


 ストレンジ役のカンバーバッチがかなりのハマリ役だったのか、今回は珍しく何だかんだ言われることも無く、わりと平和に公開までたどり着けた印象です。

 ちなみに私個人としては、ストレンジのスペックが高い(いろんな意味で)から、ゴーストライダーみたいな感じになってしまうんじゃないかとか考えていました。

 しかし、いざ見てみると、MCUではガーディアンズ〜以来久しぶりにまともに「おもしろい」と思いました。そもそもこのシリーズで面白いのって、今作を除いて2作しかない気がするんですけど

 長ったらしくて眠いオリジンではなく、パッパと進んでパッパと成長するという、最近では珍しい形式で話が進みました。やっぱし息子や家族ドラマをゴリ推しするような人をキャスティングするのとは全然違うね!!

 比較的ハデなヒーローである彼を、どこまで地味に描けば良いのか、どれだけのユーモアを持たせると良いのか、どのようなヒューマンドラマにすれば良いか。  今作はこれらを上手く見ていたと思います。


 名前の通りのストレンジ(=奇妙)な映像表現やバトルはなかなかおもしろく、何をやってもマンネリ感を拭えないこのシリーズを一新するように感じました。

 また今作の特徴として、『マルチバース(詳しくは検索を)』の存在を明らかなものにするという、アメコミの実写映画としては異例と言えるものがありました(コミック側が実写映画への干渉をしたことはありますが)。・・・・もしかしたらFFやX-MENとのチームアップとかあり得ますね・・・。スパイダーバースで3人のスパイディが共演とかも・・・・・・。  とりあえず、今後のアベンジャーズにはFFが出てきてもいいと思いますよ。スパイディ浮きますよ・・・・。

 そして今作、よく考えてみたら、中盤で肉弾戦(厳密には違う)が盛り上がったところで、それからラストにかけて少しずつ全体的な雰囲気が変わっていき、クライマックスでは心理戦へと変化していました。  子供もターゲットにしなければならないシリーズでこういう作り方をするということは、結構珍しいと感じました(心理戦があるとしても、肉弾戦の途中でいきなりという方が多いです)。

 Dr.ストレンジというストレンジなキャラクターだからこそ、こんなストレンジな作風にできた(しなければいけなかった)のでしょう。


 ではここで、良くなかった点を書いていきます。

 今後の展開では中心核的存在となると明言されているDr.ストレンジですが、そんな彼にはいまいち物足りない点がいくつかありました。

 まず、映像が見づらいこと。  これはどこぞのIMAX脳の人の作る映画とは違い仕方がないではあるのですが、問題なのは、そういうのが前半でまとめてやってくることです。  疲れます。酔います。Dr.ストレンジがどのような位置に立つヒーローかを説明する重要なシーンではあるものの、このシーンで嫌気がさした人は多いかと思います(ちなみに僕はがっつり見てましたが)。

 次に、各キャラクターの戦闘能力が分かりづらいこと。  あまり複雑な話ではないのですが、設定やこれからの話の流れの説明に時間をかけてしまい、各キャラの紹介が若干おろそかになってしまっていたと感じました。  おかげで今作のヴィランが小物に見えてしまい、どうもキャラクターへの思い入れは起きませんでした。

 そして個人的なことですが、Dr.ストレンジに、あまり強そうなイメージが起きませんでした。  マルチバースに触れたり、ヤバいヴィランに立ち向かう場面があるものの・・・でした。

 考えてみれば、Dr.ストレンジは肉弾戦メインではない分、これまでののMCUのスーパーヒーローとは全く異なった強さを持つキャラクターです。  つまり、魔法メインの戦いを繰り広げてくれば、彼の強さは大いに表現できたはずです。  しかし、東映バンダイに受ける制約のように、MARVELスタジオはハズブロに制約を受けているのでしょう(妄想)。少し無理のある取っ組み合いが行われ(とはいえ、そこはそこでおもしろかったです)、そのシーンが長すぎたのでしょうか、パワーキャラなのか・神秘キャラなのかが曖昧になっていました。  もっとうまく行ったはず・・・。あの戦闘シーンは見せ場であると同時に、キャラクターを分かりづらくしてしまったという、何とも微妙なものになってしまいました。


 全体的にはおもしろいです。マシじゃなくておもしろいです。どこぞのディテクティブとは違います。

 情報量を極限まで減らし、これだけシンプルに仕上げることができたのは評価できます。

 ただ、クセになる人はクセになるし、つまらないと思う人はとことんつまらないと思います。  要はシン・ゴジラですね。いい例えだと思いますよハイ。

 おもしろいけどオススメはできない、そんな映画です。

ドクター・ストレンジ:プレリュード (ShoPro Books)

ドクター・ストレンジ:プレリュード (ShoPro Books)

Cinefex No.44 日本版 − ドクター・ストレンジ −

Cinefex No.44 日本版 − ドクター・ストレンジ −

ドクター・ストレンジ:シーズンワン (ShoPro Books)

ドクター・ストレンジ:シーズンワン (ShoPro Books)

ドクター・ストレンジ:ウェイ・オブ・ウィアード (MARVEL)

ドクター・ストレンジ:ウェイ・オブ・ウィアード (MARVEL)

横の白髪がカッコイイデュフフフフ

【無駄に気合の入った映像】映画 妖怪 ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!

今回の記事は2016年に書いたものです。



http://www.eiga-yokai.jp/image/facebooklogo.png


 妖怪ウォッチの劇場版第三弾!
 今度はアニメと実写の世界を行ったり来たり!謎の大クジラとコアラニャン(?!)が鍵の大冒険(嘘)が始まる!!


 なぜ観たかは考えないでください。

 ホントはレビューするつもりは無かったんですが、予想以上におもしろかったので、結局やっちゃいます。


 某タヌキみたいな作画の変化も無く、某五歳児のような壮大な展開も無く・・・、いつものノリでやっちゃうのが今作。

 大画面でthe普通もといあなっ・・・ケータきゅんと、イカルス星人もとい妖怪ネコマタ、ジバニャンのいつもの三人をメインに、テレビスペシャルでやりそうなことばかり繰り広げます。マジで。

 どこぞのオタクは早くも映画のメインキャラからハネられました。
 今作はあくまでも(一作目と同様に)ケータきゅん達3人のお話としたかったのでしょう。彼ら以外の人間キャラと大体の妖怪は、脇役らしくちょろっと出て来る程度でした。
 まぁコマさんが出て来るなら、ジバニャンが出てこなくてもいいんですよ。


 今作の物語の本筋は、突如起こった「質感や人間性がリアルで毛穴がある世界」への変化、空を飛ぶ巨大クジラ、そしてコアラニャンと謎の少女です。

 ただちんたらと実写とアニメを行ったり来たりするだけではなく、ちゃんとその辺に理由をつけたり、この尺で回想シーンを入れる余裕を見せたりと、しっかりテーマに合わせた物語を用意してくれるのには、なかなかの気合を感じ、驚きでした。

 特に実写世界に入ると、無駄に気合の入ったCGを見せてくれます。
 どうせUSJのやつの流用でしょう・・・・・と思いきや・・・・ですよ。

 子供向け映画でやるようなことじゃないっすよ。
 煙の動きとかヌメヌメした質感とか、筋肉の動き方とかウィスパーの気持ち悪さとか。

 頭のネジを10本くらい抜いたくらいのノリで今までやって行った結果、一周してこだわりにこだわった超高品質のCG映像ができたわけですね。きっと・・・。


 正直、今年観たアメコミ原作の映画が全部負けてしまう勢いでした。
 無駄にゴチャゴチャしてないし、度々出て来る若干メタっぽい発言も良かったですし、最後のオチには鼻水吹き出しました(実話)。
 無駄にアングルもこだわっているのも魅力的。途中で怪獣映画みたいになってました。


 いつも通り都合の良いアニメ展開に、ちゃっかり実写っぽい現実味やヒューマンドラマを取り入れられており、なかなか斬新でした。

 気合の入ったCGも子供向けとは言えない程のクオリティで・・・そもそも、よく考えてみれば地上波の方でもケータ君が変態になるエピソードは作画が化け物になるのだから、こうなるのは当たり前なんですけどね。



 多くのファンが望んでいた通りの作品になっていたと思います。面白半分で貯まったポイントで観たら、意外にもいい作品で「あ、コレお金払って観てもいいやつだ」っていうやつです。
 子供向けっていう先入観を捨てて、ぜひ身近なファンに無理やり連れて行ってもらってください。なんせローグ・ワンの後に観ての感想ですからね



妖怪ウォッチ DXエンマブレード

妖怪ウォッチ DXエンマブレード

妖怪ウォッチ DX妖怪ウォッチドリーム

妖怪ウォッチ DX妖怪ウォッチドリーム

【希望のために戦う者達】ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー


f:id:eigaki:20161218113037j:plain


 EP.4の「惑星をも破壊する威力を持つ、デススターの設計図を手に入れた」というあらすじを基に、寄せ集めの部隊、ローグ・ワンの戦いを描いた今作。

 監督はGODZILLA(2014)のギャレス・エドワーズ。オタクが作ったオタクのためのスター・ウォーズ、それこそが今作です(半分嘘)。



 観てきましたよハイ。吹き替え派なのでIMAXではないですがね。

 今作、従来のスター・ウォーズとは違い、どこか現実的でシリアスでした。

 ゴジラで焦らしすぎてその点ちょっと嫌われたギャレスですが、今作では真逆です。とてつもないスピードでキャラ紹介を済ませ、主人公達を旅立たせます。
 これは望み通りでした。若干薄いストーリーと決断の早いキャラクター、そして危険を恐れない反乱同盟軍や頭の悪い帝国軍。やっぱしスター・ウォーズらこうでなければ・・・。

 いつもと違うスター・ウォーズでありつつも、スター・ウォーズのお決まり(EP.4,5,6の方)はちゃんと守ってくれるという点は、とても良かったです。みんな旧三部作が好きなんですね。三部作が。


 今作のキャラクターは、アクがありつつもちゃんとスター・ウォーズらしさがありました。
 脇役オーラをモンモン出しているのはあえてでしょうか。これも今作の特色であり、おもしろさでもあるのでしょう。

 ただ、名前が覚えづらいのは残念でした。ジャージャービンクスみたいなクソよりかはマシですけどね。


 さすがギャレスというのでしょうか。客が見たいシーン=ファンサービスもしっかり自然に、ストーリーに合う流れで作ってくれました。

 トルーパーやヴェイダー卿はもちろん、前作を超えずも衰えない空中戦の迫力やウォーカー系の絶望感。スター・ウォーズらしさ、カッコ良さを抑えておきながらのこのわざとらしくなさ。しっかり焦らしてくれるのも彼らしさなのでしょう。


 今作もやはり旧三部作意識か、陸のドンパチはCG少なめでした。

 特にクライマックスにかけてはかなりの迫力。見た目に反して薄っぺらい装甲のトルーパーとローグ・ワンの撃ち合いは、過去の(実写)シリーズの中ではかなりの大規模なシーンでしょう。旧三部作ではわりかし小さい戦闘が多かった分、今作ではしっかりと『戦争らしさ』が表現されていた感じでした。新三部作は・・・・・うん・・・・・・。


 シンプルでありながら濃いストーリー、独特なカメラアングルや焦らしを効かせた映像美。そしてゴジラ同様『必要性のないアクションシーン』をカットしてしまうことによるリズムの良さ。会話の多い作品ではあるものの、しっかりと客を飽きさせずに楽しませてくれました。

 ギャレスのオタク魂を爆発させつつも、しっかりとSWらしいB級映画っぽい超大作感が出せています。
 ギャレスがこういうことへの才能があったのか、偶然にもこうなったのかはわかりませんが、少なくとも今作はスター・ウォーズでした。

まだ公開したばかりなのでネタバレもできず、こんな薄っぺらい記事になりましたが(いつものこと)、多分来週バイオと一緒にIMAXで観るので、それからまた詳しい記事を書いていきたいと思います。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー  オリジナル・サウンドトラック

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー オリジナル・サウンドトラック

アート・オブ・ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

アート・オブ・ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

スターウォーズ↑これシーズンパス買ったのに全然やってない











 正直、新三部作みたいなのにならないか不安でした。

【感想】仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー

f:id:eigaki:20161214200911j:plain


 衝撃的なデザインで良くも悪くもとてつもないインパクトを放ち、現在なかなかのおもしろさを持つ仮面ライダーエグゼイドが、始めて主人公として映画に登場!

 そんな今作、仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダーを、わざわざ公開日の最初の上映で見に行ったので(自慢)、感想を書いていきます。

 ちなみに私はウィザード系はsicと主人公以外はあまり好んでおらず、それ系統はかなり雑になりますのでご注意ください。


 クソ映画から始まった(私は嫌いじゃなかったですよ)ライダー大戦シリーズの最新作。
 エグゼイドとゴーストはもちろん、もう東映のケチな予算では呼べなくなった福士蒼汰から後の主人公ライダー3人が登場。本人のドライブはもう見納めかな?悲しい。

 タイトルの通り、突如パックマンのウイルスが出現。一般人に襲いかかり、街中に謎の感染症が広がる。
 パックマンウイルスはしれっとエグゼイドの世界へワープしたタケル殿達の前に現れ、タケル殿(仮面ライダーゴースト)の変身能力を奪ってしまう。

 タケル殿は能力を失いながらも敵に立ち向かい、永夢(仮面ライダーエグゼイド)は主人公らしくナヨナヨするのであった・・・。


 ギリギリセーフなギャラで雇われた泊さん(仮面ライダードライブ)は立派な警察官へと成長し、晴人(仮面ライダーウィザード)はゴヨ゙ミ゙ィ゙がどうこうで旅に出たついで感覚で登場。紘汰さん(仮面ライダー鎧武)は相変わらずです。
 なお、今作では(たぶん)三人は主人公ではないので、詳しい心境は描かれていません。なんだってレジェンドですからねレジェンド。

 ちなみに私は三人の中では鎧武をメインで見に行った奴でして、予告でお察しの通りの扱いには少し肩を落としました。まぁ神様だからねあいつ。マツボックリの。


 今作、正直めちゃくちゃおもしろかったです。
 ちゃんとライダーらしく悩みを一人で抱え込むし、生身のバトルが多いので、その点最近では珍しいライダーらしさでした。マコト兄ちゃんとアラン様見られてよかった。

 動くと超カッコイイエグゼイド。なぜか大スクリーンになるとそれが10倍くらいになるという不思議。飛び火してゴーストもかっこよく見えました。




 今作の敵キャラはタイトルの通りDr.パックマンなのですが、それは単なるバンダイのゴリ押しなわけで、タケル殿の件以外には大して関係のないものでした、マジで。よかった。

 やはりDr.パックマンは進化的なアレをするわけですが、それがめちゃくちゃカッコイイんです。最近の戦隊みたいなテンションの敵ではなく、ちゃーんと悪役らしい振る舞いをしてくれます。


 ここで不満だった点です。

  • キャラクターの世界観がめちゃくちゃになっている
  • なぜか変身音声が小さい(特にレジェンド三人)
  • タケル殿と泊さんがキレない

 これだけですね。


 ちょうどいいスケールやラストのド派手なバトル、謎のエンディングが等身大のヒーローが活躍する特撮らしさ。
 今作はそれそのものでした。


 もう泊さんは出演しづらくなるでしょうし、紘汰さんもフェードをかけて後退していくでしょうね。
 悲しいですがしょうがない。ゲームで本人が声やってくれたら良いですけどね。




 よく考えてみたら、この映画で始めてブレイブよりエグゼイドの方がカッコイイって思ってました。