レゴバットマン ザ・ムービー【家族を描く、心温まるストーリー】
バットマンvスーパーマンやスースクの、盛り上がりからのズッコケのせいか、わりと静かに公開された今作。
しかし、レゴの世界のバットマンはお調子者でおバカさん。スーパーマンが嫌いなせいでハブられているお一人様です。
そんなバットマンですが、今作では「家族を作る」ということで、養子として少年:ディックを招き入れる(招き入れてしまう)ことになります。
今作は、このディックという少年や、良き理解者(?)であるジェームズ・ゴードン警部補の娘:バーバラ・ゴードンを軸としたバットマン=ブルース・ウェインの成長劇となっています。
レゴバットマンというだけあって、ほとんどの物質や物理法則がレゴ基準になっています。
また、滑らかなカメラアングルにカクカク動くキャラクターという、統一性のない映像もなかなかおもしろいです。
全編CG映像らしいですが、プラ特有のツヤは物凄いちゃんとしていますし、光の当たり具合がミニチュア感を出しており、ストップモーションアニメっぽくなっているようにも感じました。
これまで冷静沈着でクールな印象が強かったバットマンですが、今作では妙にテンションが高く、おちゃらけた感じになっていました。
実際、本編中にはこれまでの実写バットマンをネタにしたシーンが多く、ダークナイトやティム版はもちろん、BvSや乳首(観てない)、ドラマ(観てない)すら巻き込みます。
バトルシーンに関しても、いつものアツい殴り合いやガジェットを用いた戦略バトルも無く・・・・・つまりは、忍びなれども忍ばない、忍びなれどもパーリナイ、暴れるぜ止めてみなという感じです。
とはいえ、『演出』で戦うという点や、殴るの大好きな点は従来通り。ムキムキで黒い蝙蝠コスして敵をボコボコにしていればとりあえずバットマン・・・というわけです。
ビークルを多用したアクションはレゴのクセにド迫力で驚きです。
今作のヴィランは・・・・・たくさんいます。メインであるジョーカーをはじめ、ベインにキャットウーマン、ポイズン・アイビーにクレイフェイス、スケアクロウにトゥーフェイスetc…一瞬だけ現れる奴も入れればたんまり出てきます。
また、配給会社がWBであることを良いことに、DCヴィランだけでは飽き足らず、WB映画の悪役も登場しやがります。
ヴォルデモート卿やサウロン(指輪物語 観てない読んでない)キングコング(オリジナル観てない)、グレムリン(観てない)etc…もうめっちゃくちゃです。褒めてます。
今作、今や実写版バットマンでは必ず付きものである『孤独なヒーロー』を、全く違う方向性で描いています。
先ほど述べた通り、今作は孤独なヒーロー、バットマンが『家族』というものに向き合い、それにより彼の心境が変化していき、葛藤する物語になっています。
レゴのバットマンからして、一見ギャグ要素の塊のような雰囲気ですが、作中のテーマそのものは、マン・オブ・スティール以降のDC映画とは思えないほど良くできています。
特に終盤の展開は、原作のロビン(達)に起きたことを知っている人にとって、とてつもない鬱展開だったでしょう。実際私はハラハラドキドキで叫びそうになったわけで・ ・・。
少し・・・というよりも、普通に下品な表現が多く、ギャグのネタがタイムリーじゃないという物凄い痛手のある作品ではあります。
しかし、テーマに関しては全くおざなりにせず、むしろ前面に出して重く描かれていました。
どこぞの映画4,5本作れるくらいのテーマを押し込んだどうしようもない映画とは違い、単純・簡潔・明確で、最近のモヤモヤした映画の描き方とは違い、比較的オールドスタイルな作風となっていました。
制作側の変態スタッフの変態CG技術も素晴らしく、最近のアメコミ映画の中では、ズバ抜けてうまくまとめられた作品だと思います。
ちなみに意地張って字幕を観たので、吹き替えがどんな出来かは知りません。
とにかく、タレント吹き替えじゃあ一気に冷めてしまうような映画でした。
レゴの映画・・・・次回作が楽しみです。
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ちなみに私泣きました
【爽快ゴリラアクション!キンゴジリブート‼】キングコング 髑髏島の巨神
私はキングコングを2005年版しか見ていません。
その上でのレビューです。
これまで二度に渡りリメイクされ、近代版美女と野獣として有名な『キングコング』。
そして2017年、新たなキングコングのサーガが誕生。そして2014のゴジラから始まる『モンスター・バース』第二弾です。
なんと今度はオリジナルをほぼ無視!!
というか、オリジナルのバッタも・・・オマージュをたくさん盛り込んだ『キングコング対ゴジラ』の中盤までのリメイクみたいな感じでした。
そもそも登場するモンスターにティラノサウルス的なのが出て来ず、代わりにヌメヌメしたあいつ出てくるという。
また、今作はタイトルから察する通り、オリジナルのクライマックスであるエンパイアステートビルの戦いはありません。というか、キングコングが髑髏島から出ません。
要は、モンスター・バースという世界での、キングコングのイフストーリーというわけです。
2014のゴジラと同じ世界の話とは言え、メッセージ性は皆無です。ヒューマンドラマもかろうじである程度で、ストーリーに関してはホイホイ決めた感満載な感じでした(褒めてる)。
その代わりに、アクションが良くできていました。
程よくリアリティとイマジナリーを振り分けられており、特にクライマックスにかけては、この巧みな塩梅が引き立っていました。
また、2005年のリメイクは純粋なモンスターパニック映画でしたが、今作はそれに加えて、B級映画っぽい明らかに無謀な戦いが盛り込まれていました。
これに関しては完全に意見が別れると思います(特にオリジナルに深い思い入れがある人は)。しかし、今作はオリジナルのリブート的な日本映画を、さらにリブートした映画です。
何が言いたいかって、恨むならワーナー・ブラザースでもレジェンダリー・ピクチャーズでもなく、円谷英二にしてくださいというわけです。
無謀な戦い・・・とは、つまりさっさと逃げれば良いのに、映画の見せ場の都合上、積極的に武器を振り回してワイワイやるアレです。
こちらに関しては当然イマジナリー満載で、ご都合主義で銃を乱射したりするのは当然ですが、カタナアクションがあったのは驚きでした(刀が小太刀なのか、出演者がデカイのか・・・)。
なんでこいつがこんなタイミングで死ぬの?とか、このシーン明らかに物理的におかしいっしょとか、そういうツッコミどころを楽しむ映画ですよ、今作。
悪く言えばオリジナルへ喧嘩を売っているような作品。しかし、よく言えばレジェンダリー・ピクチャーズらしい、CGのクオリティーが低い怪獣・特撮オタクが作った映画です。
個人的な今作最大のポイントは、キングコングがでかいところです。
オリジナルのがファーストのガンダムとすれば、今作のはサイコガンダムです(例えが悪い)。
また、今作のキングコングは、2005年のゴリラっぽいのではなく、筋肉質で人間臭い体型。つまり、これまたキンゴジに近いものになっていました。
さすがレジェンダリー、さすがオタク集団(いい意味の方)。でかくてムキムキなゴリラをあそこまでヒロイックにできるんですね。
他に登場するモンスターもなかカッコイイです。前作のムートー同様、どことなく物足りなく地味な雰囲気なものしかいないものの・・・だからこそキングコングといい感じに馴染めていたと思いました。
・・・・あーなるほど!だからムートーってあんな感じだったんか!!
ここからは超個人的な話です。
実は私、サミュエル・L・ジャクソンが嫌いです。大体スターウォーズが原因です。
今作にはそんな彼が出演するワケですが・・・・・・いやぁ、なかなかのクズで良かったです。
私大感激、トレイ・パーカーとマット・ストーンも大喜びでしょうね。
あと、やっぱしCGの塊系の怪獣映画って、キグルミの怪獣映画とはまた別の良さがありますよね。
ここで書くととてつもない量になるので伏せますが、やっぱしいいです。レジェンダリーやばいです。
言っておきますけど、今作はオリジナルっぽいキングコングを期待して観ると、相当タチの悪い最低な映画です。
一応美女と野獣的要素は引き継がれていましたが・・・とにかく、そういう悲しい映画とかそんなんじゃないです、ハイ。
あくまで怪獣映画、あくまでお祭り映画、あくまで娯楽作です。
是非IMAXで観てください。ヒロイックなデザインやアクションにスロー。
CGのクオリティーの低さなんか気にならんくらいに楽しいですよ、コレ。
全編クライマックス?ナイナイ。
この島では人間は虫ケラ?ウソウソ。
そんなんどんなクソ映画だよってハナシです。
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ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ァ゙!!!!!!!!
↑クレジット後の私
【ストーリーにこだわりすぎたか…?】仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦
久しぶりに制作されたスーパーヒーロー大戦シリーズ最新作。
仮面ライダーエグゼイドと宇宙戦隊キュウレンジャーを中心に、2つのヒーロー達がタッグを組むお祭り映画である今作。
また、スーパーヒーロー大戦というわけで、ヒーローが多数参戦+オリジナルキャストも登場。
戦隊からは、ついこの間まで活躍していたアムを中心に、いつの間にやら過去の存在のマジイエロービートバスターやウッチー、そして髭の跡が消えなくなった八雲くんがオリジナルキャストで登場。
もちろんアム以外のジュウオウジャーも声の出演でみんな出てきますよ。
一方ライダーからは、電王のイマジン
アマゾンズはαがオリジナルなのは分かりました。
今作の特徴としては、登場するヒーローの数が、もの凄く絞られていることです。
バカみたいにたくさんヒーローが出るわけでなく、むしろタイトルの割に少ないと感じました。1号が登場しないのは珍しい・・・(劇場版のヒーロー者を観始めたのはつい最近ですので、知識が浅く確かなことじゃないです)。
これまで結構大胆に宣伝されてきた今作。
正直な感想、微妙に感じました。
いや、これですね、宣伝次第ではかなりいい映画になったはずなんですよ。
要は僕の勘違いですね。
今作は、よくあるスッカスカなお祭り映画のような宣伝がそれていますが、実際は
むしろストーリー性を重視していました。
しかも、そのストーリーの中心ポジション的キャラは、Mでもラッキーでも無いです。
誰かって、飛彩さんと・・・・・まさかのナーガです!
この手の映画でさえ予備知識ゼロで挑む私。びっくりでした。
まだ新しくキャラクターの印象が薄いキュウレンジャーの中で、特に薄い彼がこんなポジションに立つとは思ってもなかったです。
ナーガのキャラを活かした展開に、飛彩さんのTVシリーズでの成長を鮮明に描くシーン。
今作の主人公は彼ら二人なのではないでしょうか。
ただ、問題はそこにあります。
東映のスーパーヒーロー達(の一部)が集合して戦うお祭り映画・・・と思いきや、そこには『ちゃんと内容のあるストーリー』があっため、ものすごく戸惑ったワケです。
ちゃんとそういう映画として宣伝してくれたら良かったのですが・・・。終始あれ?あれれ?ってなってました。
イマジンズや陣さんが出てくるだけあって、時折ギャグが織り込まれており、そういうコメディ色は何ら問題なかったのですが・・・。
ストーリーとコメディ色に力を入れすぎて、作中のバトルのほとんどが、いかにも「楽しい時を造
要は、登場するヒーローを絞った割に、シリーズ一作目よりもスカスカしたバトルになってしまっている印象だったということです。
それに、オリジナルキャストで参戦したヒーローでさえ出番が少なく・・・あのクライマックスには驚きでした。
良くも悪くも、子供向け映画 兼 いい年してヒーロー大好き人間向け映画です。
ナーガのキャラを引き立たせ、飛彩さんの成長を鮮明にし、大人にしか分からないネタを織り交ぜながらも、子供向け要素もしっかりとしていました。
オリジナルキャストが登場しているものの、彼らがゲームキャラクターだという設定により、これまでのシリーズをぶち壊さないようにされていたことは高評価です。まぁディケイドに関してはその設定いらないと思いましたが・・・。
ただ各キャラの出番が少ない!!
バトルが圧倒的に短い!!
モモレンジャーってこんななの!?
ゴライダーがあるならば、仮面レンジャーとかあっても良かったんじゃないの!?
ジ・・・ジニス様・・・・・?なんでもうそんなポジションに・・・・?ジニス様・・・・・・ジニ・・・・・・・・
ともかく、アクション目当てでなければ凄くオススメです。・・・ってこれ特撮に言ったらあかんやつですやん。
キュウレンジャーとエグゼイドのIFストーリーとして、
ナーガに好感を持てる作品として、
飛彩さん結局熱い男だよなってなる作品として、
飛彩さんがエグゼイドの中で一番カッコイイんだよってのが分かる作品として、
飛彩さんのライダーキックがカッコよくてたまんない作品として、
飛彩さんいっぱいいる作品として、
飛彩さんの目つきってヒーローも悪役も行ける万能葱だよなって改めて思う作品として、
飛彩さんのクールなクセして、無謀だったり語彙力が無いことに萌える作品として、
飛彩さんのS.H.Figuartsが欲しくなる作品として、
結局いい映画でしたよ。
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【テレビシリーズの番外編として】劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!
ウルトラマンとしては珍しく、人間臭さが全面的に出ており、前作のXとは真逆の作風が特色の『ウルトラマンオーブ』の劇場版です。
とりあえず、まずはテレビシリーズの方について書いていきます。
純粋にパワフルなヒーローとしてではなく、人間としての強さや、強い力を使うことによる代償への葛藤、そして敵味方の魅力的なキャラクター性がとても鮮明に描かれています。。
また、二人のウルトラマンの力を借りるという独特な戦術が話題となり、いやらしいオマージュや映像など、ストーリーだけでなく、単純なウルトラシリーズとしての評価も高い(たぶん)作品となっています。
ハイ、DXオーブリング持ってます。ハイ。だって過去作のオリジナルの変身音も収録されてますもん・・・・・。
では劇場版について書いていきましょう。
今作はタイトルの通り、ウルトラマンオーブが絆の力をお借りして強敵達に立ち向かうお話です。
なお、『絆』と言っても、テレビシリーズお馴染みの人とウルトラマンとの『絆』ではなく、ウルトラマン同士の『絆』です。よって、今作は番外編としてとして観ることがオススメでした。
ウルトラマンオーブのメインキャストは全員登場。ジャグラーさんのファン必見ですデュフフフフフ。
また、今作はコメディ色がテレビシリーズよりも強く、キャラクターが生き生きしています。子供より大人が笑ってましたが・・・。
改心した(?)ジャグラーさんはまともな人間になってつまらなくなった・・・と思いきや、味方側に立ったせいで、余計にミステリアスで気色悪くて気持ち悪くて寒気のするキャラクターになっていました(褒めてる)。
本編同様、SSPの皆さんや渋川のおっちゃんの妨害活躍も必見。
考えてみれば、こういうハイテンションなキャラクターしかいないのも、現代のウルトラマンの傾向としては凄く良いですよね。
今作、上映館こそ60館ちょっとという少なさですが、特撮として、アクションとして、かなりのクオリティの作品です。
劇場版恒例の生身のアクションはもちろん、冒頭の砂浜という誤魔化しの効きづらい環境下でのアクションは燃えました。
なぜギャラクトロンと戦うのかは一切謎ですが・・・まぁそこは子供向けの番組なので。
前作(劇場版ウルトラマンX)と同様、他のウルトラマンも参戦します。
ギンガ・ビクトリー・Xを中心(ギンガ、ビクトリーは声のみの出演)に、
そして何より、ウルトラセブンの登場でしょう。
まぁただのゲスト出演なんですが、彼の登場がホント印象的でした。
ギャグとクールさを両立させた、なかなか凝った登場をしてくれました。
ただ、個人的にはちょっと期待していた戦い方とは違いました。
ともかく、セブンの登場で、
今作で登場するオーブの新形態『オーブトリニティ』も大活躍。
ただ、結構印象が薄いです。
オーブオリジンの要素を含め、3体のウルトラマンの要素を混ぜながら、シンプルな外見を維持していたこれまでの各形態。ただ、この『オーブトリニティ』は、4体のウルトラマンの要素プラス専用武器で、かなりゴチャゴチャした印象になっています。
そこにはオーブらしさが正直言って無いです。
決して悪いデザインではないのですが、これまでとの方向性の違いに、違和感を受けました。
総合的に言うと、ちゃんとおもしろくできています。
ただ、作品の内容自体はテレビシリーズとはあまり関わりの無い(世界観は同じですが、番外編敵要素が強い)です。
要は、番外編に興味ない、もしくはテレビシリーズに満足している方は、今作を見る必要性はあまり無い、ということです。
ただ純粋に、オーブを大画面で観たい、ウルトラマンの活躍を観たい、セブンのマッシブかつスタイリッシュで威圧的な(略)を堪能したい方向けです。
それはともかく、気になるのは次回作ですよね。ガイアを、とにかくガイアを出してくだされ。
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第89回アカデミー賞授賞式の"トランプ批判"について
今回のアカデミー賞授賞式はなかなか変な感じでしたね。
作品賞受賞のムーンライト。
確かにいい映画っぽいですが、前回のアカデミー賞の流れからして、「前回白人ばっかり受賞で批判食らったから、今回は黒人ばっかりの映画に作品賞あげたろ!」っていう雰囲気を感じました。
最初に作品賞を間違えてラ・ラ・ランドと公表したことが、かなりのマイナスになったのでしょう。
それはともかく、今回の授賞式で一番気に食わないのが、タイトルの通りトランプ批判です。
言っておきますが、私だってトランプは支持していません(クリントンも)し、彼が様々な芸術、文化の敵である立場に立っている事は分かっています。
ただ、なぜこういう世界中で注目される場で、わざわざ露骨に個人を否定するのでしょうか。
アカデミー賞とは、クソみたいな映画だけど、ワンポイントだけ優れている映画を表彰し、後世へと映画の素晴らしさを伝えていくものです。
アカデミー賞を受賞した作品の中には社会問題を浮き彫りにさせた映画もありますので、社会風刺や現代社会を悲観的に捉えるようなこと自体はやってもいいんです。
ただ、今回に関しては社会風刺とかそういうものではなく、個人の一方的な思想を「一方的だ」と一方的に批判しているのでは?
悪く言えばヘイトと言うものでしょうか。
もっと言えば、(バックレるのはともかく)トランプのTwitterアカウントにメッセージを送信したアレ。
あー、こういうのがYouTubeとかで筋違いなディスり方してるんかぁ・・・・。
「みんなー!これから一人を精神的に攻撃するよー!!皆でやるから人権侵害じゃないよー!!!」
・・・・っていう自己満足、パフォーマンスですね、ハイ。
今回の記事で書きたいことはこれだけです。
ただのグチです。ブーメランです。
おしまい。
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ラ・ラ・ランド【豊かな音の表現と、豊かな感情表現】
ゴールデングローブ賞で作品賞やらなんやら受賞、アカデミー賞も十何個かロミネートされている注目作。 ここら辺あんまり興味ないので・・・・・・。
とにかく、今回は『ラ・ラ・ランド』について書いていきます
なお、今回はケチってIMAXではなく普通の上映で見ました。
なお、私はミュージカル映画はあまり観たことがありません。その上でのレビューです。
『アメイジング・スパイダーマン』でヒロインを演じていたエマ・ストーンが、売れない女優"ミア"を、そして個人的によく知らない人のライアン・ゴズリングが、売れないジャズピアニスト"セバスチャン"を演じます。
ジャンルはミュージカルとコメディ、ラブロマンスです。 オールド・スタイルのミュージカル調で進む物語。壮大で派手なのではなく、セットや視覚効果をうまく使い、ロマンチックで夢のある雰囲気が表現されていました。
特に前半と後半はミュージカルらしさが強く、逆に中盤はそれが抑えられており、表現の強弱のメリハリの良さを感じました。
あの予告で流れていた曲がオープニングだったのは驚きでした(相変わらずの予備知識一切ナシですので)。
今作、ジャンルとしてはミュージカル映画ですが、ストーリー性やキャラクター性の描き方は、『(500)日のサマー』や『her』のような、一癖あるラブロマンスに近いものでした。 ヒュー・ジャックマンの方の『レ・ミゼラブル』でかなり疲れたという方は、今作はなかなか観やすいかと思います。 分かりやすく言うと、『リトルマーメイド』とか『アラジン』とか、セルアニメの頃のディズニーアニメーションに近い感じでしょうか。
今作は、「ハッピーになれる映画」とか「前向きになれる映画」ではなく、幸せや苦難、葛藤を客観的に描いていく作品に感じました。
キャラクターの心情をダラダラ描くわけではなく、「おそらくこうだろう」、「きっとこう思っているのだろう」という、ふわふわしたキャラクター性を表現しているのであないでしょうか。 私的には大好きなジャンルですが、この点かなり意見が分かれそうです(日本人に限った話でしょうが)。
夢を諦められない二人の男女のラブストーリー。
こう言ってしまうと、よくある何の魅力もないラブコメディのように思えますが、内容は無難でしっかりしたものになっています。
目指すものは違えど、お互いが持つ夢の大きさは共通。しょうもない場所のベンチで意志を確かめ合い、二人で夢へと向かっていく。 しかし、深くなると同時に二人は、たった一つの『意志の違い』がお互いを知らず知らずと引き離していっていることに気づいていく・・・・・・。
物語の中でのいくつもの決断、後悔。これらをどう捉えるかは人それぞれ違うかと思います。
だから今作は、「ワクワクドキドキの夢のあるミュージカル映画」として観るには、正直全くおススメできません。 あくまでも、「古いミュージカル調のアメリカ式のラブストーリー」という感覚で観るといいと思います。
今作を見る前に、ラブストーリーと昔の映画(白黒とかカラーが主流になりたてた頃のやつとか)を数本観てみることをお勧めしますよ。
映像表現とストーリーのギャップが強く、初めて見るには多少疲れる作風になっていますが、エンディングのほっこりする感じや、色鮮やかで繊細なキャラクター性には関心しました。
流行りに乗らず、古い表現方法で若手役者を使う。 古いのに新しいという、ちょっと不思議で違和感のある作品にも思えます。 しかし、考えてみると今がおかしいんですよね。
新しい表現を作り出しては捨てる。これを何度も繰り替えす。 今の洋画と邦画って、複数の国の映画の要素を組み合わせたハイブリッドもとい中途半端なもので、いくら最新技術を使っても、既視感が拭えないカテゴリになっているのではないでしょうか。
この映画はアメリカらしい、明るさと狂気をベースに、様々な苦悩を巧みに織り交ぜた作品に感じました。
普段「古き良き時代なんてクソ食らえ」ですが、映画に関してはそれってあるんじゃないかなー・・・・って思いました。 うーん・・・これは少なくともDVDとサントラは買いたいな・・・・・・。
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ドクター・ストレンジ【キャラクターやテーマを最大限に活かしたなかなかの名作】
みんな意外と待っていた、MARVEL界の代表的な魔法使いがついに実写化!
相変わらず日本では、公開が遅い上に吹き替えがとてつもなくクソなやり方で、ファンを全力で萎えさせてきます。 マジでウォルト・ディズニー・ジャパンいい加減にしてください。
それはともかく、いつも通り(?)IMAX3D(字幕)で見てきましたので、感想を書いていきます。
ストレンジ役のカンバーバッチがかなりのハマリ役だったのか、今回は珍しく何だかんだ言われることも無く、わりと平和に公開までたどり着けた印象です。
ちなみに私個人としては、ストレンジのスペックが高い(いろんな意味で)から、ゴーストライダーみたいな感じになってしまうんじゃないかとか考えていました。
しかし、いざ見てみると、MCUではガーディアンズ〜以来久しぶりにまともに「おもしろい」と思いました。
長ったらしくて眠いオリジンではなく、パッパと進んでパッパと成長するという、最近では珍しい形式で話が進みました。やっぱし息子や家族ドラマをゴリ推しするような人をキャスティングするのとは全然違うね!!
比較的ハデなヒーローである彼を、どこまで地味に描けば良いのか、どれだけのユーモアを持たせると良いのか、どのようなヒューマンドラマにすれば良いか。 今作はこれらを上手く見ていたと思います。
名前の通りのストレンジ(=奇妙)な映像表現やバトルはなかなかおもしろく、何をやってもマンネリ感を拭えないこのシリーズを一新するように感じました。
また今作の特徴として、『マルチバース(詳しくは検索を)』の存在を明らかなものにするという、アメコミの実写映画としては異例と言えるものがありました(コミック側が実写映画への干渉をしたことはありますが)。・・・・もしかしたらFFやX-MENとのチームアップとかあり得ますね・・・。スパイダーバースで3人のスパイディが共演とかも・・・・・・。 とりあえず、今後のアベンジャーズにはFFが出てきてもいいと思いますよ。スパイディ浮きますよ・・・・。
そして今作、よく考えてみたら、中盤で肉弾戦(厳密には違う)が盛り上がったところで、それからラストにかけて少しずつ全体的な雰囲気が変わっていき、クライマックスでは心理戦へと変化していました。 子供もターゲットにしなければならないシリーズでこういう作り方をするということは、結構珍しいと感じました(心理戦があるとしても、肉弾戦の途中でいきなりという方が多いです)。
Dr.ストレンジというストレンジなキャラクターだからこそ、こんなストレンジな作風にできた(しなければいけなかった)のでしょう。
ではここで、良くなかった点を書いていきます。
今後の展開では中心核的存在となると明言されているDr.ストレンジですが、そんな彼にはいまいち物足りない点がいくつかありました。
まず、映像が見づらいこと。 これはどこぞのIMAX脳の人の作る映画とは違い仕方がないではあるのですが、問題なのは、そういうのが前半でまとめてやってくることです。 疲れます。酔います。Dr.ストレンジがどのような位置に立つヒーローかを説明する重要なシーンではあるものの、このシーンで嫌気がさした人は多いかと思います(ちなみに僕はがっつり見てましたが)。
次に、各キャラクターの戦闘能力が分かりづらいこと。 あまり複雑な話ではないのですが、設定やこれからの話の流れの説明に時間をかけてしまい、各キャラの紹介が若干おろそかになってしまっていたと感じました。 おかげで今作のヴィランが小物に見えてしまい、どうもキャラクターへの思い入れは起きませんでした。
そして個人的なことですが、Dr.ストレンジに、あまり強そうなイメージが起きませんでした。 マルチバースに触れたり、ヤバいヴィランに立ち向かう場面があるものの・・・でした。
考えてみれば、Dr.ストレンジは肉弾戦メインではない分、これまでののMCUのスーパーヒーローとは全く異なった強さを持つキャラクターです。 つまり、魔法メインの戦いを繰り広げてくれば、彼の強さは大いに表現できたはずです。 しかし、東映がバンダイに受ける制約のように、MARVELスタジオはハズブロに制約を受けているのでしょう(妄想)。少し無理のある取っ組み合いが行われ(とはいえ、そこはそこでおもしろかったです)、そのシーンが長すぎたのでしょうか、パワーキャラなのか・神秘キャラなのかが曖昧になっていました。 もっとうまく行ったはず・・・。あの戦闘シーンは見せ場であると同時に、キャラクターを分かりづらくしてしまったという、何とも微妙なものになってしまいました。
全体的にはおもしろいです。マシじゃなくておもしろいです。どこぞのディテクティブとは違います。
情報量を極限まで減らし、これだけシンプルに仕上げることができたのは評価できます。
ただ、クセになる人はクセになるし、つまらないと思う人はとことんつまらないと思います。 要はシン・ゴジラですね。いい例えだと思いますよハイ。
おもしろいけどオススメはできない、そんな映画です。
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ドクター・ストレンジ:ウェイ・オブ・ウィアード (MARVEL)
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