ワンダーウーマン【あの残念シリーズがようやくいい意味でパワーアップ!!シリアスなんてクソ喰らえ!!!】
DCコミックスの実写版シリーズこと、『DCエクステンデッド・ユニバース(なんて略せばよいのだか)』最新作が公開!!
その名も
違う
違う
違う
日本では3ヶ月弱遅れて公開された今作。
前作の劣化ドラゴンボールと、被害妄想コメディ映画と、テーマやキャラクター性を1ミリも生かせていないどうしようもない映画というプレッシャーの中、何ともまぁとんでもない作品を作ってくれました。
舞台は第一次世界大戦中。女しかいない島に住む種族、アマゾン族の
彼女は、アマゾン族が十面鬼ゴルゴスに滅ぼされる直前、仇として改造手術を受け日本へ旅立つストーリー・・・じゃないです。生卵食べたりヤンチャなバイクにも乗りません。
ダイアナは、突如堕ちてきた戦闘機に乗っていた男、スティーブとの出会いをきっかけに、ゼウスの息子であり、外の世界(世界中)で起きている戦争の元凶、
今作は分かりやすくて全くクセのないベターな内容であり、どこから学んできたのやら、アクションの見せ方がめっちゃくちゃ上手いです。
スローを使いまくった演出は、ワンダーウーマンの純粋な強さがよーく引き立っていました。
素早過ぎて何やってんのかわからない青タイツや、初登場映画のっけから置いてかれている黒タイツで散々学んだんでしょうね。シリアスなんてクソ喰らえ的なアクションの数々はなかなか燃えました。
序盤のどうでもいいオリジンや使い捨てヴィランのくどい説明は相変わらずのDCエクステンデッドですが、そより後、つまりロンドンに着いてからの展開がリズミカルでコメディチックでカッコよくて、もうめっちゃくちゃおもしろいんです。
今作には明確なギャグパートがあります。 トレイラーで流る、ダイアナが回転式のドアに激突するあたりです。 全然おもしろくない話の直後のパートなので、タイミング的にはアレでしたが、ダイアナのキャラクター性は、このパートでしっかり根を張らせることができていたと思います。
これまでの悪い意味でのシリアス路線とか、映像と釣り合っていない気持ち悪いコメディ要素とか、とにかくダメダメな映画しか出していなかったとは思えないほど、しっかりとギャグができていました。
作品の中にしっかりと溶け込んでいましたし、何より明るい場所で明るい話をしてくれるのが良かったです。そんな当たり前なこと・・・とは思いますがね・・・・・。なんせこのシリーズですし。
肝心なアクションですが、今作はクライマックスを除くとかなーり大人しいです。 大人しいと言っても、このシリーズの中ではですよ。
ほぼ全員そんなに強くないのに演出が派手なスースクとは真逆。第一次世界大戦中に生きるただの兵士相手にズンズンズンズン突っ込んでいきます。
トレイラーでも流る、銃弾を腕の装甲や盾で弾くのはめーーーっちゃくちゃカッコイイです。でも腕と足は丸出しだったよ。足打たれたらオシマイじゃん。
所々、あんまりお金かけていない洋ゲーみたいに、CG製のダイアナが不自然にふわふわ動くシーンがありますが、これも楽しみの一つ。 何やってんのかわからないよりかはマシです。
クライマックスになると一気にSFチックでド派手なアクションが始まります。
強敵に挑むワンダーウーマン!!なすすべもなくぶっ飛ばされながらも、何度でも立ち向かう!!!必殺のザナディウム光線を放て!!!!!!!
クライマックスの中で起きるトンデモ展開はほんとに驚きです。っていうか演出がずるいです。 まさかこんなしょうもない映画しか作っていなかったシリーズで泣くとは・・・・。
今作、「やっと始まったかぁ」という感じです。変なテコ入れで、元々糞なのががより糞になったというシリーズを、よくもまぁこんなにもキレイに立ち直させる事ができたなと思います。
アクション面は、いつもの漫画チックなものでありながら、かなり観やすいものになっていました。 メリハリの付いたギャグとシリアスの切り替えもとても評価できますし、何よりもしっかりとカッコイイんです。
どこぞの「なぜその名を知っているーーー!!!」っていうギャグシーンとは大違い。カッコイイんです、純粋に。 変に凝らせて「どうだコレがカッコイイだ!!」ではなく、真っ向からどシンプルなカッコよさを見せてくれるんです。
現地点では残念なシリーズではありますが、これまでの失敗のノウハウは活かされているんですね。
今後の展開は、ジャスティス・リーグの予告からして1ミリも期待していませんが、今後もワンダーウーマンだけに関しては、カッコよくぶっ飛ばしてくれることを期待しています。
今作は初めてこのシリーズに触れる人にも分かりやすい内容になっていますし、どうせ今のところこれ以外の作品は全部マトモな内容ではないので、今のうちに今作だけは見ておいても損はないと思います。
そんなシリーズぶっちぎりで良作な今作、ワンダーウーマン2、是非ご覧ください。
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スパイダーマン ホームカミング
新たなスパイダーマン・サーガが始動する・・・・・
サム・ライミ版は制作側とスポンサーとのゴタゴタでシリーズが終了。
マーク・ウェブ版は十分な興収を得られずに打ち切り。
そんな不遇なスーパーヒーロー、スパイダーマンが、また新しくなって帰ってきた!!
トム・ホランドが演じる今度のスパイダーマンは、なんとマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界に住む高校生!!一体ディズニーはソニーにいくら出したのだろうか。
舞台はシビルウォーでのキャプテン・アメリカVSアイアンマンの戦闘から2ヶ月後。
新たなハイテクスーツを手にしたピーター・ベンジャミン・パーカーが、『このあたり』の範囲でヒーロー活動をしていく中で、目立ちたいという欲求に駆られ、強敵に立ちはだかってしまう
既に予告でネタバレを食らっていましたが、ものすごーーーくハラハラドキドキワクワクする映画でした。
ただでさえ微妙かクソばかりのMCUシリーズと、無駄にシリアスにしてしょっちゅうズッコケるソニー・ピクチャーズという、最悪なコラボレーションの中作られた作品ですが、心配ご無用むしろ大々的に期待して観るべき作品に仕上がっていました。
アメイジングでもしっかりおちゃらけたスパイダーマンができていたと思いますが、今作ではよりおしゃべりでウザいスパイダーマンになっていました。とは言え、まだまだ静かな方かと思いますが。
全体的にコメディチックで、未熟なヒーローに未熟なサイドキック(?)という、何ともまぁ若々しくて初々しくて健気で可愛らしい作品になっています。
前2シリーズでも未熟さは描かれていますが、いずれも『若さ故の未熟さ』を描かれていると思います。
今作では、それに加えて『ヒーローとしての未熟さ』が描かれていました。
これは、ベテランヒーローにまみれた世界で、齢15の少年が活躍(誕生そのものはそれ以前でしょう)するというストーリーだからこそできた描き方だと思います。
また今作のスパイディは、シビル・ウォーと同様に、『ただすばしっこいだけで、戦闘能力自体は低い奴』という描かれ方がされています。
作中で圧倒的優勢だった場面はほとんど無く、基本的に何かしらトラブルが起きていました。
メイン使い捨てヴィランのヴァルチャーとの戦闘で、ずっと舐めプされているも見どころです。
常に喋っている
ちょこまか動き回る
頭を使った大胆な戦法を駆使(?)する
目が動く
という、シビル・ウォーからお馴染みなもののほか、
ハイテク機能を持つ
というものが追加されました。
このハイテク機能は(多分)現在の原作版スパイダーマン(アース616出身のピーター)の要素ですね。出自は違いますが。
ちなみにそのスパイディはこちら↓
これがなかなか面白く、ルーキーヒーローピーター(語呂がいい)がベテラン向けハイテク機能に付いて行けず、全然活用できていない流れがとても愉快でした。
新人くんのピーターですが、しっかり『このあたり』程度の活躍を繰り広げてくれます。
演出は派手であれ、やっていることは大して社会を動かすほどのことではない。これは前2シリーズには無い要素ですね。
要はヒーローが世界
アベンジャーズみたいな内容を求めていた人にとってはあまり好かない作品だとは思います。ただ、いつものMCUのアメリカ至上主義的演出に飽き飽きしている私みたいな人にとっては、とーーーってもおもしろい作品になっています。
これは私がスパイダーマンが大好きなだけかもしれませんが、マイナスポイントが正直言ってありません。
キャプテン・アメリカ2と同様、ズバ抜けておもしろい作品になっています。
どうせアベンジャーズ3に向けての解説映画でしょと思いきや、しっかりと単独で十分作品として成り立っている作品に仕上がっていました。
今作でMCUデビューも良いと思います。
あ、でもその前にシビル・ウォー観なきゃね。でも、それだけじゃキャラクターがわからないからアベンジャーズ2も観なきゃ。そんでもってこれからアベンジャーズと合流するガーディアンズも観ておかなきゃ。それから(以下略)
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『スパイダーマン:ホームカミング』【ハズブロ アクションフィギュア】12インチ「エレクトロニック」スパイダーマン
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【仮面ライダーと医療ドラマのハイブリッド】劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング
真のエンディングとして公開された今作。なるほど、放送時間の変更のせいですか。
とにかく、今回はこの劇場版仮面ライダーエグゼイドについて描いていきます。
仮面ライダーエグゼイドが登場する映画4作目にして、仮面ライダーエグゼイド本編の完結編。
突如謎のゲーム病が大流行。同時に現れる忍者達。そしてこれらの裏に潜む最大の脅威とは・・・・。
気づけばいつの間にやら毎年恒例の夏映画。
放送当初はベターな感じが微妙と言われたものの、例の楽しいクリスマス回から一気に話が盛り上がり、エキサーイと社長のコラボレーションあたりからは目が離せない展開ばかりになった、この仮面ライダーエグゼイド。
今年は嬉しくも悲しい。あー終わってほしくない!!壇政宗もっと見たい!!飛彩さんもっと見たい!!!!
そんな中観てきました。
今作は中々大々的なテーマの割に、作品自体はいつも通り1時間という尺でした(たっくんが長いだけか)。
ただ今作、そんな短い尺の中でもしーーーっかりと、ギャグ・シリアス・アクション・医療・ゲームが丁寧に描かれていました。
ていうかホントに凄いんです。濃密なんです。しかもテーマを4つくらい詰め込んでいるのに、全部に内容があるんです。
ギャグシーンはエグゼイドのテーマを活かしたものになっていましたし、短い尺が故の簡潔でリズミカルな話の流れも、観ていて爽快でした。
ポスターのセンターに立つエグゼイドのVRゲーマーですが、こちらはお察しの通り中盤のみの出番でした。
いつものエグゼイドが分厚いゴーグルをかけて、どこかで見たことあるマントをつけているその姿は・・・・・何とも言えないダサさです。
ただ、肝心なアクションはなかなかカッコよかったです。
ガシャット名の『マイティクリエイターVRX』の通り、自由に武器や足場をクリエイトして戦うという斬新なチート能力で戦います。基本的に何でも作り出せるようで、何でもアリ状態になる戦闘は、ユニークでとてもアツかったです。
今作、シリーズ完結編というワケですが、相応しい作品かと問われれば・・・・ちょっと微妙です。
どこぞの恐竜っぽい人達とは違って、販促前提の作品なので当たり前ですが、劇場限定のマイティクリエイターはともかく、仮面ライダー風魔を目立たせすぎたかなと思いました。
ストーリーの質が下がったというわけではないですが、もう少しおまけ程度でも良かったんじゃないかなとか、何なら尺伸ばしてもいいんじゃないかなとか、そういう感情にはなりました。
今作、エグゼイドのテーマの一つである医師達の物語を、これまでのストーリーの中では最大限に活かされたものになっています。
これまでは、ゲーム病という架空の病が取り上げられていました。しかし、今作では『小児がん』という妙に生々しい病が取り上げられていました。
こういう苦しいテーマの物語、仮面ライダーらしいなと思いました。
一応ソフトには作られてはいますが、子供向けの内容ではないです。子供心的には、正直怖いと思います。
それだけ本気なのでしょうか。永夢くん達の一年間の成長の集大成として描かれてるように感じました。
っていうか永夢くんの声と目が怖い・・・。
あえてここでは仮面ライダービルドには触れないで書いています。
登場タイミングもなかなかおもしろいので、その点も楽しみにすると良いかもしれません。
完結編という謳い文句には少々合っておらず、私個人の期待とは少しズレてしまったカンジはありました。
しかし、永夢くん達の一年間の成長は十分に表現されていましたし、医療ドラマとしてもきれいにまとまっていたと思います。
風魔も、なんだかんだライダー性もキャラクター性も萌えカッコイイですし、忍者プレイヤーなんてもはやドストライクでした。装動買います。
これからも新たな脅威と戦っていくであろうエグゼイド達。今後の活躍が楽しみです。
冬にはビルドとタイアップして弱体化してしまうでしょうが、とりあえず永夢くんには死んだ目でビルドを説教する義務があるのでよろしくお願いします。
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皆カッコよすぎて飛彩さんどうこうが言えない私でした。
パイレーツオブカリビアン/最後の海賊【旧三部作の意志を受け継いだ壮大なアクションアドベンチャー】
大人気シリーズ第5作目。
4作目で大胆な路線変更が大失敗をしたパイレーツ・オブ・カリビアンが帰ってきた!!
その名も
死人に口無し
そう、そういうタイトルです!!!最後の海賊とかそんなサブタイ存在しません!!!!そういうことにしてください!!!!!!!!
個人的にハートにカスりもしなかった前作、『生命の泉』で、正直こんなシリーズもう観ないわと思っていた私でしたが、今作、普通にIMAXで観てきました。
・・・・・・・いやぁ、めっちゃくちゃおもしろかったです。
前作はとことん地味でシリアスで盛り上がりも無かったんですが、今作はオープニングからしっかりと盛り上がりを持たせることができていて、肝心な悪役も「どんなヤツなんだろう」という興味も持たせてくれました。
大まかな話の雰囲気も無難に攻めたなぁという感じでした。程よく盛り上げ、シリアスなシーンにもコメディ要素を織り交ぜる点は、前作にはなかったパイカリらしさだったと思います。
悪役のサラザールは1作目のバルボッサとデイヴィ・ジョーンズを足して割った感じで、いわゆるド直球系の悪役でなかなか魅力的でした。
旧三部作でおっぴろげになった風呂敷を、前作で物凄い小ささに折りたたんでしまったこのシリーズでしたが、今作ではなかなか程よい風呂敷の広さでした。
3作目の壮大すぎな作風が好きな私にとっては「もう少し壮大でもよかったかなー?」というカンジでしたが、旧三部作全部大好きな人(わたしです)はかなーーーーり楽しめると思いますよ。
そしてクライマックス。誰も
まさに衝撃的でした。いい意味でも悪い意味でも。
このくだり、終始ポッカーーーンとしてました。えっ?マジで?ってなりました。
かなりベターな展開だけれども、話の方向性を大きく変えることができる描写。
ただ、ここでやるか?というカンジはありました。
オーバーに壮大なところや、雑魚や中ボスがいちいち気持ちが悪いところなど、やはり旧三部作の要素が強いです。
真面目なシーンをふざけてんのかっていうノリでこなしてしまう所は、「あーコレだコレだ」となりました。
ディズニーはこのシリーズを、あと2,3作は作る予定だと言っています(だからこのサブタイが気に入らない)。
今作のノリが次回作にも受け継がれていく事を願います。あわよくば主人公を換えていろいろなサーガを繰り広げたり・・・・。
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パイレーツ・オブ・カリビアン / 最後の海賊 オリジナル・サウンドトラック
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メアリと魔女の花
『借りぐらしのアリエッティ』
『思い出のマーニー』
米林宏昌監督長編アニメーション作品第三作目、及びスタジオポノック製作長編アニメーション作品第1作目。
スタジオジブリの長編アニメーション制作部門の解散を期に立ち上げられた、スタジオポノックが初めて制作した長編アニメーション作品。
過去に2作、苦しさと切なさが複雑に描写されたアニメーションの監督をしてきた米林宏昌。
2017年夏、ついに米林監督作品最新作が公開しました。
・・・なんとその作品は、これまでとは方向性が全く異なる、壮大なファンタジー作品でした。
何をやっても失敗ばかりのメアリ。
ある時、7年に一度しか咲かないと言われる花『夜間飛行』を見つける。
メアリは夜間飛行の不思議な力により、一夜限り魔女になれる力を得るのであったーーーー。
今作、ポスターを見てわかる通り、かなりジブリの遺伝子を受け継いでいます。
デザインの方向性や、人物の感情表現・動き方はとても繊細で、まさしくジブリでした。
ただ、全体的なストーリーの流れは、ジブリとは違うものを感じました。
どういうことかを女の子キャラクターで考えてみましょう。
まず、ジブリは「女性らしいあどけなさ」を表現する傾向にあります。
子供であれど清掃でミステリアスな部分を持ち、大人の女性っぽい雰囲気を少し抱えているケースが多いです(例外として猫の恩返しや崖の上のポニョ)。
対してスタジオポノック、今作で断言してしまうのはまだ早いと思いますが、明らかに「子供っぽいあどけなさ」が表現されていました。
無垢で無邪気な、純粋な女の子として描かれている印象です。
そして、ストーリーの質に関してですが・・・・。ジブリへの敬意を感じつつも、米林宏昌の描きたい作品に、スタジオポノックが描きたい作品になっていたと思いました。
宮崎駿というリミッターが無くなり、宮座という補正が無くなり、ほぼゼロからのスタートでありながらも、こんなにもまで根のある作品が出来上がったことにはとても驚きました(某戦記を眺めつつ)。
上でも書いた通り、今作はかなり明るく前向きな作風になっています。
前2作のような「辛いことばかりでも前向きに生きていくよ」というものとは、全く方向性が違います。
へぇ、米林さんってこんなのも作れるんだ。という感じ。
壁にぶつかっても突き破る。何があっても心は折れない。
こういう作品でした。
女の子が主人公のファンタジー。
風の谷のナウシカ、魔女の宅急便、猫の恩返し、千と千尋の神隠し・・・。他、ぶっちゃけありえない、弓矢使う人が主人公じゃないやつetc...
ありたきりなジャンルではありますが、ずっと前向きで、終盤で交通事故で死ぬような内容ではないという点では、オリジナリティに満ち溢れていました。
なによりも、メアリの動き方がいちいちおもしろく、40代のおっさんが描いたとは思えないほどぴょんこぴょんこかわいらしく動く姿はとても癒やされました。
多少の粗を感じる部分はありますが、新たなスタートを記念する作品としてはとても良い作品ではないでしょうか。
第二弾、第三弾と作品を重ねることで、米林宏昌及びスタジオポノックらしさという、ジブリらしさという概念ナシの作品づくりができる将来性を感じる。そんな作品でした。
ローガン【最後のウルヴァリン、最後の戦い、新たなる希望】
ミュータントが絶滅の危機に瀕し、X-MENも過去の存在となった時代。
これまで200年以上生きている、ウルヴァリンことローガンは、徐々にヒーリングファクター能力を失っている状態にあり、アダマンチウム製の骨格に身体を蝕まれていた。
彼は、残り少ない(であろう)人生を、ドライバーとして生き、ある目的のために、『世界一危険な脳を持つ男』=プロフェッサーXを隔離し、船を買うための資金を集めていた。
そんな彼の前に現れる、カナダ人の女性と義手の男。そしてプロフェッサーXの「新たなミュータント」という言葉の意味とは・・・・。
いつものX-MENとは全く違う雰囲気を漂わせる今作。
X-MENシリーズは微妙だと思っている僕ですが、なにせ待望のオールドマン・ローガンの実写化というだけあって、期待値マックスで観に行ってしまいました。
いやもう、最高でした。
ありがとうデッドプール。映画は微妙だったけど、あんたは偉業を成し遂げたよ。
これまで、描写にはかなり自重してきたために、個人的にはあまりいいイメージが無かったウルヴィおよびX-MEN。
ただ今作は違います。ちゃっかりR指定を食らってくれてます。
つまりどういうことか・・・・。
そうです、グロくてエグくて酷くて辛い映画なんです。
大歓迎です大好物です。
今作の魅力は、いい意味で地味な所、子役に容赦しない所、程よく狂気がある所の3つでした。
いい意味で地味。どういうことかと言うと、そりゃそのまんまです。
X-MENシリーズって、原作にマジレスするようなキャラクターデザインをするくせに、内容が所々ヒロイックでSF臭いんです。こういうギャップがいいと言われればそうなんでしょうが、個人的に性に合わないんです。
対して今作、ヘリをぶった切ったりもしませんし、新幹線の上でYAKUZAと戦ったり(この戦闘は好き)もしません。
だってオールドマンですからね。そんなことまずできませんよ。
とにかく、爪を出してメッタ斬りするじじいであることを最大限に活かしたアクションが繰り広げられるわけです。
そしてそれを補うかのように活躍するキャラクターがローラです(子供に容赦しない)。
ローラを見てわかりました。私、子供が酷いことする映画大好きです。
狂気、悲しさ、怖さ、苦しさetc…
ネガティブな感情をモロに受けて、興奮しながら泣いてました。気持ち悪い。
ちなみにヒットガールは違います。
とにかく、ローラのアクションは凄いです。X-MENシリーズとは思えないくらいに凄いです。
正直不安要素の塊だったんですが、いざ本編を観ると、しっかり原作のローラらしいアクションをしてくれたので、ほっっっっとしました。ホント、逆輸入キャラだぜローラって。
そしてアクセントのように加えられた程よい狂気。まるでマイルドなマッドマックスを観ているようだ。
ミュータントが絶滅しかけているだけで、人間自体は全然元気なワケですが・・・。なぜかしらこの狂気は。きっとあいつのせいだ。白いの。
その他、さりげないギャグ要素や、原作(X-MEN)に真っ向からマジレスしたり、ちょこちょこB級映画臭さも出していて、かなーーーーーりいい映画でした。
去年はほんとに何だったんだか。
エピローグなんてホントにアメコミ映画かよって感じで、ウルヴァリン・サーガの終着点として描かれるので、物凄いスッキリする終わり方でした。珍しい。
新三部作も終わって、ウルヴァリンシリーズも終了したってことは・・・・つまり・・・・・ね・・・・・・。『オールニューXなんとか』とか、『アンキャニーXなんとか』とか、『オールニューウルなんとか』とか、そういうのが出てくるんですよきっと・・・・・。
楽しみの反面不安もありますが、この先がかなり楽しみなシリーズだと思います。
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ウルヴァリンVSハルクはもう無理なんですねぇ
【愉快・痛快・爽快】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス
ディズニーがビッグ・ヒーロー・シックス(ベイマックス)のついでに、現地のアメコミオタクですら存在を忘れていた超マイナーヒーロー達を引っ張り出してきたぞ!!!
マイナーヒーローしか出てこない映画なんて売れないなんて言われておきながら、蓋を開けてみればナンテコッタイ/(^o^)\アベンジャーズより面白かったぞ!!!!!!
そんな低俗で最高でクールでギャグまみれでダサくてカッコイイクソ映画、ついに第二弾が公開!!!
その名も
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス・・・・・
もう一度言おう、
オブ
ザ
ギャラクシー
vol.2
待ちに待っていた続編、正直アベンジャーズとかサノスとかどうでもいいです、ハイ。
ノリノリだが比較的に地味めだった前作とは変わり、今作はノリはそのままで全てがハデになっていました。
また、今作では個々のキャラクターが丁寧に描かれており、ガーディアンズのメンバーそれぞれの個性がより濃密になった印象になりました。
作品の雰囲気はスーパー戦隊に近いです。ていうかスーパー戦隊です。
ギャグを交えながらカッコよくスタイリッシュな戦い方をする流れ。なかなか楽しいです。
変に濃密で面白くなかったシビル・ウォー、面白かったけどスカスカしていたDr.ストレンジに続き、今作はその中間を行く感じでした。
一作目では全然描けていなかったキャラクターをしっかり表現しつつ、ストーリーをなおざりにしていないという点は、MCUの中ではなかなか珍しいですね。
考えてみれば、一作目は完全にアトラクション映画ですね。ストーリーもスカスカでキャラクターもスカスカ。まあそれが良いんですけどね。
対して今作。確かに一作目同様アトラクション要素は濃いのですが、それ以外関しては天地の差ですね。
しかもアトラクション要素は一作目と遜色無いという・・・・・。
つまりは、今作は完全なるパワーアップを遂げた素晴らしい作品なんです!!
・・・・・と言いたいんですが、宿命でしょうか、パワーアップした代わりの代償があるわけで・・・・。
2つ、不満な点が。
まず1つは、生身アクションがハデすぎる点。
良かったことは良かったんですが、「それはガーディアンズがやるようなことじゃないでしょ」って感じでした。
特にラストバトルに入ってから。個々のキャラクターのヒーローとしての良さをブッ殺した感じになっていて、結構がっかりしました。
そしてもう1つは最後の締め方。
うーん・・・・・こういうのは望んでなかったな・・・・・。何というか、日本の漫画の個人的に大嫌いな所を捉えた感じで。
全体的に真面目な話なら良かった締め方なんですがね。残念ながら今作は、見ての通りおふざけ映画なんです。
美女と野獣でもそうだったんですが、ディズニーどんどん映画の終わらせ方がヘタになってませんかね。
私個人の趣味から離れているだけかもしれませんが、なんともまあ大胆にブチ壊せたなーという感じです。
次回の彼らの登場は、アベンジャーズ3になるのでしょうかね。
その時に変にチームワークが良くなっていたらどうなることやら・・・・。
エンディングを除けば物凄く面白い映画なんですけどね。特に中盤のグルーのくだりは。
ただ、グルートはちっさくない方がいいなーとか思っている人(わたしです)や、クリス・プラットを見に来ましたーって人(わたしです)には、とことん向かない映画でした。
とはいえ、全体的にまとまりの良い作品に仕上がっていましたし、コレジャナイ感が拭えずともアクションはカッコよかったです。
次のMCUはスパイダーマン。以前ヴェノムの単独映画化が決定し、ダーマもヴェノムもトムでダブルトムだと私の中でわだいになりました。
まあこちらはソニーなんで、日本語吹替版に糞を塗りつけること以外は心配無いです。
問題はソーですね。バトルロイヤルて。
バトルロイヤルて!!!ラグナロクがダメならレグナロクで良かったのに・・・・。まぁこちらはジャパンの問題ですけどね。
ともかく、ソーこそは作品をぶち壊さない終わらせ方をしてほしいです。
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