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えいがきのえいが【90年代生まれ視点の映画レビュー】

90年代生まれ視点の映画レビュー 当ブログは個人的な意見をバカ正直に綴ったもので、映画の品質を保証するものでもありません。映画を否定しても、その映画に関わった人物を否定しているのではありません。例え人をバカにしても、それはその人を尊重した上での行為です。

日本から見た『リブート』

 最近、『リメイク』よりも『リブート』という言葉を多く聞くようになりましたね。今回はそれについて考えていきます。

 先に言っておきますが、私はリメイクもリブートも、いずれも賛成的な意見を持っています。


 

『リメイク』と『リブート』

 

の違いって?

 実は、両者には大して違いはありません。どちらも「作り直した」ものです。
 ただ、そんな「作り直す」でも、それぞれ意味が異なります。

 では、まずリメイクについてです。
 リメイクはもともとあった作品を、新しくキャストを一新して作り直したものです。その際、オリジナル版の意志というものは受け継がれ、そこからさらに別の解釈や新しい展開を付け加えていきます。それが、よくあるリメイクというやつですね。
 例えば2005のキングコング。これはオリジナル版の2倍もありますが、大筋は変わりませんよね。これがリメイクです。

 次に、リブートです。
 リブートは、キャストを一新することはリメイクと同じです。しかし、キャストを一新するにあたって、同時にストーリーや設定も一新してしまいます。いわゆる、『仕切り直し』です。
 リブートするにあたって重要なのは、「前作との繋がりを断ち切り、全く異なるストーリーを作る」ということです。ゼロからのスタート。つまり、作中でスーパーパワーを持った青年は、再びノーマルな人間になります。そして、前とは全く異なったオリジンを経験することになるのです。
 「特殊能力によるもの」から「機械によるもの」になったり、メッタ撃ちにされるはずが爆発に巻き込まれることになったり……………と。
 もちろん、基本的な要素は引き継がれます。しかし、ほとんどは見直され、全く新しい物へと生まれ変わります。そういうのがよくあるリブートですね。
 例えばアメイジングスパイダーマン。基本的な要素は同じですが、ヒロインや主人公が葛藤するきっかけ、そしてストーリーというものが、旧シリーズとは全くの別物です。これがリブートです。

こんな風に、『リメイク』が再び同じものを作るのに対し、『リブート』はリセットするという違いがあるというわけです。



 こういう小さそうで結構違う意味を持つ両者ですが、日本では圧倒的に『リブート』は不利です

 日本の映画は、基本的にリブートはしません。昔のシリーズを掘り返して「○○年ぶりの最新章にして最終章!」という形がほとんどです。
 リアル鬼ごっこはリブートしましたがね。

 何が言いたいかと言うと、つまり、日本は続編を作ればとりあえず儲かるので、わざわざリメイクやリブートを作る必要が無いのです。
 そのせいか、悲しいことに、多くの人は2つの違いが分からないのです。

 レビューを見ると分かります。「ストーリーが前作と全然違う!」と。私はリブート作品でコレ系統の感想を読むと、「何言ってんだこいつ」という感情を覚えます。
 個人的に一番おかしいと思うのは、アメコミなどの原作本を映画化し、しばらく経ってそれを再映画化(リブート)したものに対する上記の意見です。
 面白い順に並べるという『比較』はともかく、「あれが違う、だからリメイクじゃない」という『比較』を聞くたび、脳がかゆくなってきます。リメイクじゃなくてリブートですからね。
 そもそも、『実写化』というものが、「実写で作り直したもの」であり、一種のリメイクなのです。例えば、サム・ライミスパイダーマンと、マーク・ウェブ版スパイダーマンを比べるよりも、それぞれを原作である「the Amazing Spider-Man」や「Ultimate Spider-Man」と比べ、それで良し悪しを決めるべきだと思うんです。

 



 はじめに書いた通り、私はリブートやリメイクには賛成的です。そろそろ、これについて話していきましょう。

 シリーズ化し、続編を期待されているものの、完結していたりグダグダな路線を歩んでしまっている作品があるとします。
 そんな作品の続編を作るとロクな結果がでないのは見えてます。そこで使えるのがリメイク・リブートです。
 ゼロからのスタートですので、今まで続編ごとに増す(求められる)壮大さもゼロからやり直すことをできるというワケです。
 ロボコップが3で無駄な要素でズッコケたり、ダークナイトが三作目でCGを使いすぎてアンバランスになったり。そういうグダグダ感をリフレッシュさせることができるのが、リメイクとリブートなのです。

 私は、こういう「ダメになった作品をリセットする」というリメイクとリブートには、これと言って悪いイメージは持っておりません。むしろ、そうやって名作を作り直すことで、年代を超えて名作を伝えることができるので、私はどんどんやってもいいと思っています

 

 



 長々と文章力の無いことを書いていきました。

 これからどんどん登場すると思われるリブート作品ですが、それに合わせて2つの違いをより明確にしていかなければなりません。
 でないと、いつまで経ってもリブートがリメイクとしての比較をされ続け、リブートは後退してしまうでしょうね…。