シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ【サスペンス仕立ての、スーパーヒーロー達による私と・・・死闘】
もしかして、いや、もしかしなくてもアベンジャーズよりおもしろかった『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の続編、
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(Captain Amerikca: Civil War)』
について、今回は話していきましょう。
今作は、クロスオーバー作品の中でもかなりの高評価を得ている作品、『Civil War』をベースに、キャプテン・アメリカとアイアンマンの対立を描くものです。
スーパーヒーロー同士が戦う、禁断の戦いですね・・・ってあれ?あれあれ?これどっかで・・・・バットマ・・・・・あれ??
得点
- ストーリー:86
- テリング:79
- バランス:90
- キャラクター:80
- リズム:87
- アツさ:97
- 総合:96
得点は、100点満点で、その場で適当に付けたものであります。統一性はありませんし、作品の良し悪しを保証するものでもありません。
とりあえず、初めのほうだけストーリーをサクッと。
アイアンマンの登場から(2008)やりたい放題によって、世界を救うと同時に大きな被害を発生させてきたスーパーヒーロー達。
ラゴスで生物兵器が狙われるテロが発生。クロスボーンズ率いるテロ集団に、キャップ(スティーブ・ロジャース)、ファルコン(サム・ウィルソン)、ブラック・ウィドウ(ナターシャ・ロマノフ)、スカーレット・ウィッチ(ワンダ・マキシモフ)が戦いを挑む。しかし、戦いによって町に大きな被害が生じてしまう。
一方アイアンマンことトニー・スタークは、学生の研究に補助金を払いますと大胆発言をした後、ウルトロンとの戦いで息子を失った女性に八つ当たりを食らい、かなり落ち込む。
世界を救うと同時に、大きな被害をもたらし続け、国境を平然と侵すアベンジャーズに、米国国務長官が『ソコヴィア協定』というものを作成することをメンバー達(ソー、ハルクはもちろん除き、ホークアイはすでにチームを引退している)に告げる。
3以降に立ち直ったと思いきやまたもチキンになってるトニーが賛成的な姿勢をとる一方、90代のおじいちゃんキャップは否定的な姿勢をとる。
この意見の食い違いにより関係はほんの少しづつ悪化。お互いを尊重しあいつつも、対立の関係になっていくのであった・・・。
今作、予告の通り、2人の新ヒーローが登場します。
一人はブラック・パンサー。
ワ・・・・ワカ・・・・・ワカニャ・・・・・・・ワカンダの王である称号。今作では王から王へと受け継がれる存在。とある復讐心によってアイアンマン側に立つ。
黒のレオタードの変態どころか、マッシブボディで軽やかなスーツは超カッコいいです。
そしてみんな大好き、親愛なる隣人、アメイジングでアルティメットなスパイダーマン。
ご存じニューヨークでしか活躍することができないという、意外にしょうもない等身大スーパーヒーロー。
もう説明する必要もな・・・い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マーク・ウェブ・・・・・・・あなたは何も悪くない・・・・・・・・・・・・・。
今作はまたまた高校生に。メイおばさんが綺麗な人だってのをやけにアピールしたがる年頃。陰で活躍していたらしく、スタークに釣られてアイアンマン側に。
今作でやっと目が動いて顔に表情付けができるようになりました。しかも、リアリティを出すためにちゃっかり目が機械的に動いてるっていうね。
うん、期待とはうらはら、かわいかったよスパイディ。おちゃめおちゃめ。うららかうららか。
ここでチームごとにヒーローを分けてみましょう。
チーム・キャプテン・アメリカ(反対派)
- キャプテン・アメリカ
- ウィンター・ソルジャー
- ファルコン
- スカーレット・ウィッチ
- ホークアイ
- アントマン
- 宮迫博之
チーム・アイアンマン(賛成派)
チーム・ハブられ
- ニック・フューリー
- ヴァージニア・"ペッパー"・ポッツ
- マリア・ヒル
いやあいいですよ今作も。サスペンス色で描かれるアメコミヒーロー、これこそ我々の見たいMCUですよ。もういっそのことキャップだけやってくれ。・・・嘘だよ、たぶん。
『エイジ・オブ・ウルトロン』でホークアイに負けて結構空気になっていた彼が、今度はとてつもなく強くなって主人公の座に!それに彼はめちゃくちゃ強くなってます。「いつの間に鉄ぶん殴れるようになってんだ」っていうのはナシで。キャップの特技、シールドスローはもちろん、軍人らしい(軍人だけど)格闘技がカッコいいです。前作『ウィンター・ソルジャー』とは違った環境で戦い、スタイリッシュなバトルや面と面が向き合ったバトルなど、様々なアクションをたくさん見せてくれます。
キャップのアクションの進化もそうですが、他のスーパーヒーローの進化もすごいですよ。
まずファルコン。
これまではではちょっと物足りない程度のアクションでしたが、今作ではしょっぱなから飛び回って飛び回って・・・・・とにかく飛び回ります。カッコいい。ガジェットも登場、カッコいい。
そして個人的にあんまり好きじゃないブラック・ウィドウ。
前作よりもセクシーに戦いますよ。ちなみにあんまり光りません。敵の体に乗っかりぐるんぐるん、バキッと。うん、カッコいい。
続いてアントマン。
彼はよく頑張ったよ、マジで。変わらずカッコよくはなかったけど、愛着は湧くよ、うん。
他は・・・まあほどほどに弱くなったり弱くなったり弱くなったり。
とりあえず、アイアンマンはハイテクになったけど弱くなってました。まったく、Mark42は何だったんだよ。
今作の見どころは・・・・・・・何なんでしょうね。
コレ!っていう見どころって出てこないんですよね、今作は。
別に悪い意味じゃないんですよ。全部が面白くて、逆に見どころが出ないんですよ。むしろいい意味なんですよ!
今作はヒーロー同士の対決を描くわけであって、だからそれを強く描かなきゃいけないわけなんです。今作ではそれがしっかりできてはいます。ただ、それと同レベルの前置きを作ってしまったことで、ちょいと残念なことになっちゃってるんですよ。
なにせクロスボーンズとの戦いを序盤に織り込んでしまうのはちょっとなぁって感じでしたもん。まあ、一人でクロスボーンズとの闘いがキャップが孤立した後の展開と思ってただけなんですけどね。
ソコヴィア協定の著名を依頼。
↓
キャップ孤立。
↓
クロスボーン登場。大きな被害が発生。
↓
著名をするよう説得するトニー。
しかし、キャップはそれに応じ
ず。二人は対立し始める。
↓
キャップ逃走、指名手配に。
↓
2チームに分かれシビル・ウォーが勃発。
こういう流れだと結構いい感じになるんじゃないかなって感じでした。フェードをかけて迫力を増幅させるべきだったのではないでしょうか。
『ウィンター・ソルジャー』の成功から、かなりの期待を持っていた私です。しかし、加速と失速を繰り返すという、『エイジ・オブ・ウルトロン』でやらかしたことを掘り返してしまったということには少々ガックシでした。
今作は前作『ウィンター・ソルジャー』のリアリティなバトルに加え、『マイティ・ソー/ダークワールド』のギャグを織り交ぜたバトルがあります。
それもこれも、みんなアントマンとスパイダーマンのせぃ・・・・おかげですよ。コミカルなアントマンと、クソうるさい(いい意味で)スパイディが登場すれば、そりゃ場は明るくなりますしね。
ギャグがあるというのは、彼らだけに限りません。ウィンター・ソルジャーことジェームズ・"バッキー"・バーンとサムのやり取りです。まさかバッキーがネタキャラに走るとは思いませんでしたよ。かわいらしい。まぁ前作みたいなキャラのままでやられても困るだけですしね。
そんでもって、登場する各ヒーローは、ほとんどしっかり活躍してますよ。ほとんど。一名、矢を変な飛ばし方して、弓を弓じゃない使い方をして罰が当たってた人がいましたがね。みんな大活躍でしたよ。
ただ殴るけるじゃなくて、個々が特技や個性を駆使して戦うので、見ててアツいです。ペチャクチャうるさいですけど。
とりあえず、今作は今までのMCUの風呂敷をさらに広げるために制作された感じでしたね。
Dr.ストレンジやキャプテン・マーベルという、新メンバーが登場する前ににこういうクロスオーバーをしてしまうのはちょっと早いかと思いましたが、アベンジャーズ3に向けてチームを2分割しちゃうっていう展開は大好きです。
それに、わりと不安定なキャラだったキャップが、今作で明確になりましたしね。
フェーズ2での、アベンジャーズ2となんの繋がりの無い単独映画らとは異なり、今作はしっかりアベンジャーズの「その後」を描き、伏線というか、ファンにいろいろな想像をさせて、大きな期待を持たせることができたと思います。まあ、そんなことさせてがっかりさせたのがアベンジャーズ2ですけど。
今作は、これを観なきゃMCUは語れんぞというやつです。そんくらいけっこう重要な話でした。面白いですしね。
まだMCUの作品を観てない方は、ぜひ今から前作12作を観て、劇場に足を運んでくださいね!・・・・・無茶か。
少しづつ空気になっていくサノスはそろそろ大きく動き始める頃でしょうか。知ってますか?まだアベンジャーズのメンバーってサノスのこと知らないんでっせ。
かわいそうなサノス。早くメイン・使い捨て・ヴィランとして登場できるといいね。
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ-オリジナル・サウンドトラック
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ブラックウィドウってなんでアベンジャーズ2で光ってたんでしょうね。あれ昼間の戦いなのに。