【爽快ゴリラアクション!キンゴジリブート‼】キングコング 髑髏島の巨神
私はキングコングを2005年版しか見ていません。
その上でのレビューです。
これまで二度に渡りリメイクされ、近代版美女と野獣として有名な『キングコング』。
そして2017年、新たなキングコングのサーガが誕生。そして2014のゴジラから始まる『モンスター・バース』第二弾です。
なんと今度はオリジナルをほぼ無視!!
というか、オリジナルのバッタも・・・オマージュをたくさん盛り込んだ『キングコング対ゴジラ』の中盤までのリメイクみたいな感じでした。
そもそも登場するモンスターにティラノサウルス的なのが出て来ず、代わりにヌメヌメしたあいつ出てくるという。
また、今作はタイトルから察する通り、オリジナルのクライマックスであるエンパイアステートビルの戦いはありません。というか、キングコングが髑髏島から出ません。
要は、モンスター・バースという世界での、キングコングのイフストーリーというわけです。
2014のゴジラと同じ世界の話とは言え、メッセージ性は皆無です。ヒューマンドラマもかろうじである程度で、ストーリーに関してはホイホイ決めた感満載な感じでした(褒めてる)。
その代わりに、アクションが良くできていました。
程よくリアリティとイマジナリーを振り分けられており、特にクライマックスにかけては、この巧みな塩梅が引き立っていました。
また、2005年のリメイクは純粋なモンスターパニック映画でしたが、今作はそれに加えて、B級映画っぽい明らかに無謀な戦いが盛り込まれていました。
これに関しては完全に意見が別れると思います(特にオリジナルに深い思い入れがある人は)。しかし、今作はオリジナルのリブート的な日本映画を、さらにリブートした映画です。
何が言いたいかって、恨むならワーナー・ブラザースでもレジェンダリー・ピクチャーズでもなく、円谷英二にしてくださいというわけです。
無謀な戦い・・・とは、つまりさっさと逃げれば良いのに、映画の見せ場の都合上、積極的に武器を振り回してワイワイやるアレです。
こちらに関しては当然イマジナリー満載で、ご都合主義で銃を乱射したりするのは当然ですが、カタナアクションがあったのは驚きでした(刀が小太刀なのか、出演者がデカイのか・・・)。
なんでこいつがこんなタイミングで死ぬの?とか、このシーン明らかに物理的におかしいっしょとか、そういうツッコミどころを楽しむ映画ですよ、今作。
悪く言えばオリジナルへ喧嘩を売っているような作品。しかし、よく言えばレジェンダリー・ピクチャーズらしい、CGのクオリティーが低い怪獣・特撮オタクが作った映画です。
個人的な今作最大のポイントは、キングコングがでかいところです。
オリジナルのがファーストのガンダムとすれば、今作のはサイコガンダムです(例えが悪い)。
また、今作のキングコングは、2005年のゴリラっぽいのではなく、筋肉質で人間臭い体型。つまり、これまたキンゴジに近いものになっていました。
さすがレジェンダリー、さすがオタク集団(いい意味の方)。でかくてムキムキなゴリラをあそこまでヒロイックにできるんですね。
他に登場するモンスターもなかカッコイイです。前作のムートー同様、どことなく物足りなく地味な雰囲気なものしかいないものの・・・だからこそキングコングといい感じに馴染めていたと思いました。
・・・・あーなるほど!だからムートーってあんな感じだったんか!!
ここからは超個人的な話です。
実は私、サミュエル・L・ジャクソンが嫌いです。大体スターウォーズが原因です。
今作にはそんな彼が出演するワケですが・・・・・・いやぁ、なかなかのクズで良かったです。
私大感激、トレイ・パーカーとマット・ストーンも大喜びでしょうね。
あと、やっぱしCGの塊系の怪獣映画って、キグルミの怪獣映画とはまた別の良さがありますよね。
ここで書くととてつもない量になるので伏せますが、やっぱしいいです。レジェンダリーやばいです。
言っておきますけど、今作はオリジナルっぽいキングコングを期待して観ると、相当タチの悪い最低な映画です。
一応美女と野獣的要素は引き継がれていましたが・・・とにかく、そういう悲しい映画とかそんなんじゃないです、ハイ。
あくまで怪獣映画、あくまでお祭り映画、あくまで娯楽作です。
是非IMAXで観てください。ヒロイックなデザインやアクションにスロー。
CGのクオリティーの低さなんか気にならんくらいに楽しいですよ、コレ。
全編クライマックス?ナイナイ。
この島では人間は虫ケラ?ウソウソ。
そんなんどんなクソ映画だよってハナシです。
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