えいがきのえいが【90年代生まれ視点の映画レビュー】

90年代生まれ視点の映画レビュー 当ブログは個人的な意見をバカ正直に綴ったもので、映画の品質を保証するものでもありません。映画を否定しても、その映画に関わった人物を否定しているのではありません。例え人をバカにしても、それはその人を尊重した上での行為です。

ローガン【最後のウルヴァリン、最後の戦い、新たなる希望】

 ミュータントが絶滅の危機に瀕し、X-MENも過去の存在となった時代。
 これまで200年以上生きている、ウルヴァリンことローガンは、徐々にヒーリングファクター能力を失っている状態にあり、アダマンチウム製の骨格に身体を蝕まれていた。
 彼は、残り少ない(であろう)人生を、ドライバーとして生き、ある目的のために、『世界一危険な脳を持つ男』=プロフェッサーXを隔離し、船を買うための資金を集めていた。

 そんな彼の前に現れる、カナダ人の女性と義手の男。そしてプロフェッサーXの「新たなミュータント」という言葉の意味とは・・・・。


ポスター/スチール 写真 A4 パターン5 LOGAN/ローガン 光沢プリント


 いつものX-MENとは全く違う雰囲気を漂わせる今作。
 X-MENシリーズは微妙だと思っている僕ですが、なにせ待望のオールドマン・ローガンの実写化というだけあって、期待値マックスで観に行ってしまいました。




 いやもう、最高でした。



 ありがとうデッドプール。映画は微妙だったけど、あんたは偉業を成し遂げたよ。

 これまで、描写にはかなり自重してきたために、個人的にはあまりいいイメージが無かったウルヴィおよびX-MEN
 ただ今作は違います。ちゃっかりR指定を食らってくれてます。

 つまりどういうことか・・・・。


 そうです、グロくてエグくて酷くて辛い映画なんです。
 大歓迎です大好物です。


 今作の魅力は、いい意味で地味な所、子役に容赦しない所、程よく狂気がある所の3つでした。



 いい意味で地味。どういうことかと言うと、そりゃそのまんまです。

 X-MENシリーズって、原作にマジレスするようなキャラクターデザインをするくせに、内容が所々ヒロイックでSF臭いんです。こういうギャップがいいと言われればそうなんでしょうが、個人的に性に合わないんです。

 対して今作、ヘリをぶった切ったりもしませんし、新幹線の上でYAKUZAと戦ったり(この戦闘は好き)もしません。
 だってオールドマンですからね。そんなことまずできませんよ。

 とにかく、爪を出してメッタ斬りするじじいであることを最大限に活かしたアクションが繰り広げられるわけです。



 そしてそれを補うかのように活躍するキャラクターがローラです(子供に容赦しない)。

 ローラを見てわかりました。私、子供が酷いことする映画大好きです。

 狂気、悲しさ、怖さ、苦しさetc…
 ネガティブな感情をモロに受けて、興奮しながら泣いてました。気持ち悪い。
 ちなみにヒットガールは違います。

 とにかく、ローラのアクションは凄いです。X-MENシリーズとは思えないくらいに凄いです。
 正直不安要素の塊だったんですが、いざ本編を観ると、しっかり原作のローラらしいアクションをしてくれたので、ほっっっっとしました。ホント、逆輸入キャラだぜローラって。


 そしてアクセントのように加えられた程よい狂気。まるでマイルドなマッドマックスを観ているようだ。

 ミュータントが絶滅しかけているだけで、人間自体は全然元気なワケですが・・・。なぜかしらこの狂気は。きっとあいつのせいだ。白いの。




 その他、さりげないギャグ要素や、原作(X-MEN)に真っ向からマジレスしたり、ちょこちょこB級映画臭さも出していて、かなーーーーーりいい映画でした。
 去年はほんとに何だったんだか。

 エピローグなんてホントにアメコミ映画かよって感じで、ウルヴァリン・サーガの終着点として描かれるので、物凄いスッキリする終わり方でした。珍しい。


 新三部作も終わって、ウルヴァリンシリーズも終了したってことは・・・・つまり・・・・・ね・・・・・・。『オールニューXなんとか』とか、『アンキャニーXなんとか』とか、『オールニューウルなんとか』とか、そういうのが出てくるんですよきっと・・・・・。

 楽しみの反面不安もありますが、この先がかなり楽しみなシリーズだと思います。




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ウルヴァリンVSハルクはもう無理なんですねぇ