えいがきのえいが【90年代生まれ視点の映画レビュー】

90年代生まれ視点の映画レビュー 当ブログは個人的な意見をバカ正直に綴ったもので、映画の品質を保証するものでもありません。映画を否定しても、その映画に関わった人物を否定しているのではありません。例え人をバカにしても、それはその人を尊重した上での行為です。

キャプテン・マーベル

いろいろ文字サイズとかいろいろ編集したかったのですが、なかなかそういう時間が取れず、後日編集予定としてとりあえず公開しちゃいます。

ついにMARVELからも女性主人公の単独映画が誕生。後ろに他社の同名スーパーヒーローがいるけど気にしない気にしない


【映画パンフレット】キャプテン・マーベル 監督 アンナ・ボーデン、ライアン・フレック キャスト ブリー・ラーソン、ジュード・ロウ、サミュエル・L・ジャクソン、クラーク・グレッグ


遂に終わりを迎える(終わるとは言っていない)MCUシリーズ最新作の1つ前アベンジャーズ エンドゲーム』に備えよ!!とも言わんばかりの今作。




地球は90年代、宇宙は『スクラル』と『クリー』との戦争真っただ中。 記憶喪失で『クリー』の一員であるバースは、チームからはぐれ地球へと落ちてしまう。
たまたまアメリカに落ちたバース。そこで若きニック・フューリーとフィル・コールソンと出会うが、同じくして地球にやってきたスクラルとハチ合わせ・・・・・。




今作について書いていく前に、まずは『スクラル』について。
彼らは元々アベンジャーズの1作目に登場する予定だったらしく、いわゆる大人の事情で『チタウリ』が代わりに登場した・・・・と聞きます。
つまり、今作はそんな大人の事情を見事解決し、原案でも綿密だった『スクラル』と「クリー」の関係を原案通り描くことができたワケです(詳しくは知らないんですけどね・・・)。
どういう経緯で実現したのかはまだハッキリ分かりませんが、多分一番の原因って、あの4人のヤツで壮大にやらかしたからでしょうね・・・・。




スクラルの大人の事情がどーこーはどうでもいいとして、今作の話。

原案では主人公は別名のスーパーヒーロー『Ms.マーベル』として活躍していて、なんか色々あって先代キャプテン・マーベルのマー・ヴェルからその名を引き継いだ・・・・と言う感じです。

ただ、今作はそういったオリジンのほとんどが変更されています。まずは主人公が記憶喪失であること。次に『先代キャプテン・マーベル』そのものが存在しないこと。そしてバースが『キャプテン・マーベル』となるきっかけが違うこと。

これまでのシリーズでも大幅な設定の変更はありましたが、今作に関しては完全オリジナルとも言える代物でした。
元々実写化だとか原作だとかではなく、あくまでも別世界の同名ヒーローの物語だよっていう表現をすることが多いアメコミ映画。今作に関してはそういった考え方が色濃く出ていた・・・・といった感じ。
そういった意思はストーリーにも反映されていて、若きニックとの出会いからクライマックスに差し掛かるまでは文字通り全く予想できない展開の数々でした。

私自身、今作にはちょっと期待値を高く持っていて、珍しく「こういうのが観たい!!」とか思っていましたが、あのビックリ仰天な展開にはビックリするばかりで、結果思っていたのと違った作品になりました。

・・・・いつもならここで「ただ、これはいい意味であって〜」とか書きますが、今作に関してはちょっと微妙なところです。




今作、クライマックスに差し掛かるまではホントにおもしろいんです。ユーモアなキャラクターとユーモアなキャラクターという組み合わせはマーベル・スタジオの得意分野ですし、当然今作もおもしろく出来上がるわけです。

ただ、問題なのはクライマックス。 先に書いておくと、別に悪くないんです。むしろよくぞまあこんなにも上手くまとめたよねって思っています。


その上でなんですけど、強すぎるんです、この人。
しかもこの人、いわゆる火事場の馬鹿力タイプの人でかわいい、ただでさえ強いのに、その上からさらに強さを重ねるわけで・・・・・。

要はゴーストライダーみたいな『キャラクターが強すぎて脚本に困っている感』があるんです。
さすがにアレほど困り果てた感じまでは無く、その辺りのカバーはとても上手く仕上がっているんです。ただ、今作の主人公キャプテン・マーベルは、弱さを見せない(というか弱さが無い)キャラクターというゴーストライダーには無いプラスαがあって、その辺のカバーができていない感じでした。

じゃあどうしろと言うんだってハナシですし、コレはもう避けられない事というか、起きるべくして起きた事というか・・・・そういうカンジ。


もう一つ、超強いヒーローは超強いぞ!っという描写しかできない。
今作も例外ではなく、そういうカンジのクライマックスになっているんですが・・・・その・・・・・なんか既視感があるんです。

上で書いたように今作の主人公キャプテン・マーベルは『火事場の馬鹿力』タイプのキャラクター。
そして空を飛び、宇宙にも飛び出せます。
・・・・・グリーンランタンみたいなんですよ。今作のクライマックス。
さすがにアレほど酷くないですよ!むしろ凄くクールなシーンなんですよ!!・・・・って言いたいところですが、ただ、やっぱチラつくんです。
カッコいいはカッコいいんですけど、微妙にカッコよくないというか。さっきまでおもしろかったのに、いきなりグリーンランタンをチラチラしてくるワケで・・・正直クライマックスはそんなにおもしろくなかったです。




ただ今作、上でも書いたように、オリジナル要素いっぱいなストーリー自体は結構おもしろく、クライマックス以外のアクションもキャップ2と同じ系統でめっちゃくちゃカッコいいです。
特に、予告のおばあさんをぶん殴るシーンで話題になった電車の中の展開は、地球に降りたてで不慣れなバースと緊迫した空気感がマッチしていて一番ドキドキしました。
やっぱアメコミといえば電車アクションだよな!!
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正直、今作はシビルウォー以来の素直に褒められない出来の作品でした。
クライマックスの微妙な感じもそうですし、自分探しの旅系映画なのでキャラクター紹介が長い・・・・のはしょうがないとしても、ちょっと前に公開した某サイボーグの映画とテーマがカブっている上に、あっちの方がずっとリズミカルでおもしろいのは正直マジかよってなりました。


とにかく、今作はアベンジャーズ エンドゲームと隣接するような立ち位置。キャプテン・マーベルは見るからにして切り札、見るからにして最終手段です。この先『つなぎ』として使われてポイされるか、フェーズ4の中心人物となるのか、アイアンマンとキャプテン・アメリカが死亡し、混沌極まる世界に新たな希望として降臨する(適当言ってる)かは分かりません。


高品質な作品を連発してきたこのシリーズとしては何とも微妙な感じになった気もしますが、これからが楽しみ・・・というよりもアベンジャーズ4が今週公開という状況が信じられない・・・ような、そんな気分です。



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キャプテン・マーベル (オリジナル・サウンドトラック)

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【POP! 】『キャプテン・マーベル』キャプテン・マーベル

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