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えいがきのえいが【90年代生まれ視点の映画レビュー】

90年代生まれ視点の映画レビュー 当ブログは個人的な意見をバカ正直に綴ったもので、映画の品質を保証するものでもありません。映画を否定しても、その映画に関わった人物を否定しているのではありません。例え人をバカにしても、それはその人を尊重した上での行為です。

ドクター・ストレンジ【キャラクターやテーマを最大限に活かしたなかなかの名作】

 みんな意外と待っていた、MARVEL界の代表的な魔法使いがついに実写化!

 相変わらず日本では、公開が遅い上に吹き替えがとてつもなくクソなやり方で、ファンを全力で萎えさせてきます。  マジでウォルト・ディズニー・ジャパンいい加減にしてください。

 それはともかく、いつも通り(?)IMAX3D(字幕)で見てきましたので、感想を書いていきます。


 ストレンジ役のカンバーバッチがかなりのハマリ役だったのか、今回は珍しく何だかんだ言われることも無く、わりと平和に公開までたどり着けた印象です。

 ちなみに私個人としては、ストレンジのスペックが高い(いろんな意味で)から、ゴーストライダーみたいな感じになってしまうんじゃないかとか考えていました。

 しかし、いざ見てみると、MCUではガーディアンズ〜以来久しぶりにまともに「おもしろい」と思いました。そもそもこのシリーズで面白いのって、今作を除いて2作しかない気がするんですけど

 長ったらしくて眠いオリジンではなく、パッパと進んでパッパと成長するという、最近では珍しい形式で話が進みました。やっぱし息子や家族ドラマをゴリ推しするような人をキャスティングするのとは全然違うね!!

 比較的ハデなヒーローである彼を、どこまで地味に描けば良いのか、どれだけのユーモアを持たせると良いのか、どのようなヒューマンドラマにすれば良いか。  今作はこれらを上手く見ていたと思います。


 名前の通りのストレンジ(=奇妙)な映像表現やバトルはなかなかおもしろく、何をやってもマンネリ感を拭えないこのシリーズを一新するように感じました。

 また今作の特徴として、『マルチバース(詳しくは検索を)』の存在を明らかなものにするという、アメコミの実写映画としては異例と言えるものがありました(コミック側が実写映画への干渉をしたことはありますが)。・・・・もしかしたらFFやX-MENとのチームアップとかあり得ますね・・・。スパイダーバースで3人のスパイディが共演とかも・・・・・・。  とりあえず、今後のアベンジャーズにはFFが出てきてもいいと思いますよ。スパイディ浮きますよ・・・・。

 そして今作、よく考えてみたら、中盤で肉弾戦(厳密には違う)が盛り上がったところで、それからラストにかけて少しずつ全体的な雰囲気が変わっていき、クライマックスでは心理戦へと変化していました。  子供もターゲットにしなければならないシリーズでこういう作り方をするということは、結構珍しいと感じました(心理戦があるとしても、肉弾戦の途中でいきなりという方が多いです)。

 Dr.ストレンジというストレンジなキャラクターだからこそ、こんなストレンジな作風にできた(しなければいけなかった)のでしょう。


 ではここで、良くなかった点を書いていきます。

 今後の展開では中心核的存在となると明言されているDr.ストレンジですが、そんな彼にはいまいち物足りない点がいくつかありました。

 まず、映像が見づらいこと。  これはどこぞのIMAX脳の人の作る映画とは違い仕方がないではあるのですが、問題なのは、そういうのが前半でまとめてやってくることです。  疲れます。酔います。Dr.ストレンジがどのような位置に立つヒーローかを説明する重要なシーンではあるものの、このシーンで嫌気がさした人は多いかと思います(ちなみに僕はがっつり見てましたが)。

 次に、各キャラクターの戦闘能力が分かりづらいこと。  あまり複雑な話ではないのですが、設定やこれからの話の流れの説明に時間をかけてしまい、各キャラの紹介が若干おろそかになってしまっていたと感じました。  おかげで今作のヴィランが小物に見えてしまい、どうもキャラクターへの思い入れは起きませんでした。

 そして個人的なことですが、Dr.ストレンジに、あまり強そうなイメージが起きませんでした。  マルチバースに触れたり、ヤバいヴィランに立ち向かう場面があるものの・・・でした。

 考えてみれば、Dr.ストレンジは肉弾戦メインではない分、これまでののMCUのスーパーヒーローとは全く異なった強さを持つキャラクターです。  つまり、魔法メインの戦いを繰り広げてくれば、彼の強さは大いに表現できたはずです。  しかし、東映バンダイに受ける制約のように、MARVELスタジオはハズブロに制約を受けているのでしょう(妄想)。少し無理のある取っ組み合いが行われ(とはいえ、そこはそこでおもしろかったです)、そのシーンが長すぎたのでしょうか、パワーキャラなのか・神秘キャラなのかが曖昧になっていました。  もっとうまく行ったはず・・・。あの戦闘シーンは見せ場であると同時に、キャラクターを分かりづらくしてしまったという、何とも微妙なものになってしまいました。


 全体的にはおもしろいです。マシじゃなくておもしろいです。どこぞのディテクティブとは違います。

 情報量を極限まで減らし、これだけシンプルに仕上げることができたのは評価できます。

 ただ、クセになる人はクセになるし、つまらないと思う人はとことんつまらないと思います。  要はシン・ゴジラですね。いい例えだと思いますよハイ。

 おもしろいけどオススメはできない、そんな映画です。

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ドクター・ストレンジ:シーズンワン (ShoPro Books)

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ドクター・ストレンジ:ウェイ・オブ・ウィアード (MARVEL)

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