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えいがきのえいが【90年代生まれ視点の映画レビュー】

90年代生まれ視点の映画レビュー 当ブログは個人的な意見をバカ正直に綴ったもので、映画の品質を保証するものでもありません。映画を否定しても、その映画に関わった人物を否定しているのではありません。例え人をバカにしても、それはその人を尊重した上での行為です。

仮面ライダー剣【従来の作風を守りつつ子供心をも掴む】

 平成ライダーシリーズ第5作目。  トランプがテーマ・仮面ライダーという職業・第一話で主人公が所属する組織が壊滅・etc…。これまでの平成ライダーの中でもかなり独特な作風となっている作品です。

オンドゥルルラギッタンデスカー! オレァクサムヲムッコロス! オデノカラダハボドボドダ!

 独特な作風に並んで多くの話題()も呼んだ作品ですが、ヒーロー作品としては王道を行くものになっています。

 簡潔でヒーローらしい描写は、多くの人が想像する"それ"そのもの。しかし、ゆっくりと進むミステリー仕立てでシリアスに繰り広げられるストーリーは、平成ライダーらしいものでした。


 複雑に絡み合う人間関係。裏切ったり裏切られたり。時に戦い、時に助け合う。

 「アンデッドを封印する」という共通の意思を持ちながら、考えの食い違いや志すものの違いによって起こるギクシャクした話の流れは見事なものです。

 流石にファイズのようなドロドロな昼ドラは繰り広げませんでしたが、協力と対立を繰り返すたびに深まる友情はとても素晴らしく表現されていました。


 さて、肝心なバトルですが、今作は敵怪人に「死」という概念が無い(つまり殺せない)というのがキモです。

 では、何をして怪人を倒すのか。封印です。  トランプをモチーフにしたカードを使って、体力が切れてベルトがパッカリ(見たら分かります)しているアンデッドにカードを刺し、封印をするというものです(ちなみに大抵のアンデッドはベルトパッカリの前に雑な爆発をします)。  これがなかなかおもしろく、封印されたアンデッドがライダーたちの心の中に語りかけたりすることもしばしば。  一見ハデな爆発ができない残念な設定ですが、うまく使うことで、人間とアンデッドの、言わばしょくぱんまんドキンちゃん的なのも作れちゃうんです、ハイ。


 恐らく、多くの人はアクションやストーリーなどのカッコイイ面よりも、オンドゥル語とかたい焼き名人アルティメットフォームとか、ネタの面の方が関心を持っていると思います。

 ではそうしましょう。

 まず一つ、オンドゥル語とは。  オンドゥル語とは、本編で第一話から最終話まで、終始殆どのメインキャラクターの滑舌が悪かったために、今現在までネタにされているもの。  第一話から早速、「本当に裏切ったんですか!」が、「オンドゥルルラギッタンディスカー!」というブッ飛ばし方をしたことで話題になりました。  なお、相川始役の人は、このオンドゥル語に賛成的で、自ら「オラァクサマヲムッコロス!(俺は貴様をぶっ殺す)」をネタにしたり、タデャーナサ・・・橘さんが歌う「rebirth」の歌詞の空耳、『辛味噌』についてDVDの特典のインタビューで話したりしています。  なお、このオンドゥル語は気にしない限り、それほど聞こえません。また、ところ構わずこのネタに触れると、ファンの逆鱗に触れてしまいますのでご注意を。

 次は、オンドゥル語ほど有名ではないものの、かつて視聴者にかなり強いイ ンパクトを与えた伝説のヒーローです。  その名は たい焼き名人 アルティメットフォーム

 作品の中間地点である、第三十話に登場した、たこ焼き屋の一人息子である相川始のドッペルゲンガーが、色々あって変身(変装)した姿。ニセムッコロとか言われたりも。  メイン武器はたいやき用の鉄板。ただのコスプレで、スペックは到底ライダーやアンデッドに及ばず・・・と思いきや、・・・・・。  ちなみにプレステのブレイドのゲームに出てくるそうです。


 今作は、現代(当時)らしいヒーロー像で子供の心をガッシリわしづかみしつつ、仮面ライダーらしい『周りには仲間がいるが、自分だけが特質であるが故に孤独な戦いを強いられる』という、大人もハマる作品に仕上げられています。
 ネタにされるが故、良さが薄くなってしまっている今作。  複雑な人間関係や葛藤の多い作風に対して、わかりやすく鮮明に描かれています。  ぜひ、時間があるときにゆっくり見てください。

アブゾオブクィィン フュージョンジャァァック ウェイ!ヴェッ‼ウェーイ!!!