えいがきのえいが【90年代生まれ視点の映画レビュー】

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パイレーツオブカリビアン/最後の海賊【旧三部作の意志を受け継いだ壮大なアクションアドベンチャー】

 大人気シリーズ第5作目。
 4作目で大胆な路線変更が大失敗をしたパイレーツ・オブ・カリビアンが帰ってきた!!

 その名も
パイレーツ・オブ・ザ・カリビア
死人に口無し


 そう、そういうタイトルです!!!最後の海賊とかそんなサブタイ存在しません!!!!そういうことにしてください!!!!!!!!



Pirates of the Caribbean: Dead Men Tell No Tales Novelization



 個人的にハートにカスりもしなかった前作、『生命の泉』で、正直こんなシリーズもう観ないわと思っていた私でしたが、今作、普通にIMAXで観てきました。

 ・・・・・・・いやぁ、めっちゃくちゃおもしろかったです。


 前作はとことん地味でシリアスで盛り上がりも無かったんですが、今作はオープニングからしっかりと盛り上がりを持たせることができていて、肝心な悪役も「どんなヤツなんだろう」という興味も持たせてくれました。

 大まかな話の雰囲気も無難に攻めたなぁという感じでした。程よく盛り上げ、シリアスなシーンにもコメディ要素を織り交ぜる点は、前作にはなかったパイカリらしさだったと思います。

 悪役のサラザールは1作目のバルボッサとデイヴィ・ジョーンズを足して割った感じで、いわゆるド直球系の悪役でなかなか魅力的でした。



 旧三部作でおっぴろげになった風呂敷を、前作で物凄い小ささに折りたたんでしまったこのシリーズでしたが、今作ではなかなか程よい風呂敷の広さでした。
 3作目の壮大すぎな作風が好きな私にとっては「もう少し壮大でもよかったかなー?」というカンジでしたが、旧三部作全部大好きな人(わたしです)はかなーーーーり楽しめると思いますよ。



 そしてクライマックス。誰も中盤までは予想してなかった展開が・・・・・・。

 まさに衝撃的でした。いい意味でも悪い意味でも。
 このくだり、終始ポッカーーーンとしてました。えっ?マジで?ってなりました。

 かなりベターな展開だけれども、話の方向性を大きく変えることができる描写。
 ただ、ここでやるか?というカンジはありました。



 オーバーに壮大なところや、雑魚や中ボスがいちいち気持ちが悪いところなど、やはり旧三部作の要素が強いです。
 真面目なシーンをふざけてんのかっていうノリでこなしてしまう所は、「あーコレだコレだ」となりました。


 ディズニーはこのシリーズを、あと2,3作は作る予定だと言っています(だからこのサブタイが気に入らない)。
 今作のノリが次回作にも受け継がれていく事を願います。あわよくば主人公を換えていろいろなサーガを繰り広げたり・・・・。



パイレーツ・オブ・カリビアン / 最後の海賊 オリジナル・サウンドトラック

パイレーツ・オブ・カリビアン / 最後の海賊 オリジナル・サウンドトラック

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊 (宝島社文庫)

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊 (宝島社文庫)

  • 作者: エリザベス・ルドニック,テッド・エリオット,テリー・ロッシオ,スチュアート・ビーティー,ジェイ・ウォルパート,ジェフ・ナサンソン,入間眞
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2017/07/06
  • メディア: 文庫
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死者の国設定があるから、キャラクターの死による感動的シーンができないのがこのシリーズのマイナスポイントだと思います。