えいがきのえいが【90年代生まれ視点の映画レビュー】

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【仮面ライダーと医療ドラマのハイブリッド】劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング

仮面ライダー 2017年夏映画 サウンドトラック(仮)


 真のエンディングとして公開された今作。なるほど、放送時間の変更のせいですか。
 とにかく、今回はこの劇場版仮面ライダーエグゼイドについて描いていきます。


 仮面ライダーエグゼイドが登場する映画4作目にして、仮面ライダーエグゼイド本編の完結編。

 突如謎のゲーム病が大流行。同時に現れる忍者達。そしてこれらの裏に潜む最大の脅威とは・・・・。


 気づけばいつの間にやら毎年恒例の夏映画。

 放送当初はベターな感じが微妙と言われたものの、例の楽しいクリスマス回から一気に話が盛り上がり、エキサーイと社長のコラボレーションあたりからは目が離せない展開ばかりになった、この仮面ライダーエグゼイド

 今年は嬉しくも悲しい。あー終わってほしくない!!壇政宗もっと見たい!!飛彩さんもっと見たい!!!!
 そんな中観てきました。


 今作は中々大々的なテーマの割に、作品自体はいつも通り1時間という尺でした(たっくんが長いだけか)。

 ただ今作、そんな短い尺の中でもしーーーっかりと、ギャグ・シリアス・アクション・医療・ゲームが丁寧に描かれていました。


 ていうかホントに凄いんです。濃密なんです。しかもテーマを4つくらい詰め込んでいるのに、全部に内容があるんです。


 ギャグシーンはエグゼイドのテーマを活かしたものになっていましたし、短い尺が故の簡潔でリズミカルな話の流れも、観ていて爽快でした。


 ポスターのセンターに立つエグゼイドのVRゲーマーですが、こちらはお察しの通り中盤のみの出番でした。


 いつものエグゼイドが分厚いゴーグルをかけて、どこかで見たことあるマントをつけているその姿は・・・・・何とも言えないダサさです。

 ただ、肝心なアクションはなかなかカッコよかったです。
 ガシャット名の『マイティクリエイターVRX』の通り、自由に武器や足場をクリエイトして戦うという斬新なチート能力で戦います。基本的に何でも作り出せるようで、何でもアリ状態になる戦闘は、ユニークでとてもアツかったです。


 今作、シリーズ完結編というワケですが、相応しい作品かと問われれば・・・・ちょっと微妙です。

 どこぞの恐竜っぽい人達とは違って、販促前提の作品なので当たり前ですが、劇場限定のマイティクリエイターはともかく、仮面ライダー風魔を目立たせすぎたかなと思いました。

 ストーリーの質が下がったというわけではないですが、もう少しおまけ程度でも良かったんじゃないかなとか、何なら尺伸ばしてもいいんじゃないかなとか、そういう感情にはなりました。


 今作、エグゼイドのテーマの一つである医師達の物語を、これまでのストーリーの中では最大限に活かされたものになっています。
 これまでは、ゲーム病という架空の病が取り上げられていました。しかし、今作では『小児がん』という妙に生々しい病が取り上げられていました。

 こういう苦しいテーマの物語、仮面ライダーらしいなと思いました。
 一応ソフトには作られてはいますが、子供向けの内容ではないです。子供心的には、正直怖いと思います。

 それだけ本気なのでしょうか。永夢くん達の一年間の成長の集大成として描かれてるように感じました。
 っていうか永夢くんの声と目が怖い・・・。


 あえてここでは仮面ライダービルドには触れないで書いています。
 登場タイミングもなかなかおもしろいので、その点も楽しみにすると良いかもしれません。

 完結編という謳い文句には少々合っておらず、私個人の期待とは少しズレてしまったカンジはありました。
 しかし、永夢くん達の一年間の成長は十分に表現されていましたし、医療ドラマとしてもきれいにまとまっていたと思います。


 風魔も、なんだかんだライダー性もキャラクター性も萌えカッコイイですし、忍者プレイヤーなんてもはやドストライクでした。装動買います。


 これからも新たな脅威と戦っていくであろうエグゼイド達。今後の活躍が楽しみです。


 冬にはビルドとタイアップして弱体化してしまうでしょうが、とりあえず永夢くんには死んだ目でビルドを説教する義務があるのでよろしくお願いします。


仮面ライダー 2017年夏映画 サウンドトラック(仮)

仮面ライダー 2017年夏映画 サウンドトラック(仮)

皆カッコよすぎて飛彩さんどうこうが言えない私でした。