【浅倉リクという青年の成長劇】劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!
ウルトラマンベリアルの息子という驚きの設定に、これまでの主役ウルトラマン想をぶち壊した驚きのデザインが話題となった、ウルトラマンジードの劇場版。
毎年恒例のウルトラマンの劇場版ですね。
ウルトラマンベリアルの脅威が去った、地球を守るウルトラマンがジード一人になってしまった地球に、再び脅威が訪れる。
突如現れたギャラクトロンMK2。立ち向かうはウルトラマンジードこと朝倉リク。しかし、彼はこれからは一人で戦わなければいけないというプレッシャーに押され・・・。
昨年はウルトラマンオーブの集大成的作品となっていましたが、今作は集大成というより、朝倉リクの成長劇の終着点、というカンジでした。
TVシリーズでは、ウルトラマンベリアルの息子である故の宿命に立ち向かう話が本筋であったため、朝倉リクというキャラクターの成長はあまり描かれていませんでした・・・・ような気がします。
ベリアルを倒したとはいえど、主人公補正で倒せただけでりっくんはまだ未熟で弱っちいウルトラマンです。
最初から最後まで若気の至りを絵に描いたような行動をしていたりっくんです。
そういった『TVシリーズではあまり進まなかった事柄』を補完するのが今作です。
要は劇場版仮面ライダーエグゼイドと同様の扱いでしょうか。真の最終回とか何とか。
今作もいつも通り70分という短い尺ですが、やはりここはウルトラマン。
ちゃんとおもしろい作品になっていました。
今作は、突如現れた驚異にどーしよーと思っていたところで、ド変態・ジャグラス・ジャグラーさんの助けのおかげで対抗できるかもしれないアイテムが沖縄にあるのが分かったから行こうぜっていう、ザ・劇場版な内容になっています。
フクイデ先生も沖縄にヤベーイ何かしらに釣られたことがあるので、きっとこの地球には沖縄にパワーが集中してるんでしょうね。
ギャラクトロン軍団に立ち向かうことができるかもしれないアイテムとは、『赤い鋼』というもの。
『赤い鋼』を見つけたりっくん御一行。しかし、これの力を手にすることは、一筋縄とは行かなかった・・・。『赤い鋼』を探す者は、他にもいたのであった・・・・。
そんな中登場するジェームズ・ボンドクレナイ・ガイや、帰ってきたゼロ(とウルティメイトフォースゼロのメンバー)。
今作、最近の特撮映画としては、なかなか珍しい作りだと思います。
展開が全体的に都合が良く、話のつじつま合わせにあまり力を入れていないんです。
りっくんの成長とアクション、ファンサービスにスポットを当てて大きなお友達向け要素を確保しつつも、『赤い鋼』のストーリーは、とことん子供向けで分かりやすいものにする。
元からそういうバランスに長けているニュージェネレーションズの劇場版ですが、今作は特に上手いんです。
私なんて今作のバランスが凄く好みで、そもそも私は今作を「ジードを大画面で観たい!!ジャグラーさんを大画面で観たい!!」というノリで観に行ったワケで、ストーリーは二の次というわけです。
ストーリーに深みがないおかげで余計な情報が頭に入らない!!うれしい!!!
前作ではオーブ、ジャグラー、ギンガ、ビクトリー、エックス、セブン・・・とあいつというゴージャスなメンツでしたが、今作はオーブ、ジャグラー、ゼロ、ジードという、大人しめのメンツ揃い。
昭和ウルトラマン自体は登場するものの、共闘も無く、そういう点では盛り上がりに欠けていたように感じました。
エックスが大好きな私ですので、余計にそんな感じでした。
その代わりにアクションが・・・というワケでもなく、ホントに大人しいだけなんです。
前々作から前作のスケールアップを考えると、今作が地味なのではなく、前作が豪華すぎただけなんでしょう。
とはいえ、スケールダウンの幅が大きすぎる感じは否めませんでした。
ただ、相変わらずCGは過去の実績のおかげで子供向けとは思えない程のクオリティで、その点はやはり東映特撮よりも頭2つ3つ飛び抜けてました。
個人的に好みではなかったウルティメイトファイナルも、あのCG盛りだくさんのアクションには素直にカッコいいと思いました。
今作はりっくんの成長劇としては素晴らしい作品であったとは思います。
ただ、前作との温度差や、謎の存在であることが魅力のギャラクトロンを若干露骨に描きすぎてしまった事は、結構心に引っかかりました。
完結したフクイデ先生とベリアルの物語に一切触れていない事や、パチンコマシン屋提供っぽいどうだカッコいいだろと言わんばかりの生身アクション、それに多くのファンが思ってたネタをやるというファンサービスは良かった分、悪かった部分が目立ってしまった。
そんな風に思います。
今作でとりあえずジードのサーガは終わり、数カ月もすれば新ウルトラマンの情報も公開されるでしょう。
とりあえず、来年は変に盛り上げもせず、ちょっと背伸びした程度の劇場版ウルトラマンを期待しています。
お願いだからエックスを出してぇ・・・・。
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