ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル
当時大ヒットを記録した、あの最先端エンターテインメント映画が帰ってきた!!
\マジジュ卍/
リメイクやリブートかと思ったらまさかの続編だったぞ!!
\マジジュ卍/
久しぶりにバカ映画がIMAXで上映だぞ!!
\マジジュ卍/
アメリカからかなり遅れて、ついに日本でも公k(爆発)
『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル』
同じ高校に通う4人の居残り組が、部屋の中に紛れていたゲーム機と『ジュマンジ』と書かれたゲームソフトを発見する。
彼らがゲームを起動させた時、とんでもないことが起きた!!!
なんと彼らは、ゲーム『ジュマンジ』の世界へ飛ばされてしまったのだ!!!
現実とは全く違う姿となってしまった4人。ライフは3つ。
ゲームをクリアして現実世界へ戻るのだ!!!
待ってましたよ、この手の映画。
お金がかかっていれば、アクション映画ですらリアリティを追求させなければいけないというこのご時世。「そんなもんクソ食らえ」とでも言わんばかりにやってきたのが今作です。
ホントもう、キャッチコピーに嘘偽りなくマジジュ卍な内容でした。
ジャンルとしてはアクション・アドベンチャーのアドベンチャー寄りと言う所。
意外にも作中には『主人公が敵勢力に立ち向かう』という要素は少なく、高校生達が困難な試練の数々に直面しドタバタするという、つまりは『逃げ』の要素が強い感じでした。
最初は「えっ?」となりますが、観ていくと「あのメンツなら『逃げ』に徹するよね」となります。
そりゃそう、プレイヤー4人は、
・オタクのスペンサー(男)
・↑の友人なのか何なのかよく分からないけど幼馴染ではあるフリッジ(男)
・ぼっちのマーサ(女)
です。
そんな彼らがゲームの世界に飛ばされたからって、そんなことしませんよね。
ともかく、そんな『逃げ』の要素ですが、これがおもしろいことおもしろいこと。
4人の内半分はサポートメインのキャラで、もう半分はバトルメインのキャラ。サポート担当は分かりますが、バトル担当も一緒に必死になって逃げるシーンは、なんか物凄い間抜けな感じでした。
特に主人公のオタクがなったドウェイン・ジョンソンなんて、あんなムキムキでタトゥーを入れて、キャラ内で最強でありがら、メンバー内で一番のビビりという頼りなさ。
ワイスピも観たことないですし、ドウェイン出演の映画も記憶では今作は初めてですが、あのナリから醸し出す威圧感に対してのあの頼りなさのギャップはすさまじいです。
他の3人もなかなかのもんで、大柄で体育会系のフリッジとモサモサ雰囲気なマーサは真逆な姿に。
それはまだしも、体型維持とかわいさを追求しまくっているベサニーなんて、中年太りのおっさんという、もはや誰も得しない性転換を果たしてしまいます。
姿が変わって、ゲームキャラになってしまった彼ら。
アクションゲームなら当たり前のようにある『ステータス』を駆使してゲームクリアを目指すわけです。
ゲームっぽいわざとらしいキャラ紹介のおかげで、そんなシーンの数々すべてがおもしろく壮快でした。
「ライフが3つ」=「2回はコンティニューできる」という設定もありますので、キャラが死ぬ度ハラハラドキドキ感が変わってくるというのも、なんか食べ比べしているみたいで楽しかったです。
そういうステータスは各キャラ唯一無二の物なので、各キャラそれぞれちゃんと見せ場があり、置いてけぼりにされるキャラが1人もいないのは素晴らしいと思います。
それに、4人それぞれ、現実とは真逆の存在になってしまったことによる「自分に足りないもの」とか、「無意識に抱いてしまっていた感情」が浮き彫りになり、それらを共有しあうことで絆が深まっていくという内容もありました。こういう寄せ集めのメンバー系のアドベンチャー映画ではよくあることですが、なぜか今作は他と比べ物にならないほど芯が通っていました。
それもそのはず。ちゃんと手順を踏んでいるんです。1人が何の前触れも無く立ち上がって~とか、困難の中無意識に協力し合っていたり~とかトートツなものではなく、異なる意志が通じ合い、少しづつ絆が深まっていくというものなんです。
箸休め的な要素なんでしょうけど、それでもストーリー性をないがしろにしないのは凄くビックリしました。
また、『ステータス』の中には意味不明なものもちょこちょこあり、そういうのをネタにしたギャグシーンもいっぱいありました。
っていうか、そういうシーンにめっちゃくちゃ時間を費やしています。
一部の人にしか伝わらないとは思いますが、分かりやすく言うと、物凄い予算をもらった勇者ヨシヒコと言う感じ。
凄いお金がかかっているのは分かるんですけど、終始ノリが完全に『そっち』の方向で、「それがやりたかっただけ」なステータスがある事とかも、ヨシヒコそのものでした。
コメディ要素の強い映画でも、結局終盤でシリアス路線になってしまうようなもんですが、今作は「そんなセオリー通りには行かねぇぜ!!」という意志がよく伝わる作品になっていました。
今作、一見頭の悪い(良い意味)アクション映画ですが、すべての出来事に理由付けがされていて、とても丁寧な作品だと思いました。
少々回りくどいなと思ってしまう序盤にあるシーンも、結果的に後の展開の要因になっていて、そういったさり気無い伏線的な何かのバラまき方も上手でした。
こういう映画としては珍しいですよね。久しぶりのバカ映画だと思えば、実は展開1つ1つに意味を持たせている丁寧な作品だったので、良い意味で裏切られました。
丁寧な作品作りが結果的にキャラの成長を明確にしてまいすし、ギャグシーンもちゃんと面白い・楽しいと思えるようになっていますし、今作はバカ映画の中ではかなり主張の激しい映画だと思います(要は芯の通った映画らしい映画)。
丁寧な作品であっても、バカ映画らしくストーリーの内容は薄いですし、都合の良い物理法則とかも守って(?)いますし・・・・・正直悪いとこを挙げようにも挙げられませんし、挙げたとしても単なるいちゃもんにしかなりません。
それだけ出来の良い作品です。マジジュ卍です。
マジジュ卍です。
こういうバカ映画はホントに頭の中のリフレッシュになります。
何より、前に映画館で観た映画が悪い意味で自己主張の激しい映画だったので(ブログに記事は書いていません)、余計に楽しめましたし気分もスッキリでした。
それに上で書いたように、バカ映画とは思えない程芯の通った無駄に素晴らしい作品になっているので、観ごたえもたっぷりでした。
アツい展開盛りだくさんで、クライマックスの空振りの一切無い迫力のある展開は叫びそうになるくらいに興奮モノでした。
ただ、何故か今月はIMAX上映の作品が毎週公開されるので、興奮のあまり私の頭が持つかどうか心配で・・・・・。