【一瞬回っておもしろい!】平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
毎年やってる東映ヒーロー大集合シリーズ。
その中でも、昭和ライダー(ライダーマン含む)と主役平成ライダーの数が揃ったということで制作された今作。
その名も
「平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊」
です。あぁ~、長い!今回はこちらの感想をタラタラ話していきましょう。
今作は平成ライダー数人を主人公にストーリーが展開されていきます。
その中でもひときわ印象に残るのは、たっくんこと『乾 巧(いぬい たくみ)/仮面ライダー555』です。
公開当時放送中だったライダーである、『葛葉 紘汰(かずらば こうた)/仮面ライダー鎧武』よりも目立ってますよハイ。ついでに美味しいとこをかっさらう世界の破壊者こと『門矢 士(かどや つかさ)/仮面ライダーディケイド』よりもです。
他にも、『左 翔太郎(ひだり しょうたろう)/仮面ライダーW、仮面ライダージョーカー』も出てきますよ。
さらにさらに、『本郷 猛(ほんごう たけし)/仮面ライダー1号』や『神 敬介(しん けいすけ) / Xライダー』、『村雨 良(むらさめ りょう) / 仮面ライダーZX』という、昭和ライダーも登場しますよ。
今回はストーリーについて話すと面倒なのでやめておきます。
今作のアクションは結構良いです。スーパー戦隊の出番を最小限にして、さらに活躍するライダーもある程度絞ってあるので、無理やり感は意外にも薄いです。意外にも、程度ですけどね。
ただ、アリかナシかと訊かれたら・・・・・ナシでした。
なんというか、複数の映画をはしょりにはしょりまくって1つにしたものを観せられたってカンジでした。
ストーリーの数が多すぎるんです。こういう傾向は特撮作品にはよくあるもんですが、今作はそれがかなりドきついです。しょっぱなから観てる人を猛スピードで置いていきます。
思い浮かぶストーリーを挙げていくと、
・紘汰がヒーローらしいことをするストーリー
・士の美味しいとこどりなストーリー
・翔太郎の迷子(人間、猫、カメ)探し
・小林 豊(仮面ライダーバロンの人)さんによるボイメンファン大喜びのギャグ
・親子愛の物語
・巧と敬介出会い
・巧の葛藤
というカンジ。
一つ一つのストーリーは結構いいんです。鎧武関連は別ですが・・・。特に巧と敬介が出会う話は結構楽しいです。世界観がワケがわかんないですがね。
結構な改変によってTV版の555よりソフトなたっくんになってますが、顔も雰囲気も声も大人になった半田さんが再び演じる巧を観ることができるのならば、嬉しく思う人は多いのではないでしょうか(ちなみに私も555は大好きです)。
でも、やっぱりストーリーが多いです。どれに焦点を当てたいのかが全く分からないっていうね。
どうやら今作から「仮面ライダー4号」まで、たっくんの出番が多いようですね。
・・・ってことは、もしかして今作は東映が仮面ライダー555の後日譚を描きたくて制作されたって事なのでしょうか。未完に終わったあの555、たっくんの戦いを終わらせてあげるってわけですか。
そうすれば納得・・・・・・・・・・・・・・・・というわけにはいきませんね・・・・・・うん。
『ファイズの世界』にXライダーが登場しちゃうんです。ビックリですよマジで。オートバジンがさらっと復活してるのはともかく、草加くんがかっこいい死に方する改変もともかく、Xライダーによるたっくんの心情の変化はめっちゃくちゃ違和感ありますよ。
まあ仕方ないんですけどね。だってこの作品が平成ライダーと昭和ライダーの戦いを描いてるんですから。わがまま言っちゃあダメですね。最近流行りのパラレルってやつなんですよ。
今作はアンバランスで詰め込みすぎで、とにかくメチャックチャです。
でも、今作はしっかりとアクションはしてますし、ほんのわずかの尺でしたが、平成ライダー対昭和ライダーというのは結構楽しかったです。
一周回っておもしろいってやつですね。
でもこれMOVIE対戦2010の二番煎じなんだよね。
劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
今回は
『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(以下、劇場版あの花、テレビ放送版はあの花)』
について話していきます。
今作は、2011年にフジテレビの『ノイタミナ』にて放送され、大反響を起こしたアニメ作品の劇場版です。
去年公開された『心が叫びたがってるんだ。(以下、ここさけ)』の人たちの作品ですね。
ストーリー
『あの花』から一年、超平和バスターズのメンバーは、成仏しためんまに手紙を送ることになる・・・。
今作、ストーリーはそんなに濃くないです。シンプルです。
というか、今作は「ストーリーを楽しむ作品ではない」と考えたほうが無難です。
今作の肝となる部分は、『あの花』の補足です。
『あの花』のシーンをそのまま使って、そこに補足を入れ、さらに新規のシーンを加える形です。
『あの花』にはよくわからない描写が多いんです。これ、結構思ってる人多いですよね。
まあ、ほとんどが察すればわかることなんですけどね。
でも、実際に補足を観て、「あぁ~なるほど~」とか、「やっぱりか!」とか、そういうのが分かるという感情を楽しむと、結構おもしろい映画ですよ。
個人的な不満ですが、やはり感動できるシーンに、無理やり泣かそうというカンジがありました。
「やはり」です。つまり、『劇場版あの花』だけでなく、『あの花』でもそうなんです。話を聞くと『ここさけ』もそうみたいです(話を聞いただけなんで分かりませんがね)。
まあ、泣きましたけどね。
今作、総集編ではありますが、『あの花』を観たことない方が観てもワケが分かりませんよ。ココ、注意です。
僕的にはおもしろかったです。完全新作なんて(既に完結してるので)正直見たくなかったので、これくらいの話で十分でした。
「もっと観たい!」という方には向いていませんが、「キャラクターをもっと知りたい!」という方であればぜひオススメしますよ。
ゼロ・グラビティ【驚きの特撮技術、驚きの退屈さ】
タイトルを変更し忘れていました。申し訳ありません(現在は変更済)。
アカデミー賞も受賞し、驚きの特撮技術と、近年では珍しい『静寂な恐怖』を描いた作品。それが
「ゼロ・グラビティ(原題:Gravity)」
です。
今回はこいつの話をしていきましょう。
得点
・ストーリー:47
・テリング:50
・バランス:23
・キャラクター:66
・リズム:30
・迫力:28
・総合:49
得点は百点満点であり、その場で簡単に点数付けしているので、あまり重要に考えないことをおすすめします。
今作はご存知の通り宇宙が舞台のSFサスペンスです。
ジャンルはSFではあります。しかし、宇宙は無音、等速運動する運動エネルギー、上も下もない暗闇に残される恐怖感など、かなりリアル志向です。NASAに色々ツッコまれたらしいてますけどね。
今作にはベイダー卿のような悪役はいません。遠い昔でも遥か遠くの銀河系でもありません。地球の近くの宇宙空間です。
今作は宇宙空間から地球に帰還するために奮闘するサバイバルです。
私は今作を観るとき、期待通りにはならないと思いました。
…………はい、残念ながらその通りでした。
作品自体はちょっとだけ良かったと思います。ああいう恐怖感は楽しいです。
でも、バランスが悪いんです。宇宙空間から脱出(地球に帰還)するために奮闘するというものは結構地味な類です。強力な脅威である宇宙空間を表現すれば、それで十分いい映画です。
しかし、必要のない展開や、地味な世界観に対して度々現れる派手な演出は、かなりアンバランスに感じました。
それに、キャラクターの精神的な成長がストーリーにあまり関連してませんでした。しかもその流れが長すぎます。
その流れの中で、どんどん作品に飽きてしまいました。
そして今作の最大の欠点は、長すぎる『間』です。
今作は『静寂な恐怖』を表現するため、『間』を意識した作風となっています。
「じゃあ『間』に長いもクソもないやろ!」と思う人もいると思います。マジで長いすよ、コレ。はじめの『間』でさっそく寝そうになったっていうね。
ホラーやサバイバルでは、『間』というものは重要な役割を担っています。もちろん今作もそれの対象です。
しかし、その『間』を意識しすぎて退屈なほど長くなり、他のことが疎かになり、表現がやりすぎになってしまってるんです。
ただ、特撮技術は凄くいいです。
よくあるSF映画の合成感は無いですし、光のあたり具合に作り物感もありませんでした。
内容さえ無駄がなければ、今作は凄く良かったのではないんでしょうか。
邦題の愛のなさはハンパない
パラノーマル・アクティビティ【誰もが恐怖する。何も、起きないことに。】
今やシリーズ化し、日本がパチモノ…と見せかけての続編を作った大ヒット作。かのスティーブン・スピルバーグがリメイクを作りたがったと言えばコレ、「パラノーマル・アクティビティ」です。
今回はコレについて軽く話したい………の…………ですが…………………。残念ながらあんまり覚えてないので、うろ覚え程度で話していきましょう。
ちなみに私は一作目のみを観ました。
とあるカップルが自分の家がなんかおかしいということでカメラを設置。そしたらやばいことが起きた。
この映画、アイデア自体はいいと思います。ポルターガイスト現象とかのオカルトを題材にした作品で、こういう作風は楽しめるはずです。そう、楽しめる…はずだったのですが……。
多分、ほとんどの人が思ったでしょう。
この映画、とてつもなく怖くないです。
凄くいいアイデアだし、画質の悪さも雰囲気が出ていて良い。ただし、『それ』があるだけで、全く『それ』を活かすことができていないのです。
流れるシーンの殆どは、カップルが寝てるシーンばかり。
焦らして焦らして…焦らして焦らして…終わり。
ビックリですよコレ。全編コレですよ。前半のみと思ったら全編。
ストーリーらしきものはあるけど、それもなんか味気なくてつまらないです。
そもそもカップルの男がただのバカで、こいつのせいでヤバいことになったってのが何ともバカらしいんです。
続編が作られてるんだからきっといい作品だ~っと思えば思って観るほどガックシ。期待せずに観てもガックシ。
ちゃんと作ったらっていうか、作風を活かしきれたら凄くいい作品が作れたと思うんです。
今後、こういうタイプの映画は作ってもいいと思います。焦らすのはいいことですしね。
ただ、その焦らしの後もしっかりと。ついでに、ちょっとでもストーリーに深みを加えて欲しいです。
パラノーマル・アクティビティとしてではなく、別のホラーとして…ね。
日本から見た『リブート』
最近、『リメイク』よりも『リブート』という言葉を多く聞くようになりましたね。今回はそれについて考えていきます。
先に言っておきますが、私はリメイクもリブートも、いずれも賛成的な意見を持っています。
実は、両者には大して違いはありません。どちらも「作り直した」ものです。
ただ、そんな「作り直す」でも、それぞれ意味が異なります。
では、まずリメイクについてです。
リメイクはもともとあった作品を、新しくキャストを一新して作り直したものです。その際、オリジナル版の意志というものは受け継がれ、そこからさらに別の解釈や新しい展開を付け加えていきます。それが、よくあるリメイクというやつですね。
例えば2005のキングコング。これはオリジナル版の2倍もありますが、大筋は変わりませんよね。これがリメイクです。
次に、リブートです。
リブートは、キャストを一新することはリメイクと同じです。しかし、キャストを一新するにあたって、同時にストーリーや設定も一新してしまいます。いわゆる、『仕切り直し』です。
リブートするにあたって重要なのは、「前作との繋がりを断ち切り、全く異なるストーリーを作る」ということです。ゼロからのスタート。つまり、作中でスーパーパワーを持った青年は、再びノーマルな人間になります。そして、前とは全く異なったオリジンを経験することになるのです。
「特殊能力によるもの」から「機械によるもの」になったり、メッタ撃ちにされるはずが爆発に巻き込まれることになったり……………と。
もちろん、基本的な要素は引き継がれます。しかし、ほとんどは見直され、全く新しい物へと生まれ変わります。そういうのがよくあるリブートですね。
例えばアメイジング・スパイダーマン。基本的な要素は同じですが、ヒロインや主人公が葛藤するきっかけ、そしてストーリーというものが、旧シリーズとは全くの別物です。これがリブートです。
こんな風に、『リメイク』が再び同じものを作るのに対し、『リブート』はリセットするという違いがあるというわけです。
こういう小さそうで結構違う意味を持つ両者ですが、日本では圧倒的に『リブート』は不利です。
日本の映画は、基本的にリブートはしません。昔のシリーズを掘り返して「○○年ぶりの最新章にして最終章!」という形がほとんどです。
リアル鬼ごっこはリブートしましたがね。
何が言いたいかと言うと、つまり、日本は続編を作ればとりあえず儲かるので、わざわざリメイクやリブートを作る必要が無いのです。
そのせいか、悲しいことに、多くの人は2つの違いが分からないのです。
レビューを見ると分かります。「ストーリーが前作と全然違う!」と。私はリブート作品でコレ系統の感想を読むと、「何言ってんだこいつ」という感情を覚えます。
個人的に一番おかしいと思うのは、アメコミなどの原作本を映画化し、しばらく経ってそれを再映画化(リブート)したものに対する上記の意見です。
面白い順に並べるという『比較』はともかく、「あれが違う、だからリメイクじゃない」という『比較』を聞くたび、脳がかゆくなってきます。リメイクじゃなくてリブートですからね。
そもそも、『実写化』というものが、「実写で作り直したもの」であり、一種のリメイクなのです。例えば、サム・ライミ版スパイダーマンと、マーク・ウェブ版スパイダーマンを比べるよりも、それぞれを原作である「the Amazing Spider-Man」や「Ultimate Spider-Man」と比べ、それで良し悪しを決めるべきだと思うんです。
はじめに書いた通り、私はリブートやリメイクには賛成的です。そろそろ、これについて話していきましょう。
シリーズ化し、続編を期待されているものの、完結していたりグダグダな路線を歩んでしまっている作品があるとします。
そんな作品の続編を作るとロクな結果がでないのは見えてます。そこで使えるのがリメイク・リブートです。
ゼロからのスタートですので、今まで続編ごとに増す(求められる)壮大さもゼロからやり直すことをできるというワケです。
ロボコップが3で無駄な要素でズッコケたり、ダークナイトが三作目でCGを使いすぎてアンバランスになったり。そういうグダグダ感をリフレッシュさせることができるのが、リメイクとリブートなのです。
私は、こういう「ダメになった作品をリセットする」というリメイクとリブートには、これと言って悪いイメージは持っておりません。むしろ、そうやって名作を作り直すことで、年代を超えて名作を伝えることができるので、私はどんどんやってもいいと思っています。
長々と文章力の無いことを書いていきました。
これからどんどん登場すると思われるリブート作品ですが、それに合わせて2つの違いをより明確にしていかなければなりません。
でないと、いつまで経ってもリブートがリメイクとしての比較をされ続け、リブートは後退してしまうでしょうね…。
バック・トゥ・ザ・フューチャー【それは勘違いだ!つべこべ言わず観ろ!】
USJのアトラクション乗ったことあるって?じゃあ映画は?…………………ふむふむ…………観たことないかぁ(´・ω・`)
…と言えばコレ!バック・トゥ・ザ・フューチャー(以下、BTTF)!!
みんながみんな空飛ぶ車でタイムスリップして、いろんな年代を大冒険する映画だって勘違いしてやがるぜ!おまけにデロリアンがBTTFのオリジナルだと思ってやがる!
こいつぁヘビーだ!!よーし、じゃあつべこべ言わず今すぐレンタルして観ようぜ!!
…………もういいよね。
舞台はカルフォルニア州のヒルバレー。1985年、ペプシ中毒者のマーティ・マクフライは、科学者で親友のエメット・ブラウン博士(愛称:ドク)から連絡を受ける。
マーティがドクの元へ向かうと、そこには改造されたデロリアンが…。そのデロリアンが、次元転移装置の搭載することで時間旅行を可能にしたタイムマシンであった。
燃料はプルトニウム。しかし、それは過激派組織から騙し盗ったものであった…。
ドクの愛犬、アインシュタインを乗せたデロリアン。車両がが時速88マイル(約時速140キロメートル)を出すことでタイムスリップを行う実験は見事成功する。
さて、今度は人間を乗せてタイムスリップしてみよう。しかし、その時に過激派に襲撃をされ、ドクは射殺されてしまう。マーティはデロリアンに乗って逃走。時速88マイルを出したデロリアンは1955年にタイムスリップする。なんとか過激派から逃げ切ったマーティだが、今度は燃料のプルトニウムが切れ、未来(元の年代)に戻れなくなってしまうのだった。
ヒルバレーのカフェに着いたマーティ。そこには彼の父が…。
マーティが若き頃の父と話す中、不良グループのビフ達がやってくる。どうやら臆病なマーティの父に、レポートを書かせているようだった。
ビフが去り、いじけて「ほっといてくれ」とそそくさと逃げ出す父を、マーティは追いかけた。追いつくと、そこには馬鹿なことをしている父の姿が。そして父は車道に落ちてしまう。すると、父の前には車が接近していた。間一髪、マーティは父を助けるものの、マーティは車にはねられてしまう。
しかし、何とこの出来事はマーティの両親が出会うきっかけであったのだった…。
その後、マーティは55年のドクの元へ向かう。そこで、マーティが両親の出会いを阻害したことで、未来が変わってしまい、自身の存在が消えつつあることを知った。そして、数日後に落ちる雷を利用することで、未来に帰る(バック・トゥ・ザ・フューチャー)ことができることが分かったのだった。
果たしてマーティの存在やいかに?未来に帰れるのか?
珍しくネタバレを抑えてみました。
はじめに書いた通り、今作(というよりこのシリーズ)は勘違いされるケースが多いんです。その原因は、やはりUSJの「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」ですね。やべぇ名前長ぇ。
まあ、しょうがないですよね。
ただ、そんな勘違いして観ても、いい意味で裏切られるのが今作ですよね。ホント、観てて楽しいですよコレ。
今作はのキモとなる部分は『タイムスリップ』よりも「タイムパラドックス」です。
両親の出会いを阻害し、父親の代わりにマーティが母親に恋をされてしまったために、マーティの存在が消えてしまう。それをどうにかしようというストーリーです。
主人公がタイムスリップする作品(映画だけでなく、アニメとかゲームとか)はたくさんありますが、今作は特殊です。
ほとんどの作品は、地球や国などが脅かされ、それを根元から変えるためにタイムスリップ・・・というカンジです。
しかし、今作はひょんなことからタイムスリップし、自分の身内が関係するタイムパラドックスを起こしかけ、何とかしようとしる・・・というカンジ。よく考えたら全く壮大な話じゃないんです。タイムスリップという壮大なことをし、壮大なメインテーマがあるのに対して内容は・・・・・。そういうアンバランスさが良いんです。多くのファンがいるのは、これにあるのではないでしょうか。
ラストのダンスパーティの流れはすごく楽しいです。
「親に手を出すのはちょっとアレだけども、自分の存在がかかってるからしょうがない。よーし。」と思いきやのまさかの展開。そんな笑いの後にやってくるシリアスなシーン。それから再びやってくる笑い。めっちゃくちゃリズミカルでバランスがいいです。
こういう観ていて「は?」ってならないコメディ映画ってなかなかないですよね。何回も言いますけど、ホント、観ていて楽しいです。
今作は3部作のうちのひとつであり、今作に限り続編を意識していない作りになっていますので、今作のみを観るのもアリですね。
壮大なイメージでマニアックだと思われることが多いです。しかし、分かりやすいストーリーやリズム感のある展開は誰でも楽しめます。
イメージだけで捉えずに、つべこべ言わず観ろ!ただそれだけです。
バック・トゥ・ザ・フューチャー [Blu-ray]
2,037円
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アトラクションマジで楽しいよね。
【なんだろうこの複雑なキモチ】マーベル・シネマティック・ユニバース
アース19999、マーベル・シネマティック・ユニバース、MCU、アベンジャーズ計画、アベンジャーズシリーズ、etc…
色々な呼び方がありますよね。めんどくさい。
ではでは、今回はそんなマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)について語っていきます。
MCUとは!
アイアンマンから始まった(日本ではインクレディブル・ハルクが先でした)、同一の世界で複数のヒーローが登場するシリーズ!
シリーズは現在公開されたものだけでも12本!公開予定なものを合わせればうんたらかんたら!!
制作スタジオがディズニーに買収されてからさらにウハウハだけど、スタジオと一緒に日本人の恨みも買っちゃったぞ!!………………こんにゃろうディズニー覚えとけよ(何もできない)!!!
大傑作なアベンジャーズとキャプテン・アメリカ2!まさかの傑作なガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー(邦題に『ザ』はなぜかありませんこんにゃろう)!そしてみんな大嫌いなアイアンマン2!!!ごめんなさい。
そんな波ありなシリーズですが、ヒーロー好きな方にはマジでヤバイですよコレ。
さてさて、今回はMCUについて語っていくわけですが、言いたいことがたくさんあります、ハイ。全作観てる方なら分かりませんか?あの複雑なキモチ、メッチャ褒めたいとこもあれば、普通にムカついたとこもあるってやつです。
決して悪いシリーズじゃあないんです。ただ、微妙なのが多すぎるんです。
シリーズ一作目のアイアンマンで微妙だし、マイティ・ソーもなんか違う、アイアンマン2はアレでアイアンマン3も微妙、マイティ・ソー2も微妙、アベンジャーズ2は尺の問題、アントマンは待たせた割に期待とは違った、こんな感じ。なんでしょうか、もっと一作を大切にしてほしいです。
アベンジャーズのために作品を作って、そんでアベンジャーズにて全員集合でドンチャン騒ぎ。まぁ、百歩譲ってアベンジャーズまでの道のりを微妙な線で行くのはいいとしますよ。でも、肝心なアベンジャーズでも微妙な結果になっちゃあマズいでしょ。
もう一つ不満、キャラクターを大切にしないことです。
まあ、原作とは平行世界なものの別世界ですので、誰が死のうがどうってことナシです。ただ、ヴィランもそうですしヒーローもそう、すぐ殺すしサイド寄りキャラに華がないんです。
それのせいで「結局お前は何なんだ」とかなりますし、めっちゃくちゃ楽しみにしてたキャラが普通に死んだりしてショックを受けたりしてしまうんですよ。ひどい時にはまずヴィランが空気になってたり(゜ω 。)
複数の作品を通して登場するヴィランって、何が出てきます?ロキ、サノス…ウィンター・ソルジャーはノーカウントで、あとは……出てこないです。
ただ、そういう不満もあれば、良い所もあるんです。
例えばファンの要望にしっかり応えること。ファンが待っていたヒーロー大集合はもちろん、ヒーロー同士のアツいバトル、原作をオマージュしたシーンなどですね。
しかし、私が「これがいい!ってのは何?」と訊かれたら、キャスティングと答えます。なぜかって、そりゃ見たら分かります。
ニックは(アルティメット・マーベル・ユニバース版のニックの)モチーフとなったその人なので置いときます。
とにかくハマり役が多いんです。顔が似てるとかじゃなくて、役者全員が楽しそうにキャラになりきっているので凄く自然に見えるんです。たまに大物俳優を使ってずっこけますがね(´・ω・`)
特にお気に入りは…無理、みんなお気に入りや。
他にも凄いいいところってあるんですよ。ロケ撮影とか、キャップのワイヤーアクション、アイアンマンのガショーンガショーンとか。それにマイナーだったガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーをあれだけカッコよくした上に人気にしちゃったり。
とにかくこのシリーズ、見る所が「待ってました!」ってのもあれば、マニアックなところを突いてきたりとかするんです。それでマイナーをメジャーにしちゃったりして、そういう面はホントに素晴らしいんです。
言いたいことをまとめます。
このシリーズは、キャップ2やアベンジャーズ、ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーなど、高評価の作品だけを見ればホントに素晴らしいんです。しかし、逆に面白くない作品も少なくはないため、総合的に見ると『微妙』という感想になるんです。
面白いんだけど面白くない、
カッコいいんだけど迫力がない、
アイアンマンが未だに一人でメインヴィランを倒したことがない、
アイアンマンが登場するとなぜか地味になる、
アイアンマンはカッコいいのに脚本が面白くない、
などなど(アイアンマンの不満ばっかじゃねぇか!)。
凄い複雑なキモチです。後にそんな感情もすっ飛ばしてくれるのを願います。