えいがきのえいが【90年代生まれ視点の映画レビュー】

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スター・ウォーズ フォースの覚醒【10年ぶりの新シリーズ!でもちょっと微妙だぞ!】

 

 1977に一作目が公開され、それから1983までにEP.4~5(以下、旧三部作)が制作されたスター・ウォーズ。その後1999~2005には旧三部作の前日譚のEP.1~3(以下、新三部作)が公開されました。

 SFの金字塔として知られ、莫大な予算や壮大なストーリー・表現が多くの熱狂的ファンを呼びました。現在ではスター・ウォーズだったらどんな金もポンポン払うような大人だけでなく、子どもや一家こぞってのファンも数多く、世代や性別関係なく楽しめるというのがこのシリーズの良い所でしょう。

 そんな熱狂的ファンのみんなが待っていた・・・・・・・のかは分からないですが、とにかく多くの人が願っていた『最新技術を駆使した実写版スター・ウォーズ』が、旧3部作の後日譚の三部作としてついに公開されたのです。それが今作、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」です。

 今さら観たので、今回は今作についてぼそぼそ語っていきたいと思います(・ω・)※観たのは吹き替え版です。

 なお、私は今までに旧三部作(の修正後のDVD、つまりオリジナル版じゃない方)は観ているものの、新三部作はまともに観たことが無いので、その点ご了承ください(なんて身勝手な)。

以下、ネタバレ注意です。

念のため、感想のみ紫の字にしました。

 

 

 


 始まり方は相変わらず「遠い昔、はるか彼方の銀河系で…」で、そっからお馴染みのBGMと1/3動くと読めなくなるあらすじが流れます(なんかどっかで「あらすじが無い」って読んだから、そのとき「あるじゃねえか」って思った。てことは、2バージョンあるの?そりゃないか。)。

 いいっすよね、コレ。初見の人は絶対ビックリするけど、あんな音楽と読みにくい文章が流れるだけで楽しい映画ってスター・ウォーズくらいですもん。

 

 そんでもって始まり方はEP.4と似たテイストでした。こっから「新三部作そんなに触れやんのかな?」と思いましたが、案の定そんな感じでした(よかった!新三部作観てなくて不安だったけどよかった!!)。EP.7の地点でのおさらいは、旧三部作だけで十分でした('ω')

 

 オープニングの舞台は夜のジャクー。SW バトルフロントで、誰か一人は絶対墜落機の上で芋るあそこです。反乱同盟軍的存在の「レジスタンス」の凄腕パイロットのポーが、カッコいいこと言うくせにすぐ死んだおじいちゃんから大事なデータを受け取ります。

 その後、トートツに帝国軍的存在の「ファースト・オーダー」が攻めてきて、さっそくメインヴィランのカイロ・レンさんが登場。

 カッケェのなんの。なんで黒ずくめで悪趣味なマスクを被った人が歩くってだけでカッコいいんでしょうね・・・・。いやあカッコいい。でもこれ、考えてみればEP.4まんまなんですよね。トートツに帝国軍が攻めてきて、さっそくメインヴィランベイダー卿登場ってね。

 それでそれで、ここでマリオ&ルイージRPGで言う(なぜそれをピックアップした)ルイージ的存在、フィンが登場。まあ、その時は名前じゃなくて英数字でしたけどね。フィンは味方の兵士の死を目の前で見てしまい、ロボット人間みたいなトルーパーの中で、唯一我に返ってしまいます。それで彼はそれからずーっとビビってます。マジでルイージや。

 ポーは、相棒のBB-8にデータを渡し、遠くへ逃げるよう指示しました。その後、いろいろあっておじいちゃんはカイロさんに切り殺され、ポーは捕らわれの身になります。

 

 そんなオープニングですが、多分みんな「ありゃ?」ってなってるとこ、あると思うんです。・・・・そう、銃の弾をフォースの力で止めてるんすよ、カイロさん。一応観る前からネタバレされてて知ってたけど、それでも「ありゃ?」ってなりました。これについてはまた下で書きます。

 

 しばらくたって日中のジャクー。BB-8は今作のマリオもとい主人公、レイと出会います。

 レイは、BB-8があまりにも可愛いく甘えてきたので(ホントかは知らないけど)、しぶしぶ連れて行くことに。そんでもって彼女が強いこと強いこと。BB-8のあまりの可愛さに寄ってくる(嘘)おっさんを金属の棒を振り回して、なぎ倒してしまいます。ひょっとしたらルークより強いんじゃねえのとか言ったらだめだよ。

 ここ、ちょっとスターウォーズっぽくなかったです。いい意味で。

 

 一方、フィンはガクブルが収まらず、思い切ってポーに『逃がしてあげるから、ついでに自分もファースト・オーダーから逃がして』という契約で、お見事脱出します。

 ココはオリジナルですね。トルーパーの裏切りって結構ワクワクドキドキしますわ。

 タイ・ファイターに乗って艦隊からなんとか脱出した二人。しかし、ファースト・オーダーの乗る機体の攻撃を受け、ジャクーへと墜落してしまいます。

 

 フィンは目覚め、墜落した機体を覗きましたが、そこにあったのはポーの上着一枚のみ。彼の姿はどこにもありませんでした。

 それからフィンがさまよっていると、なんとレイとBB-8にバッタリ。そこからBB-8と(ついでに)フィンを追ってきたファースト・オーダーから攻撃を受けます。そこで偶然あった、馬鹿でかいポンコツの飛行船で逃走を図り、色々やってなんとか脱出。正直、このシーンが私は一番盛り上がるってました。『馬鹿でかいポンコツ』で分かるでしょう、アレが出てくる地点でテンションマックスっすよ。そんでそんで、それまでの爆発がいい。火がボワッじゃなくて砂がボワッってなる方。たまらんです。

 

 見事脱出して喜ぶ三人(BB-8も『人』ってことで)、ちんたらしてたら艦隊に捕まります。まぁ分かりますよね。機内に入ってきたのは、かのハン・ソロとチューバッカ!なんだかんだで一緒に行動することに・・・・・・。

 

(重大なシーンを書くと長くなるので中略)

 

 フィンはこれ以上仲間を巻きこめないと、一人で遠くへ逃げることに。レイはプレッシャーがなんかで仲間から離れていきます。そこで彼女はカイロさんに捕らわれてしまいます。

 フィンは偶然やってきたレジスタンスと出会いソロ達とも合流。結局一人になることはできず。それからフィンはレイのことを知ります。そのついでにファースト・オーダーの基地にヤバいやつがあるので、それをぶっ壊すついでにレイも助けようってことに(BB-8はポーとXウィングに)。

 

 レイはファースト・オーダーの基地で拘束され、やってきたカイロさんに当てずっぽう言ってケンカを売ります。カイロさん、図星を突かれ退出。かわいい。

 それからしばらく経って、レイは「ありゃ?あの当てずっぽうってフォースじゃね?」と思い始め、試しに見張りのトルーパーに、「この拘束を解いて私を自由にして、立ち去りなさい」(←うろ覚え)と行ってみる。「は?何言ってんの」と返されてしまいます。フィンは「いいからさっさと拘束解いて、あんたは女とイチャついてスペクターと戦ってこい」(←嘘)と言ってみると、なんとトルーパーは言いなりに(中の人のネタ)。なんとかフィンは自由の身に。基地からの脱出を図ります。

 

 4人は基地の中で再開、フィンとレイは基地から離れ、ソロとチューイは『やばいやつ』のの爆破に行きます。ソロとチューイは、はカイロさんとバッタリ。

 まあいろいろあって(驚きの展開が)、カイロさんは左足を怪我しながらも基地から脱出し、爆発から回避。レイとフィンにバッタリ。「この裏切り者が!」と叫ぶカイロさん。でもそれって今そんなに関係ないやろ。

 

 ラスト突入。フィンはライトセーバーでカイロさんのかっちょいい十字ライトセイバーに対抗。フィンはフォースを持たないため苦戦。背中をカスって倒れます。しかし、今度はフィンが落としたライトセイバーをフォースで引き寄せ、「今度は私の番だ」と言わんばかりの構え。まるでジェダイの卵やわ。

 壮絶なバトル。カイロさんは意外に弱かった!フィンはいいとこまでカイロさんを攻めるものの、惑星が崩れ始め、気絶するカイロさんのとどめはさせず。

 ここはEP.5っぽいですかね。微妙に終わるとことか、衝撃展開だってとことか。

 

 結局、レジスタンスとファースト・オーダーの戦いに決着はつかなかった。

 しかし、なんと行方不明となっていたルーク・スカイウォーカーの居場所を突き止めることができたのだ。眠るフィンを残し、レイはミレミアム・ファルコンに乗ってルークの元へと向かいます。

 ルークは山の中で一人立っていました。レイはルークの後ろに立ち、それに気づいた彼は振り向きました。レイはルークにライトセイバーを渡すのであった・・・・・・。

 

END


 

 

 

 

 さて、長々とネタバレをしていきました。

 正直な感想、スゴイ良かったです。わかりやすいストーリーに展開、燃える(萌える)展開には大興奮。やばかったです。

 ただ、タイトルの【】内の通り、なんか微妙でした。まあ、とりあえず、先に以下に良い所を挙げましょう。

 

[良い所]

 ・旧シリーズのキャラクター、ビークルなどの登場のしかたが自然。「人気だから出してやったんだぜ」ってカンジじゃなかった。

 ・旧シリーズをリスペクトしたテイストだが、ストーリー自体はしっかりオリジナルで、二番煎じってカンジは無かった。

 ・観ていて気分がいい。調子に乗って作っておらず、良いものを作りたくて作っている。ディズニーっぽくない。

 ・シンプルなストーリーなものの、シリアスな展開や悩むシーンなどがしっかり奥深く、近い存在に感じられる。

 

 次に微妙な所を。

 

[微妙なこと]

 ・一部キャラが表現しきれていない。特にキャプテン・ファズマが強いのか弱いのかが微妙。

 ・3Dが甘い。わざとらしくないのは良いが、ライトセイバーの存在感を、3Dで表現しきれてない。

 ・フォースの力があやふや。フォースは『物質を手を使わず動かす』力であり、物質でなくエネルギーである光弾をフォースで止めるのは違う気がする。

 ・3POとR2の出番の少なさ。結構期待してたのに、二人のコントが一瞬でちょっと残念。

 

 こんなカンジです。

 

 

 

 とにかく、ずーっと続編が多くの方々から期待され続けていたSWシリーズの続編ですが、今作はそんな期待に見合うほどの面白さでした。

 これからスピンオフを合わせると4作制作される予定のSWシリーズですが、それらもファンの願いを叶えられるよう、頑張っていただきたいです。そしたらディズニーもガッポガッポ大儲けですわ