アナと雪の女王【これでいいのかディズニー!?】
2013年にアメリカで公開、主題歌のLet IT Go(以下レリゴーでいいよね)が世界中(?)で話題に。翌年の春3月では日本でも公開、ウォルト・ディズニー・ジャパンのものすごいレリゴーゴリ押しで大ヒット、なぜか数ヶ月間上映し続けていたのが今作、
「アナと雪の女王(原題:FROZEN)」です。
今回はこちらについて語っていきます。
舞台はどっかの国のどっかの王国。両親を船の難波によって亡くした姉妹が主人公です。
妹のアナはアリエルとラプンツェルを混ぜたカンジの性格をして、なんとも面倒くさそう。姉のエルサはなぜか氷の魔法が使え、いろいろあってヒッキーになる今作の悪役だったはずがレリゴーのおかげで主人公になったんだぜ。
主人公が2人ならば、プリンスも2人。やべえ名前忘れた。ハンス王子とクリストフです。二人共立派な顎をして、雰囲気的に頭が悪そう。
オラフは飾り、パビーはもはや空気。一応主要キャラである彼らですが、今回は触れません♨
ストーリー(ネタバレ注意です)
どっかの国のどっかの王国、なんかの祭りでニートもといエルサが城を開放。
アナ「♫うまれーてーはーじめーてー♫」
どこかの王国も招いてみんなでパーティ。
パリピなアナはその日に会ったハンス王子とその日のうちに婚約。
アナは早速エルサに報告。エルサは今までのディズニープリンセスを敵に回すようなマジレスをし、姉妹ゲンカ勃発、エルサはブチ切れうっかり氷の魔法を使う。やべえと言わんばかりにエルサ逃亡、アナ追いかける。
♫レリゴーレリゴー♫
街はエルサおかげで極寒の地へへんかしてしまう。
アナ、クリストフと出会いしっちゃかめっちゃか。
それからエルサの自作城に乗り込み致命傷を負います。
愛がどうので死なずに済むことを知る。よっしゃあハンス王子のとこ行こうぜと王国へ帰る。
城へ戻ると実はハンスは国を乗っ取るつもりだったらしく、アナは閉じ込められる。愛って結局何やったんやねんと言いながら死にかけていく。
一方クリストフはみんなが思ってるだろうことを考えて城へ突入。脱出したアナ、氷って死亡。
ところがどっこい、愛なら何でも良かったらしく、再開したエルサと姉妹愛を巡らせアナ復活。
くたばれハンス王子、ハッピーエンド
END
なんてシンプル!わかりやすい!ディズニーらしいよ!!原点復帰やね!!
ってのがいいカンジに言った感想。
ただ、本音を言ってしまうと、
生まれてはじめてとレリゴー以外中身無いやないか!
です。
多分、原点復帰ってのもあったんでしょうね。今作はものすごい単純なストーリーでした。めちゃくちゃな展開が何度もあるってわけでもなく、何が大事なところで、何がどうでもいいところなのかってのがハッキリしていて、観やすかったです。
ただ、それのせいでダメになっちゃってるんです。シンプルすぎて薄いんです。観ごたえがないんです。
とりあえずストーリーの薄さはいいとしましょう。すると、今度は作品の長さとストーリーのボリュームが釣り合わないんです。上映時間は102分、しかしストーリーは上記のようなカンジ。
「しっちゃかめっちゃか」という表現がありますが、これはつまりどうでもいいシーンがダラダラ続いていくということです。伏線があるわけでもなく、ラストに関わるような展開があるわけでもなければ、重大なキャラクターが出てくるわけでもありません。
…うーん。これ、もっと短くできたはずじゃないですかね?だって、リトルマーメイドなんて85分無いのにしっかりとストーリーがありますし、観ててとても楽しいです。というよりも、リトルマーメイドは短い時間だからこそ良かったのでしょうかね。恐らく今作もそうでしょう。80分くらいの作品であれば、結構リズムよく飽きずに観ることができたのではないでしょうか。
ただ、上記でも触れた生まれてはじめてとレリゴー(エルサが歌う方)の2曲は素晴らしいです。
吹替版やスタッフロールで流れた方はともかく、オリジナル版は凄い聴いててワクワクしたり、悲しくなったり勇気を貰えたりします。言ってしまえば、今までのディズニーの歌でも上位のクオリティだと考えてます。どちらもUnder the seaには負けますがキャッチーですしね。すーばーらしー、あんだーざしー。
何だかんだケチつけてますが、ハッキリいうと「普通よりもちょっとおもしろい」です。ただ、その『ちょっと』が微妙すぎて、一周回って否定的になってしまってるんだと思います。
少なくとも、2000年以降の作品では結構上の方の作品ですので、時間があればぜひ見てみてください。微妙な気持ちになりまっせ。
マジでもったいないよこの作品。もっと言いたいことあるんだよなぁモゴモゴモゴモゴ…………………。