えいがきのえいが【90年代生まれ視点の映画レビュー】

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トランスモーファー-人類最終戦争-【ぐっ・・・・・これは・・・・・・】


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 レンタルコーナーに行くとだいたいある、オリジナルに紛れしれっと陳列している、いわゆるパチモノ映画。
 「パチモノ映画といえば?」と訊かれて、第一にコレが出てくる人は結構いると思います。

 というわけで、今回は
『トランスモーファー-人類最終戦争-』
(Transmorphers)
について話していきましょう。



 舞台は未来の世界。異星人の存在に気が付いた人類は、彼らと交信すべくシグナルを送る。しかし、5年後、彼らから返ってきた返事は「宣戦布告」であった。
 数時間で人類は壊滅し、生き残ったアメリカ系の人類は地下での暮らしを始めた。
 それから数百年が経った時、ついに人類が立ち上がり、脅威のロボットエイリアンに立ち向かうのであった!!



 まず、恐らくみんな思うこと。

原題もトランスモーファーかよ!!

 まあとにかく、本題行きましょう。

 名前の通りパチモ・・・2007年公開のトランスフォーマーへのオマージュが効いた作品です。

 もちろん、フタを開ければプレステ1世代くらいの安っぽいCGと、しょっぼいドンパチ(しかも弾速がメチャクチャ遅い光弾!!)なワケですが・・・。

 

悲しいことに、
オリジナルより観やすいんです。

 急いで書いたようなシナリオや、急いで編集したような視覚効果、そして役者のスッカスカな演技(特にドンパチ)。

 映画界としてはクッソみたいな要素が今作に集結し、一周回って楽しくなってます。



 超大作にしちゃうと、リサイクルすらできないゴミと化すクオリティの今作。低予算&短期間で制作されたからこそ、まともに観られるんでしょうね。
 むしろ面白かったです(笑)。

 おやおや?オリジナルより観やすい・・・オリジナルはクオリティがちょっとアレ・・・おやおや???



 今作の見どころはいーっぱいあります。・・・というかツッコミどころです。

 まず一つは、キャラクターの設定に、無駄にしっかりとした個性があるところ。コレ、こんなクオリティの映画には手に余るんじゃないのかって思いましたよ。

 だって主人公が目覚めたら妻が同性婚してるんですよ。ワケわかんないっすよ。

 次にさっきから何回か挙げてるドンパチ。
 おもちゃみたいなのをゆらしたり、トリガーをポチポチ押したり(しかも押すのと弾が出るのとタイミングがおかしい)と・・・。
 それに弾速がありえないくらいに遅いのなんの。スター・ウォーズの銃より遅いです。目で追えます。・・・避けれんじゃね?
 ちなみに、ロボに銃が効かなくても、蹴ればすっ飛びます。

 その他たくさんツッコミど・・・見どころがあるわけですが、何よりも一番の見どころは、ロケーションです。
 では、上の斜体で書いてあるあらすじの中で、これを抜き出してみましょう。

それから数百年が経った時、ついに人類が立ち上がり、脅威のロボットエイリアンに立ち向かうのであった!!

 さて、これを踏まえて本編を見ていくと・・・・・・・・・

意外に廃れてない!!

 そう、人の手がつかないまま数百年が経つのなら、もはや何もかもがボロボロのはず・・・。ところがどっこい、壁の落書きは綺麗に残り、高級車のカウルは腐食が全く進んでいません。
 なんかもう、笑えてきますよ。

 この映画、単純に面白かったです。ただ、映画がいい作品かどうかを訊かれると・・・・そりゃもうひどい映画ですよ。
 ただ、今作は見え見えの低予算映画だということがクッション材となり、一周回って面白いわけです。

 この映画で学んだことは、どんなゴミみたいなクソ映画でも、しっかりと愛があり、手作り感を変に隠さない作品であれば面白くなるということでした。
 続編もあるようなので、みなさん、ぜひオリジナル版と間違えて観てくださいね!



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