えいがきのえいが【90年代生まれ視点の映画レビュー】

90年代生まれ視点の映画レビュー 当ブログは個人的な意見をバカ正直に綴ったもので、映画の品質を保証するものでもありません。映画を否定しても、その映画に関わった人物を否定しているのではありません。例え人をバカにしても、それはその人を尊重した上での行為です。

【希望のために戦う者達】ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー


f:id:eigaki:20161218113037j:plain


 EP.4の「惑星をも破壊する威力を持つ、デススターの設計図を手に入れた」というあらすじを基に、寄せ集めの部隊、ローグ・ワンの戦いを描いた今作。

 監督はGODZILLA(2014)のギャレス・エドワーズ。オタクが作ったオタクのためのスター・ウォーズ、それこそが今作です(半分嘘)。



 観てきましたよハイ。吹き替え派なのでIMAXではないですがね。

 今作、従来のスター・ウォーズとは違い、どこか現実的でシリアスでした。

 ゴジラで焦らしすぎてその点ちょっと嫌われたギャレスですが、今作では真逆です。とてつもないスピードでキャラ紹介を済ませ、主人公達を旅立たせます。
 これは望み通りでした。若干薄いストーリーと決断の早いキャラクター、そして危険を恐れない反乱同盟軍や頭の悪い帝国軍。やっぱしスター・ウォーズらこうでなければ・・・。

 いつもと違うスター・ウォーズでありつつも、スター・ウォーズのお決まり(EP.4,5,6の方)はちゃんと守ってくれるという点は、とても良かったです。みんな旧三部作が好きなんですね。三部作が。


 今作のキャラクターは、アクがありつつもちゃんとスター・ウォーズらしさがありました。
 脇役オーラをモンモン出しているのはあえてでしょうか。これも今作の特色であり、おもしろさでもあるのでしょう。

 ただ、名前が覚えづらいのは残念でした。ジャージャービンクスみたいなクソよりかはマシですけどね。


 さすがギャレスというのでしょうか。客が見たいシーン=ファンサービスもしっかり自然に、ストーリーに合う流れで作ってくれました。

 トルーパーやヴェイダー卿はもちろん、前作を超えずも衰えない空中戦の迫力やウォーカー系の絶望感。スター・ウォーズらしさ、カッコ良さを抑えておきながらのこのわざとらしくなさ。しっかり焦らしてくれるのも彼らしさなのでしょう。


 今作もやはり旧三部作意識か、陸のドンパチはCG少なめでした。

 特にクライマックスにかけてはかなりの迫力。見た目に反して薄っぺらい装甲のトルーパーとローグ・ワンの撃ち合いは、過去の(実写)シリーズの中ではかなりの大規模なシーンでしょう。旧三部作ではわりかし小さい戦闘が多かった分、今作ではしっかりと『戦争らしさ』が表現されていた感じでした。新三部作は・・・・・うん・・・・・・。


 シンプルでありながら濃いストーリー、独特なカメラアングルや焦らしを効かせた映像美。そしてゴジラ同様『必要性のないアクションシーン』をカットしてしまうことによるリズムの良さ。会話の多い作品ではあるものの、しっかりと客を飽きさせずに楽しませてくれました。

 ギャレスのオタク魂を爆発させつつも、しっかりとSWらしいB級映画っぽい超大作感が出せています。
 ギャレスがこういうことへの才能があったのか、偶然にもこうなったのかはわかりませんが、少なくとも今作はスター・ウォーズでした。

まだ公開したばかりなのでネタバレもできず、こんな薄っぺらい記事になりましたが(いつものこと)、多分来週バイオと一緒にIMAXで観るので、それからまた詳しい記事を書いていきたいと思います。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー  オリジナル・サウンドトラック

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー オリジナル・サウンドトラック

アート・オブ・ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

アート・オブ・ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

スターウォーズ↑これシーズンパス買ったのに全然やってない











 正直、新三部作みたいなのにならないか不安でした。