えいがきのえいが【90年代生まれ視点の映画レビュー】

90年代生まれ視点の映画レビュー 当ブログは個人的な意見をバカ正直に綴ったもので、映画の品質を保証するものでもありません。映画を否定しても、その映画に関わった人物を否定しているのではありません。例え人をバカにしても、それはその人を尊重した上での行為です。

シン・ゴジラ【異色、そして最強】

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 ゴジラ ファイナルウォーズより12年、2014年のGODZILLAの大ヒットにより制作された、
シン・ゴジラ
を紹介していきます。



 今作はエヴァンゲリオンでおなじみな2人、庵野秀明は総監督・脚本を、樋口真嗣が監督・特技監督を務めました。

 補足として、庵野さんは1983年に自主制作ののウルトラマンで総監督と主演の経験を、そして樋口さんは平成ガメラ3部作で特技監督の経験があります。まさに二人は特撮、怪獣作品界の大物と言えるでしょう
 とはいえ、樋口さんは実写版『進撃の巨人』の監督を務めた結果、原作ファン達からものすごく叩かれてしまっていましたが・・・。



 今作のテーマは『もしも現代にゴジラが現れたら』です。
 つまり、今作は「これまで一度も巨大生物に侵されてない世界」が舞台です

 突如現れた謎の巨大生物。
 彼がどのような理由で、どのような目的で動いているのか分からず、ただ逃げる人類。この時、国はどう動くのか、自衛隊はどのような対処を取るのか。

 そういう映画でした。



 総合的に個人的な感想を言うと、
かなりヤバイです。

 これまで感情豊かに作ることをコンセプトにされてきたゴジラ。しかし、今作の彼は、ほぼ全編『怒』と『哀』が入り混じった表情一つです。
 威圧感や恐怖をストレートに感じ、とても恐ろしかったです。

 また、庵野さんのミリオタ魂と樋口さんのガメラ特技監督の経験のおかげでしょう。自衛隊もかなりのもの。
 平成シリーズのような特殊部隊っぽいものではなく、1作目のリアルな自衛隊でした。
 虚構的存在・ゴジラを相手に、ただの火薬を撃ちつけて抗う彼ら。彼らの勇姿には圧倒されました。



 今作は、従来のゴジラとは大きく異なる部分があります。
 それは、ヒューマンドラマ性がほぼ無いことです。

 今作は、まずヒューマンドラマに重点が置かれておりません。主人公が政府の人間であるという地点でお察しできますね。
 見るとわかりますが、政府に重点が置かれているため、ゴジラについてずーーーーーーーーーーーーーーーーーっと話し合って模索しているという作風になっています。

 この点が人によってはものすごく良く見えたり、ものすごくゴミに見えたりするわけです。

 果たしてこれが怪獣映画と言えるのか?私にとってこの質問は、すんなりイエスと答えられるものでした。



 今作のゴジラの特徴として、「生物として完全な存在」というものがあります。
 これまで、マグロばっか食ってる奴以外は人類の並な兵器の殆どが利かないゴジラでしたが、今作では、この設定からさらに上乗せを行うことで、『生物として完全な存在=真の生命体=生態ピラミッドの頂点に立つ存在=神のような存在』という位置付けがされています

 不揃いの歯や飛び出た小さな眼球などが、このシンのゴジラの「生物として完全な存在」という事を物語っているというわけですね。




 正直、ネタバレを避けたいがために、何も語ることがありません。

 とりあえず、個人的な感想と客観的な目を交えて考えていきましょう。



 今作は初代ゴジラをしっかりとリスペクトした上で、ドキツいアレンジがされ、今までにない視点で描かれることで、シリーズではかなりの異色をぶっ放す作品となっています。

 個人的にはアリです。今では初代でさえ「かわいい」と言われるまで人類を味方してきた彼なので、いっそこれくらいエグい作品を作ってもらわないと、破壊王ゴジラとしての栄光は戻らないですしね。
 それに、初代のように怪獣単体で、あれだけ人類に絶望感を与えるような作品は、VFX盛んになってからは、全くと言っていいほど無いときてます。この絶望感を現代の技術でその絶望感が見たい!そんでもって日本らしい不自然な動きで!そんな私にはぴったりの作品でした。

 対して、人類の味方だったころやVSシリーズ、ミレニアムシリーズのファンにとっては微妙だったりクソだったり。とりあえず、初代の雰囲気に関心を持っていない人にとっては、「良かった」という感想は叩いても絞っても出てこないと思います。 他の怪獣が出てこなければ、最新鋭の技術を駆使した飛行船やブラックホールを生成する技術もありません。悪い言い方をすれば、第5作目以降の作品すべてにケンカを売るような作品なんです、コレ。場合によってはキレる人もいますよ。例えば映画.comとか。



 そして、今作の最も意見が分かれる部分がコレ。ゴジラがフルCGという点。
 なんかいやーな予感がする人が多いですね(私もちょっぴり)。なんでって、わが国では、今までに短期間の制作のくせしてCGを加えたちゃったせいで、しょっぼい映画になったのが山ほどありますからね。

 ですが今作は安心(日本では比較的に)できます。長期間(日本では比較的に)の編集期間を設けられ、じっくり(日本では比較的に)制作されているので、上出来な(日本では比較的に)CGになっています。
 ただそこに問題が一つ。今作のゴジラは設定上、動きがぎこちないのです。
 「ぎこちない」というのは以下の通り、

・腕が動かない
・表情が硬い
・カク付いた動きをする
・ところどころ不自然な動きをする

 さて、そんな「ぎこちない」をどう解釈するかは人それぞれ。
 私は腕が動かないという点以外は『ミニチュアらしさ』や『特撮らしさ』、いわゆる『作り物感』を出したかったのではないかと考えています。よって私個人としては、この動きはむしろプラスのものになっています。

 キャッチコピーが「現実対虚構。」というだけあって、今作ではゴジラをファンタジーな存在として描きたかったのでしょう
 それを最も相手に伝えることが容易なのは、もちろん「ぎこちなさ」です。

 こう考えてみると、この「ぎこちなさ」の見方は大きく変わるのではないでしょうか。そもそも戦車や航空機もクオリティでゴジラの動き方がわざとなのは想像できなかったんですかね。という愚痴。



 今作は従来のゴジラ(ハリウッド版除く)を目的で見ることはお勧めできません。「もしゴジラが現代に現れたら」というテーマに並び、「現代で『恐怖』となるゴジラのデザインは何か」「現代の技術でゴジラを作る」などなど、とにかく『現代』が重視された作品です。「『古き良き時代』なんてクソくらえ」「これが僕らの作るゴジラだ」という、要するに『新しいゴジラ』=『シン・ゴジラ』というわけです。
 これを受け入れることができないという方であれば、「良い」以上の評価はできないと思います。

 みんなにお勧めしたいけど、みんながみんな喜べる作品ではない。古き良き特撮が好きな人には向かない。日本製のCGをすぐ批判する人には観せたくない。内容を話すとすべてがネタバレになる。
 ・・・・・・なんともまぁ・・・・・・。良かれ悪かれ、とんでもない映画作りましたよ・・・・・・・。もっかい観たい・・・・・・。


ゴジラ

ゴジラ

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ

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シン・ゴジラ音楽集

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デッドプール【意外に大人しめ?】


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 待望の実写化・・・と思いきや既出。アメリカで大人気、日本でもじわじわ知名度が上がっていく(アンチ)ヒーロー。
 ゴミから生まれたサイコパスな衛兵。その名はデッドプール

 今回は
デッドプール(Deadpool)
について話していきます。



 今作は、アントマンと並んでに前々から実写化が噂になっていたものです。
 ウルヴァリンシリーズ第一作目、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』に登場した結果、見事なゴミと成り下がったことで物凄い非難を受けたことで有名なデッドプールたんが主人公ですね。

 しかも、彼の役はなんとゴミと同じ人という異例のキャスティング
 でも、このキャスティング大正解です。そもそも、あれは内容がゴミでも、キャスティング自体は成功してるんです。別世界だろがっていう文句を言いたい人もいると思いますが・・・慣れますよ。一瞬で。



 R指定のアメコミ映画といえば『ウォッチメン』や『シン・シティ』、『キック・アス』というものが出てきます。しかし、いずれも万人ウケを狙うことができず、日本ではそこまで盛り上がることがなかったですね。

 しかし、今作は日本でもある程度人気になっている上に、X-MENという踏み台があるので、ある程度は良い反応をしてもらえたのではないでしょうか。
 その証拠か、劇場に行くとR指定というものに引っ張られてきた思春期とモゴモゴミーハーさんがたくさんいましたよ。テッドで懲りなかったのかな。



 今作の良いところ。

 まず、アクションがおとなしいことですX-MENシリーズ御用達のアンバランスなアクションシーンではなく、キャプテン・アメリカ2のようなカンジのジャンルで安心しました。

 ヒーリングファクターや超人的(超人か)な動きができるものの、結局はそんなに上位に立つほど力のあるキャラクターではありません。これ、ほとんどのミュータントに言えますね。
 良い選択ですよ。原作では宇宙に行ったりとやりたい放題してますが、まあ実写版はこんくらいで十分です。



 今作、R指定なだけあって、ある程度のゴア表現やエロティックな表現がありますデッドプールならではでしょうか、他のアメコミにはないような表現で、かなり楽しめました。

 ただ、今作はそういうのが好きな人以外も来るのを考慮したのか、かなりゆるめになっています。
 もうちょっと期待して、腹を切られて中身が出てきたり、デップーがグチャグチャになってるのに平然とおしゃべりするようなシーンを楽しみにしてました。しかし、そのようなシーンは見られませんでした。残念。



 今作、かなりの興収を得ているようです。多くのファンの期待をキャッチでき、高い評価を得ているのでしょう。

 しかし、私個人としての作品の評価はメチャクチャ面白かったというわけではありませんでした。

 確かに、作品は面白いです。単純明快なストーリーに、スピーディでリズミカルなバトル、時折スパイダーマンをリスペクトしたようなアクションは楽しかったです。

 ただ、私はそれら以外のことに対しての期待値を高く持ってしまっていたため、満足までには至りませんでした。
 上で書いた通り、ゴア表現やエロティックな表現に強い期待を持ってしまうのはちょっと今作のターゲットとなる層とは違うようです。



 本人がわかりにくいので、良かったところ、悪かったところをまとめてみます。

良かったところ

  • 原作をしっかりと守ったキャラクターデザイン(特にコロッサス)。
  • 見やすくてスピーディ、リズミカルなアクション。
  • ゴミな方のデッドプールをちょこちょこネタにするところ。
  • 単純明快で雑味も複雑さもないストーリー。
  • ミュータントの存在があること。

悪かったところ

  • ゴア表現、エロティックな表現の弱さ、少なさ。
  • シリアスなシーンが少し多い。
  • クライマックスに一部アンバランスなシーンがある。
  • あまりハジけていない。



 続編、もしくはウルヴァリン3もR指定の作品となるのであれば、もう少しゴア表現はあっても面白いのではないでしょうか。
 デッドプールウルヴァリンは、そういう時こそキャラクターが色濃く映えるのではないでしょうか。ぜひともノリで来たような観客を置いてけぼりにするような作品に仕上げちゃってください・・・・・・・・ディズニーに捕まる前に・・・・・・・・。
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トランスモーファー-人類最終戦争-【ぐっ・・・・・これは・・・・・・】


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 レンタルコーナーに行くとだいたいある、オリジナルに紛れしれっと陳列している、いわゆるパチモノ映画。
 「パチモノ映画といえば?」と訊かれて、第一にコレが出てくる人は結構いると思います。

 というわけで、今回は
『トランスモーファー-人類最終戦争-』
(Transmorphers)
について話していきましょう。



 舞台は未来の世界。異星人の存在に気が付いた人類は、彼らと交信すべくシグナルを送る。しかし、5年後、彼らから返ってきた返事は「宣戦布告」であった。
 数時間で人類は壊滅し、生き残ったアメリカ系の人類は地下での暮らしを始めた。
 それから数百年が経った時、ついに人類が立ち上がり、脅威のロボットエイリアンに立ち向かうのであった!!



 まず、恐らくみんな思うこと。

原題もトランスモーファーかよ!!

 まあとにかく、本題行きましょう。

 名前の通りパチモ・・・2007年公開のトランスフォーマーへのオマージュが効いた作品です。

 もちろん、フタを開ければプレステ1世代くらいの安っぽいCGと、しょっぼいドンパチ(しかも弾速がメチャクチャ遅い光弾!!)なワケですが・・・。

 

悲しいことに、
オリジナルより観やすいんです。

 急いで書いたようなシナリオや、急いで編集したような視覚効果、そして役者のスッカスカな演技(特にドンパチ)。

 映画界としてはクッソみたいな要素が今作に集結し、一周回って楽しくなってます。



 超大作にしちゃうと、リサイクルすらできないゴミと化すクオリティの今作。低予算&短期間で制作されたからこそ、まともに観られるんでしょうね。
 むしろ面白かったです(笑)。

 おやおや?オリジナルより観やすい・・・オリジナルはクオリティがちょっとアレ・・・おやおや???



 今作の見どころはいーっぱいあります。・・・というかツッコミどころです。

 まず一つは、キャラクターの設定に、無駄にしっかりとした個性があるところ。コレ、こんなクオリティの映画には手に余るんじゃないのかって思いましたよ。

 だって主人公が目覚めたら妻が同性婚してるんですよ。ワケわかんないっすよ。

 次にさっきから何回か挙げてるドンパチ。
 おもちゃみたいなのをゆらしたり、トリガーをポチポチ押したり(しかも押すのと弾が出るのとタイミングがおかしい)と・・・。
 それに弾速がありえないくらいに遅いのなんの。スター・ウォーズの銃より遅いです。目で追えます。・・・避けれんじゃね?
 ちなみに、ロボに銃が効かなくても、蹴ればすっ飛びます。

 その他たくさんツッコミど・・・見どころがあるわけですが、何よりも一番の見どころは、ロケーションです。
 では、上の斜体で書いてあるあらすじの中で、これを抜き出してみましょう。

それから数百年が経った時、ついに人類が立ち上がり、脅威のロボットエイリアンに立ち向かうのであった!!

 さて、これを踏まえて本編を見ていくと・・・・・・・・・

意外に廃れてない!!

 そう、人の手がつかないまま数百年が経つのなら、もはや何もかもがボロボロのはず・・・。ところがどっこい、壁の落書きは綺麗に残り、高級車のカウルは腐食が全く進んでいません。
 なんかもう、笑えてきますよ。

 この映画、単純に面白かったです。ただ、映画がいい作品かどうかを訊かれると・・・・そりゃもうひどい映画ですよ。
 ただ、今作は見え見えの低予算映画だということがクッション材となり、一周回って面白いわけです。

 この映画で学んだことは、どんなゴミみたいなクソ映画でも、しっかりと愛があり、手作り感を変に隠さない作品であれば面白くなるということでした。
 続編もあるようなので、みなさん、ぜひオリジナル版と間違えて観てくださいね!



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 ハイ、今回は
トランスフォーマー』(Transformers)
について話していきます。



 今作は世界的に、世代を超えて大人気で、何度もアニメ化されている変形ロボットおもちゃ、『トランスフォーマー』を実写映画化したものです。



 ストーリーは言うまでもないですよね。いつもの流れです。
 というわけで、正直ストーリーなんて正直どうでもいいという感じで観ました。まあ、そこは問題なかったですね。



 ただですよ。
 これ考えてください。

 ガシガシ動くカッコいいロボと、IMAXと爆発とカメラをうねうね動かすのが大好きなマイケル・ベイ

 モノすっごく悪い組み合わせですよね。とにかく悪い予感が世界中に広がったようで・・・。
 そして公開された結果・・・・・・やはりダメでした。

 映画そのものの評価は高く、大人気シリーズにはなってはいます。
 ただ、今作は観るとかなーーーーーり疲れます。その上、子供向けおもちゃの映画なのに、表現が大人向けだというヤツです。

 まず一つ、上で書いてある通り、主人公の「ノ」の連呼。なんかあるたびにずーとノノノノ言ってます。

 次に、ヒロインに色気を出しちゃっているところ。
 これ、元々子供向けのおもちゃですよね?もうびっくりびっくり。別の映画でやれやってヤツです。

 そして一番の問題点。ロボットが何やっているのかがさっぱり分からないことです。
 無駄に細かく動くのに、カメラがうねうねうねうね。それに敵側の軍団、ディセプティコンが銀一色なので、これまたよくわからない。悪い言い方ですが、ひたすらメタリックカラーの塊がごちゃごちゃ動いてるだけです。
 ・・・もしや2回観ろと?!コマ送りしてじっくり観ろと?!疲れるわ!!!!



 さっきから散々文句を言っていますが、私は一応、このシリーズは全作観ています。
 わけわからないCGの何かしらを見せられるものの、デザインはカッコイイですし(スタースクリームは除く)、たまに出て来るタイマン勝負の殴り合いはアツイですしね(スタースクリームは除く)。

 完全オリジナル作品であればシリーズ化もせずにただのゴ・・・残念な作品になってただろうという作品でしょうね。
 これはX-MENにも通じますね。ラストをもっと爽快にすればまだマシになるかもしれませんね。

 また続編が制作されるので、楽しみにしてますよ、一応。
 監督・・・・・・・・・・・・変わんないのかぁ・・・。



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 空飛ぶイケメンはただの汚いオッサンに成り下がってるのは許しがたい。

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 今回は人間とA.I.のラブストーリーという、将来ホントにあり得そうなことを題材にした作品、

her/世界でひとつの彼女』(her)

について話していきます。

 

 

 

 

 

 

得点

ストーリー:86

テリング:97

バランス:78

キャラクター:88

リズム:80

リアルさ:75

総合:88

得点は、100点満点で、その場で適当に付けたものであります。統一性はありませんし、作品の良し悪しを保証するものでもありません。

 

 

 

 今作、ちょっと抵抗があってずっと観ていませんでした

 なぜっていうと、以前当ブログで描いた通り、MCUのブラック・ウィドウ役でおなじみスカヨハが、個人的に苦手だからです。ただ、こういう『どんな結末になっても作品が成り立つ』という映画はかなり好きで、機会があればぜひ借りたい!という感情はありました。そんでもって機会があったので観てみたわけです。

 

 まぁそれはどうでもいいですね。

 そんで、観た結果、めっちゃくちゃいい映画でした。「これ観てくれ」とおススメできるくらいのものでしたわけですが、それが私らしくないおススメの仕方なんですよ。

 

 この作品、ぜひとも吹き替えで観てください。

 

 今作、よく考えてみると字幕版はアメリカ以外の国では不利な映画なんです。原因は、ヒロインがA.I.だということです。ヒロインがA.I.、つまり、メインキャラクターに声でしか登場できないキャラクターがいるということです。

 やってみると分かるのですが、日常的にアメリカンな英語を聞くことができない方にとっては、視覚による表情なしに英語を聞いても、どんな感情で話しているのかが分かりにくいんです。今作はそれに見事突かれてしまっています。

 

 私は最初、今作を字幕で見ていたのですが、A.I.の感情がさっぱり伝わらず、途中で吹き替えにして観なおしました。

 さすがに今作はタレント吹き替えをしていないため、なかなかのもんです。ガッツリ日本に馴染んでしまっている方は、たとえ字幕版の方が好きだとしても、今作に限っては吹き替えのほうが好きだという方が多いでしょう。なんせA.I.のボイスが綾波レイの中の人ですし。やな感じー‼

 

 

 

 今作、異色なテーマの作品ではあるものの、そこにはSF感は薄く(舞台が近未来のため、コンピュータ系統はSFチックですが)、むしろものすごく近く感じで、リアリティのあるラブストーリーに仕上がっています

 

 声だけのヒロイン、だからこそ色濃くなるもの。それは親密感です。

 肉体的な関係を持つことができず、声だけでしかコミュニケーションをとることができないという制限。その制限が、かえって親密感を色濃く表現するのです。

 無駄にイチャついて、結果的に空っぽのラブストーリーになるというありたきりな作品ではないというのが今作です。

 

 

 

 手紙のの代筆ライターをする主人公オセドアが、妻と別れ、意気消沈している中、A.I.のサマンサと出会い、そこから彼女と親密な関係を作ります。

 その関係を築いていく中で起こる亀裂や葛藤、そして身の回りの人間との関わり。それらがすべて繋がり、サマンサの驚くべき事実が明かされたとき、繋がっていったものはすべて崩れ去ってしまうわけです。

 

 ろうそくのように静かに火が付き、悠々と燃え、その火はやがて静かに消える。例えるとそんな感じになる映画でした。我ながら例えが気持ち悪い。

 甘くも切ないです。そして燃えカスが残るような終わり方は、観る人にちょっとした希望を与えてくれます。

 

 

 

 いやぁ、いい話ですよホントに。今回、全然ふざけてないですもん。

 本当にお勧めしますよ。

劇中でセックスしますけど。

 

劇中でセックスしますけど

 

 

 

 

劇中でセックスしますけど

 

 

 

 

なんかDSにこの映画みたいな感じのゲームあったよね‼!女子高生といろいろするやつ。 

 

 

 

 

私が今まで観てきた、おもしろかった映画、つまらなかった映画

 よくよく考えたら、ブログ内で私の好きな映画の種類がぼやけて不透明だったので、今回はおもしろかった映画、つまらなかった映画の、それぞれの一部を軽くまとめてみます。理由も挙げていきましょう。

 なお、微妙だった映画は余計にややこしくなる気がするので、挙げないようにします。

 


 

おもしろかった映画

 アメコミらしいアクションと、質の高いサスペンス。一見アンバランスながらも、自然に調和されている。アクションがバランスよく盛り込まれており、ヒーローが大好きな子供から、内容も楽しみたい大人まで、どんな人でも楽しめる作品かと。

 

  • チョコレート・ドーナツ

 同性愛者が不当な扱いを受ける差別をされ、障害者は同情という名の差別を受けていた時代。ゲイのカップルが、母親が逮捕され、孤児となったダウン症の子供と一緒に暮らすことになる・・・。幸せな生活の後に迫る苦悩、苦痛、差別。フェードがかかったように終わる物語には悲しくなると同時に、自分への無力さを感じる名作。

 

  • her/世界に一つだけの彼女

 人間とAIのラブストーリー。声フェチ専用だとか、ブラック・ウィドウだとかの偏見なんてぶち壊して観てみよう。『言葉』を最大限に生かしたエロさがいいです。・・・資格でもエロいですけどね。外国人の感情を感じにくい方でも、吹き替えが素晴らしいのでおすすめ。むしろ吹き替えのほうがいいですよ。

 

 子供たちだけで、死体を探しに線路をたどって旅をする。子供に戻って観れる。終わりにぱっと元の時間に戻って、純粋な子供を忘れた自分に気が付きます。見れば見るほど懐かしく、悲しくなります・・・。

 

 なぜか嫌われる時が多い作品。シリアスな路線と、1作目のあえて地味目にしたっていうのが、なんでも派手にしろとうるさい人に嫌われ打ち切りになってしまった真に、真に真に悔いの残るシリーズです。個人的に。ヒロインはこっちのほうが断然いいです。

 

  • (500)日のサマー

 アメスパのマーク・ウェブ監督の長編映画デビュー作。付き合った女がとんだクソ女だったお話。甘くて切なくてムカついて、いろんな感情を楽しんで、最後はなかなかいい終わり方をします。いやぁ、クソみたいな女でもこんなことが・・・・。

 

 超簡単なストーリー。簡潔でハラハラドキドキ。OPも超いいです。

 

  • SAW

 俳優さえ目をつむれば、ミステリーとして、ホラーとして、スリラーとして完璧な作品です。ヤワめのグロさがアクセントになってドキドキ。ラストの切り株はヤバいです。

 

  • SAW 6

 酷いのもあればしょうもないのもあるシリーズで、一番グロくて一番酷い作品。スプラッター映画入門には絶対無理です。

 

 主人公が危険予知をして、訪れる死から避ける。しかし、それは「死を一時的に回避した」だけであり、『死』は再び訪れるのであった・・・。

 ゆっくり消えていったスプラッター映画のシリーズの第二弾。これより後の作品はお金が入って少々派手すぎになってしまいます。今作が一番シンプルでいい感じのグロさ。もちろんスプラッター映画入門はお勧めできません。明らかに作り物な形のアレも出てきますぜ。

 

 ジョーカーが最強。

 

 特撮界の名作。かわいい、カッコいい。3作目は遠回しに超怖いし遠回しにエロい。TV放送したら児ポ法にうるさい人がギャーギャー騒ぎそうな気がする。

 

eigaki.hatenablog.com

 

 

 吹き替えはアレだけど、字幕版は3回くらい見るとラストで泣きます。さりげなくアカデミー賞ロミネート作品の一つ。『カイルのババァはスーパー・ビッチ』や『ブレイム・カナダ』などの名曲あり、正直、いまのディズニーより曲のセンスがいい。ホントに。

 

 現実世界にヒーローがいたら?という作品。原作をしっかり再現し、程よいアレンジを加えられておもしろいです。ロールシャッハがカッコいい。

 

 仮面ライダーだからってバカにできない作品。そもそも、ファイズ自体、TV版もエグい作品ですけどね。TV版とは別の世界として繰り広げられる物語。この仮面ライダーは室内バトルがホントに似合う。

 

 同時間に様々な視点で描かれる物語。なかなか個性的な話の流れにのめり込み。ラストはほんのり青春を感じます。

 

  • 休暇

 留置所に務める主人公。彼は休暇を使い、女性とその子供と一緒にひと時を過ごしていた。しかし、その休暇には重い経緯があってのものであった・・・・。

 悲しいというより苦しい。いい話だけど、すごくもやもやする。いい意味で。

 

 ハリウッドでリメイク的なものが作られたことがあり、様々なアクション映画に影響を与えた作品。シンプルなストーリーにド派手な表現。白黒映画あなどれなし!

 

 伝説の最期編は微妙だったけど、こっちはホントにおもしろい。一部キャストはアレ。

 

 焦らして焦らして・・・・・ドーン!超怖い!!

 

 子供は素晴らしい。泣けるの間違いなし。

 

 3作すべてモチーフが異なり、全部違う楽しみ方ができます。「壮大なのに地味なのが良い」の金字塔。

 

 

 

つまらなかった映画

 何も起きないまま終わる。ホントに。

eigaki.hatenablog.com

 

 

 確かに映像美はいい。しかし、長いわりに、これと言って話に進展がなくてあまり好きではないです。

 

 『間』が長すぎて疲れる。『間』が長いくせに90分という短さ。・・・・もう、わかりますよね。

eigaki.hatenablog.com

 

 

  • 大脱出

 シュワちゃんが「お前のかーちゃんの舌使いはよかったぞ」って県下の売り方してたのは覚えてます。

 

  • SAW5

 シリーズ1で面白くない、というより、流し見で十分なやつ。

 

 そもそもこんな映画はなかったんだよ。そうしようよ。

 

 怪獣映画としては評価できる出来らしいですが、個人的にどっかで見たことある展開と寒いギャグがものすっごいつまんなかったです。ちなみにゴッドジラはアレはアレで好きです。

 

 主人公がわからない、アリスはそんなことしなくていい、ということがわかる映画。

 続編が作られるみたいですね。

 

 ホラーはホラーだけど怖くないです。これっぽっち。主人公がアレだし、イタコさんとおじいちゃんが普通にいらない。

 

 

 

 今回は以上です。またやるかもしれません。

 今後も。当ブログをよろしくお願いしますね。

 

以下、今回紹介した作品です。

ぜひ一通りご覧になってくださいね↓

 

 

 

 

 

 

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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ【サスペンス仕立ての、スーパーヒーロー達による私と・・・死闘】

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ-オリジナル・サウンドトラック

 

 

 

 もしかして、いや、もしかしなくてもアベンジャーズよりおもしろかった『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の続編、

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(Captain Amerikca: Civil War)』

について、今回は話していきましょう。

 

 

 

 今作は、クロスオーバー作品の中でもかなりの高評価を得ている作品、『Civil War』をベースに、キャプテン・アメリカとアイアンマンの対立を描くものです。 

 

 スーパーヒーロー同士が戦う、禁断の戦いですね・・・ってあれ?あれあれ?これどっかで・・・・バットマ・・・・・あれ??

 

 

 

得点

  1. ストーリー:86
  2. テリング:79
  3. バランス:90
  4. キャラクター:80
  5. リズム:87
  6. アツさ:97
  7. 総合:96

得点は、100点満点で、その場で適当に付けたものであります。統一性はありませんし、作品の良し悪しを保証するものでもありません。

 

 

 

 とりあえず、初めのほうだけストーリーをサクッと。

 

 アイアンマンの登場から(2008)やりたい放題によって、世界を救うと同時に大きな被害を発生させてきたスーパーヒーロー達。

 ラゴス生物兵器が狙われるテロが発生。クロスボーンズ率いるテロ集団に、キャップ(スティーブ・ロジャース)ファルコン(サム・ウィルソン)ブラック・ウィドウ(ナターシャ・ロマノフ)スカーレット・ウィッチ(ワンダ・マキシモフ)が戦いを挑む。しかし、戦いによって町に大きな被害が生じてしまう。

 一方アイアンマンことトニー・スタークは、学生の研究に補助金を払いますと大胆発言をした後、ウルトロンとの戦いで息子を失った女性に八つ当たりを食らい、かなり落ち込む。

 世界を救うと同時に、大きな被害をもたらし続け、国境を平然と侵すアベンジャーズに、米国国務長官が『ソコヴィア協定』というものを作成することをメンバー達(ソー、ハルクはもちろん除き、ホークアイはすでにチームを引退している)に告げる。

 3以降に立ち直ったと思いきやまたもチキンになってるトニーが賛成的な姿勢をとる一方、90代のおじいちゃんキャップは否定的な姿勢をとる。

 この意見の食い違いにより関係はほんの少しづつ悪化。お互いを尊重しあいつつも、対立の関係になっていくのであった・・・。

 

 

 

 今作、予告の通り、2人の新ヒーローが登場します。

 

 一人はブラック・パンサー

ブラックパンサー (ShoPro Books)

 ワ・・・・ワカ・・・・・ワカニャ・・・・・・・ワカンダの王である称号。今作では王から王へと受け継がれる存在。とある復讐心によってアイアンマン側に立つ。

 黒のレオタードの変態どころか、マッシブボディで軽やかなスーツは超カッコいいです。

 

 そしてみんな大好き、親愛なる隣人、アメイジングでアルティメットなスパイダーマン

アメイジング・スパイダーマン:シビル・ウォー (MARVEL)

 ご存じニューヨークでしか活躍することができないという、意外にしょうもない等身大スーパーヒーロー。

 もう説明する必要もな・・・い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マーク・ウェブ・・・・・・・あなたは何も悪くない・・・・・・・・・・・・・。

 今作はまたまた高校生に。メイおばさんが綺麗な人だってのをやけにアピールしたがる年頃。陰で活躍していたらしく、スタークに釣られてアイアンマン側に。

 今作でやっと目が動いて顔に表情付けができるようになりました。しかも、リアリティを出すためにちゃっかり目が機械的に動いてるっていうね。

 うん、期待とはうらはら、かわいかったよスパイディ。おちゃめおちゃめ。うららかうららか。

 

 

 

ここでチームごとにヒーローを分けてみましょう。

 

チーム・キャプテン・アメリカ(反対派)

 

チーム・アイアンマン(賛成派)

 

チーム・ハブられ

  • ニック・フューリー
  • ヴァージニア・"ペッパー"・ポッツ
  • マリア・ヒル

 

 

 

 いやあいいですよ今作も。サスペンス色で描かれるアメコミヒーロー、これこそ我々の見たいMCUですよ。もういっそのことキャップだけやってくれ。・・・嘘だよ、たぶん。

 

 『エイジ・オブ・ウルトロン』でホークアイに負けて結構空気になっていた彼が、今度はとてつもなく強くなって主人公の座に!それに彼はめちゃくちゃ強くなってます。「いつの間に鉄ぶん殴れるようになってんだ」っていうのはナシで。キャップの特技、シールドスローはもちろん、軍人らしい(軍人だけど)格闘技がカッコいいです。前作『ウィンター・ソルジャー』とは違った環境で戦い、スタイリッシュなバトルや面と面が向き合ったバトルなど、様々なアクションをたくさん見せてくれます。

 

 キャップのアクションの進化もそうですが、他のスーパーヒーローの進化もすごいですよ

 

 まずファルコン

 これまではではちょっと物足りない程度のアクションでしたが、今作ではしょっぱなから飛び回って飛び回って・・・・・とにかく飛び回ります。カッコいい。ガジェットも登場、カッコいい。

 

 そして個人的にあんまり好きじゃないブラック・ウィドウ

 前作よりもセクシーに戦いますよ。ちなみにあんまり光りません。敵の体に乗っかりぐるんぐるん、バキッと。うん、カッコいい。

 

 続いてアントマン

 彼はよく頑張ったよ、マジで。変わらずカッコよくはなかったけど、愛着は湧くよ、うん。

 

 他は・・・まあほどほどに弱くなったり弱くなったり弱くなったり。

 とりあえず、アイアンマンはハイテクになったけど弱くなってました。まったく、Mark42は何だったんだよ。

 

 

 

 今作の見どころは・・・・・・・何なんでしょうね。

 

 コレ!っていう見どころって出てこないんですよね、今作は。

 別に悪い意味じゃないんですよ。全部が面白くて、逆に見どころが出ないんですよ。むしろいい意味なんですよ!

 

 今作はヒーロー同士の対決を描くわけであって、だからそれを強く描かなきゃいけないわけなんです。作ではそれがしっかりできてはいます。ただ、それと同レベルの前置きを作ってしまったことで、ちょいと残念なことになっちゃってるんですよ。

 なにせクロスボーンズとの戦いを序盤に織り込んでしまうのはちょっとなぁって感じでしたもん。まあ、一人でクロスボーンズとの闘いがキャップが孤立した後の展開と思ってただけなんですけどね。

 

ソコヴィア協定の著名を依頼。

キャップ孤立。

クロスボーン登場。大きな被害が発生。

著名をするよう説得するトニー。

しかし、キャップはそれに応じ

ず。二人は対立し始める。

キャップ逃走、指名手配に。

2チームに分かれシビル・ウォーが勃発。

 

 こういう流れだと結構いい感じになるんじゃないかなって感じでした。フェードをかけて迫力を増幅させるべきだったのではないでしょうか。

 『ウィンター・ソルジャー』の成功から、かなりの期待を持っていた私です。しかし、加速と失速を繰り返すという、『エイジ・オブ・ウルトロン』でやらかしたことを掘り返してしまったということには少々ガックシでした

 

 

 

 今作は前作『ウィンター・ソルジャー』のリアリティなバトルに加え、『マイティ・ソー/ダークワールド』のギャグを織り交ぜたバトルがあります。

 それもこれも、みんなアントマンスパイダーマンのせぃ・・・・おかげですよ。コミカルなアントマンと、クソうるさい(いい意味で)スパイディが登場すれば、そりゃ場は明るくなりますしね。

 ギャグがあるというのは、彼らだけに限りません。ウィンター・ソルジャーことジェームズ・"バッキー"・バーンとサムのやり取りです。まさかバッキーがネタキャラに走るとは思いませんでしたよ。かわいらしい。まぁ前作みたいなキャラのままでやられても困るだけですしね。

 

 

 

 そんでもって、登場する各ヒーローは、ほとんどしっかり活躍してますよ。ほとんど。一名、矢を変な飛ばし方して、弓を弓じゃない使い方をして罰が当たってた人がいましたがね。みんな大活躍でしたよ。

 ただ殴るけるじゃなくて、個々が特技や個性を駆使して戦うので、見ててアツいです。ペチャクチャうるさいですけど。

 

 

 

 とりあえず、今作は今までのMCUの風呂敷をさらに広げるために制作された感じでしたね。

 

 Dr.ストレンジやキャプテン・マーベルという、新メンバーが登場する前ににこういうクロスオーバーをしてしまうのはちょっと早いかと思いましたが、アベンジャーズ3に向けてチームを2分割しちゃうっていう展開は大好きです。

 それに、わりと不安定なキャラだったキャップが、今作で明確になりましたしね。

 

 フェーズ2での、アベンジャーズ2となんの繋がりの無い単独映画らとは異なり、今作はしっかりアベンジャーズの「その後」を描き、伏線というか、ファンにいろいろな想像をさせて、大きな期待を持たせることができたと思います。まあ、そんなことさせてがっかりさせたのがアベンジャーズ2ですけど。

 

 

 

 今作は、これを観なきゃMCUは語れんぞというやつです。そんくらいけっこう重要な話でした。面白いですしね。

 まだMCUの作品を観てない方は、ぜひ今から前作12作を観て、劇場に足を運んでくださいね!・・・・・無茶か。

 

 

 

 少しづつ空気になっていくサノスはそろそろ大きく動き始める頃でしょうか。知ってますか?まだアベンジャーズのメンバーってサノスのこと知らないんでっせ。

 かわいそうなサノス。早くメイン・使い捨て・ヴィランとして登場できるといいね。

 

 

 

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ-オリジナル・サウンドトラック

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シビル・ウォー【限定生産・普及版】 (MARVEL)

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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ:プレリュード

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 ブラックウィドウってなんでアベンジャーズ2で光ってたんでしょうね。あれ昼間の戦いなのに。