NY心霊捜査官【ズコーッ!!】
今回はいかにもホラー映画ですよ感を出している、
『NY心霊捜査官(Deliver Us from Evil)』
について話していきます。
突如のDVや我が子をライオンの折へと投げ入れる女、そして奇妙な現象が起きる地下室。次々に起きる怪奇な事件には、ある関係性があった。そして、事件の裏には大きな驚異が潜んでいたのだった・・・・・。
子供を捨てた女、突如現れた謎の男、私服姿の神父、彼らの存在が、主人公の警官が持つ『センサー』の正体を明かす。主人公の家庭でも巻き起こる怪奇現象、それはあの『センサー』の物であったのだ・・・・・。
次第に明かされる真実。偶然的な事件の連鎖でもなければ、人間による仕業でもなかったのであった・・・・・。
子供を捨てた女、突如現れた謎の男、私服姿の神父、彼らの存在が、主人公の警官が持つ『センサー』の正体を明かす。主人公の家庭でも巻き起こる怪奇現象、それはあの『センサー』の物であったのだ・・・・・。
次第に明かされる真実。偶然的な事件の連鎖でもなければ、人間による仕業でもなかったのであった・・・・・。
得点
・ストーリー:65
・テリング:46
・バランス:40
・キャラクター:39
・リズム:67
・怖さ:16
・総合:43
得点は大雑把につけたものです。作品の良し悪しを保証するものでもなければ、キャストを評価しているわけでもありません。
今作はR-18指定でとんでもないオカルト系ホラー映画・・・・・
・ ・ ・と 思 い き や ・ ・ ・
スマホでググってみると・・・・・・
あっっっれぇ〜〜〜〜?!
ホラーの『ホ』の字もな・・・・悔しくも『ラー』の字がありました。
とにかく、今作を簡単に言うと、タイトル詐欺ってやつです。
痛々しくて酷いホラー・サスペンス映画では無いです。そこら変によくいる超凄腕の警官と皮肉屋で飾り気のない仲間に、そこら変によくいるイケメンで私服の神父さんが繰り広げるアクション映画でした。
何も考えずに、予告をちゃんと見ないで映画を観るタイプの方は、今作を見た時にさぞびっくりしたでしょうね。怖くないですもん。オープニングから怖くないですもん。
ある時連続で起きる怪奇な事件。優しい夫が暴れたり、地下室がなんか怪しい雰囲気を漂わせたり、ライオンの檻に我が子を投げ捨てる女がいたり。
いやぁ〜ベタですわ。
でも、このベタなの、いいですよね。アクション映画なら、こういうベタな方がいいんです。アクション映画なら。
そう、
アクション映画なら。(エコー)
実は、今作は元々アクション・スリラー映画として作られた作品です。なのに、なぜホラー映画として認識されてしまったのでしょうか?
思う理由は2つ。
まず一つにタイトルがおかしいこと。『NY心霊捜査官』という邦題ですが、原題を翻訳すると『我を悪より解き放て』という意味です。
タイトルから、日本は『心霊』を推したかったのだと察します。しかし、本場では『悪』がメインであり、幽霊ではなく悪魔が今作の主な『悪』であるのです。
だからホラー映画を観に来た人からすれば、いきなりエクソシストが出てくるアクション映画ということになります。
次にチラシ類。
チラシ表面では、拘束された男が一人というデザインでした。実はこの男、主人公ではありません。
主人公が拘束されてやばい状況に陥って死ぬor死にそうになると思ったあなた。仲間ですよ。
そしてうってつけ。世界中の怪奇なニュースをまとめたものが載ったチラシ。これだけを観ると、ホントにホラー映画かと思いますよ。思ったあなた。仲間ですよ。
この2つが汚点となって、評価されない作品となってしまったのでしょう。
今作、日本ではあまりいい評価が見られなかったのですが、実は、超常現象を題材にしたアクション映画としては結構楽しいです。
ビックリさせるシーンを所々に織り交ぜ、少し長めな『間』を置くことで、今作の脅威である『悪』が鮮やかに表現されていました。
それに、次々に出てくる謎もリズムが良く、後半の肉弾戦アクションもハラハラドキドキ。十年くらい前によくやっていたイタコの番組みたいなクライマックスも、敵の奇妙な言動や心理戦にかなりかなりの迫力を感じました。
欠点と言えば2つ。
まず、謎の明かし方があっさりすぎる事。さんざん謎を挙げたくせに、そのほとんどを神父さんが口で解説してしまいめでたしめでたし。というより、妖怪のせいみたいなノリで全部片付いてしまってガックシ。
それからオチが期待していたものと90度違ったこと。ちょっと違うではなく、正反対。最後の最後で映画を間違えたかと思いましたよ。
ともあれ、シリアスなのに意外にも奥深くも難しくもない、分かりやすいストーリーは、ちょいグロ寄りのサスペンス映画入門にはピッタリだと思います(R-18だけど)。
おまけ