私が今まで観てきた、おもしろかった映画、つまらなかった映画
よくよく考えたら、ブログ内で私の好きな映画の種類がぼやけて不透明だったので、今回はおもしろかった映画、つまらなかった映画の、それぞれの一部を軽くまとめてみます。理由も挙げていきましょう。
なお、微妙だった映画は余計にややこしくなる気がするので、挙げないようにします。
アメコミらしいアクションと、質の高いサスペンス。一見アンバランスながらも、自然に調和されている。アクションがバランスよく盛り込まれており、ヒーローが大好きな子供から、内容も楽しみたい大人まで、どんな人でも楽しめる作品かと。
- チョコレート・ドーナツ
同性愛者が不当な扱いを受ける差別をされ、障害者は同情という名の差別を受けていた時代。ゲイのカップルが、母親が逮捕され、孤児となったダウン症の子供と一緒に暮らすことになる・・・。幸せな生活の後に迫る苦悩、苦痛、差別。フェードがかかったように終わる物語には悲しくなると同時に、自分への無力さを感じる名作。
- her/世界に一つだけの彼女
人間とAIのラブストーリー。声フェチ専用だとか、ブラック・ウィドウだとかの偏見なんてぶち壊して観てみよう。『言葉』を最大限に生かしたエロさがいいです。・・・資格でもエロいですけどね。外国人の感情を感じにくい方でも、吹き替えが素晴らしいのでおすすめ。むしろ吹き替えのほうがいいですよ。
子供たちだけで、死体を探しに線路をたどって旅をする。子供に戻って観れる。終わりにぱっと元の時間に戻って、純粋な子供を忘れた自分に気が付きます。見れば見るほど懐かしく、悲しくなります・・・。
なぜか嫌われる時が多い作品。シリアスな路線と、1作目のあえて地味目にしたっていうのが、なんでも派手にしろとうるさい人に嫌われ打ち切りになってしまった真に、真に真に悔いの残るシリーズです。個人的に。ヒロインはこっちのほうが断然いいです。
- (500)日のサマー
アメスパのマーク・ウェブ監督の長編映画デビュー作。付き合った女がとんだクソ女だったお話。甘くて切なくてムカついて、いろんな感情を楽しんで、最後はなかなかいい終わり方をします。いやぁ、クソみたいな女でもこんなことが・・・・。
- 007 ゴールドフィンガー
超簡単なストーリー。簡潔でハラハラドキドキ。OPも超いいです。
- SAW
俳優さえ目をつむれば、ミステリーとして、ホラーとして、スリラーとして完璧な作品です。ヤワめのグロさがアクセントになってドキドキ。ラストの切り株はヤバいです。
- SAW 6
酷いのもあればしょうもないのもあるシリーズで、一番グロくて一番酷い作品。スプラッター映画入門には絶対無理です。
主人公が危険予知をして、訪れる死から避ける。しかし、それは「死を一時的に回避した」だけであり、『死』は再び訪れるのであった・・・。
ゆっくり消えていったスプラッター映画のシリーズの第二弾。これより後の作品はお金が入って少々派手すぎになってしまいます。今作が一番シンプルでいい感じのグロさ。もちろんスプラッター映画入門はお勧めできません。明らかに作り物な形のアレも出てきますぜ。
ジョーカーが最強。
- 平成ガメラ3部作
特撮界の名作。かわいい、カッコいい。3作目は遠回しに超怖いし遠回しにエロい。TV放送したら児ポ法にうるさい人がギャーギャー騒ぎそうな気がする。
- ゴジラ(1954)
- サウスパーク 無修正映画版
吹き替えはアレだけど、字幕版は3回くらい見るとラストで泣きます。さりげなくアカデミー賞ロミネート作品の一つ。『カイルのババァはスーパー・ビッチ』や『ブレイム・カナダ』などの名曲あり、正直、いまのディズニーより曲のセンスがいい。ホントに。
現実世界にヒーローがいたら?という作品。原作をしっかり再現し、程よいアレンジを加えられておもしろいです。ロールシャッハがカッコいい。
- 劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト
仮面ライダーだからってバカにできない作品。そもそも、ファイズ自体、TV版もエグい作品ですけどね。TV版とは別の世界として繰り広げられる物語。この仮面ライダーは室内バトルがホントに似合う。
同時間に様々な視点で描かれる物語。なかなか個性的な話の流れにのめり込み。ラストはほんのり青春を感じます。
- 休暇
留置所に務める主人公。彼は休暇を使い、女性とその子供と一緒にひと時を過ごしていた。しかし、その休暇には重い経緯があってのものであった・・・・。
悲しいというより苦しい。いい話だけど、すごくもやもやする。いい意味で。
ハリウッドでリメイク的なものが作られたことがあり、様々なアクション映画に影響を与えた作品。シンプルなストーリーにド派手な表現。白黒映画あなどれなし!
- るろうに剣心 京都大火編
伝説の最期編は微妙だったけど、こっちはホントにおもしろい。一部キャストはアレ。
焦らして焦らして・・・・・ドーン!超怖い!!
子供は素晴らしい。泣けるの間違いなし。
- バック・トゥ・ザ・フューチャー・シリーズ
3作すべてモチーフが異なり、全部違う楽しみ方ができます。「壮大なのに地味なのが良い」の金字塔。
何も起きないまま終わる。ホントに。
確かに映像美はいい。しかし、長いわりに、これと言って話に進展がなくてあまり好きではないです。
『間』が長すぎて疲れる。『間』が長いくせに90分という短さ。・・・・もう、わかりますよね。
- 大脱出
シュワちゃんが「お前のかーちゃんの舌使いはよかったぞ」って県下の売り方してたのは覚えてます。
- SAW5
シリーズ1で面白くない、というより、流し見で十分なやつ。
そもそもこんな映画はなかったんだよ。そうしようよ。
- GODZILLA(1998)
怪獣映画としては評価できる出来らしいですが、個人的にどっかで見たことある展開と寒いギャグがものすっごいつまんなかったです。ちなみにゴッドジラはアレはアレで好きです。
主人公がわからない、アリスはそんなことしなくていい、ということがわかる映画。
続編が作られるみたいですね。
- クロユリ団地
ホラーはホラーだけど怖くないです。これっぽっち。主人公がアレだし、イタコさんとおじいちゃんが普通にいらない。
今回は以上です。またやるかもしれません。
今後も。当ブログをよろしくお願いしますね。
以下、今回紹介した作品です。
ぜひ一通りご覧になってくださいね↓
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ【サスペンス仕立ての、スーパーヒーロー達による私と・・・死闘】
もしかして、いや、もしかしなくてもアベンジャーズよりおもしろかった『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の続編、
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(Captain Amerikca: Civil War)』
について、今回は話していきましょう。
今作は、クロスオーバー作品の中でもかなりの高評価を得ている作品、『Civil War』をベースに、キャプテン・アメリカとアイアンマンの対立を描くものです。
スーパーヒーロー同士が戦う、禁断の戦いですね・・・ってあれ?あれあれ?これどっかで・・・・バットマ・・・・・あれ??
得点
- ストーリー:86
- テリング:79
- バランス:90
- キャラクター:80
- リズム:87
- アツさ:97
- 総合:96
得点は、100点満点で、その場で適当に付けたものであります。統一性はありませんし、作品の良し悪しを保証するものでもありません。
とりあえず、初めのほうだけストーリーをサクッと。
アイアンマンの登場から(2008)やりたい放題によって、世界を救うと同時に大きな被害を発生させてきたスーパーヒーロー達。
ラゴスで生物兵器が狙われるテロが発生。クロスボーンズ率いるテロ集団に、キャップ(スティーブ・ロジャース)、ファルコン(サム・ウィルソン)、ブラック・ウィドウ(ナターシャ・ロマノフ)、スカーレット・ウィッチ(ワンダ・マキシモフ)が戦いを挑む。しかし、戦いによって町に大きな被害が生じてしまう。
一方アイアンマンことトニー・スタークは、学生の研究に補助金を払いますと大胆発言をした後、ウルトロンとの戦いで息子を失った女性に八つ当たりを食らい、かなり落ち込む。
世界を救うと同時に、大きな被害をもたらし続け、国境を平然と侵すアベンジャーズに、米国国務長官が『ソコヴィア協定』というものを作成することをメンバー達(ソー、ハルクはもちろん除き、ホークアイはすでにチームを引退している)に告げる。
3以降に立ち直ったと思いきやまたもチキンになってるトニーが賛成的な姿勢をとる一方、90代のおじいちゃんキャップは否定的な姿勢をとる。
この意見の食い違いにより関係はほんの少しづつ悪化。お互いを尊重しあいつつも、対立の関係になっていくのであった・・・。
今作、予告の通り、2人の新ヒーローが登場します。
一人はブラック・パンサー。
ワ・・・・ワカ・・・・・ワカニャ・・・・・・・ワカンダの王である称号。今作では王から王へと受け継がれる存在。とある復讐心によってアイアンマン側に立つ。
黒のレオタードの変態どころか、マッシブボディで軽やかなスーツは超カッコいいです。
そしてみんな大好き、親愛なる隣人、アメイジングでアルティメットなスパイダーマン。
ご存じニューヨークでしか活躍することができないという、意外にしょうもない等身大スーパーヒーロー。
もう説明する必要もな・・・い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マーク・ウェブ・・・・・・・あなたは何も悪くない・・・・・・・・・・・・・。
今作はまたまた高校生に。メイおばさんが綺麗な人だってのをやけにアピールしたがる年頃。陰で活躍していたらしく、スタークに釣られてアイアンマン側に。
今作でやっと目が動いて顔に表情付けができるようになりました。しかも、リアリティを出すためにちゃっかり目が機械的に動いてるっていうね。
うん、期待とはうらはら、かわいかったよスパイディ。おちゃめおちゃめ。うららかうららか。
ここでチームごとにヒーローを分けてみましょう。
チーム・キャプテン・アメリカ(反対派)
- キャプテン・アメリカ
- ウィンター・ソルジャー
- ファルコン
- スカーレット・ウィッチ
- ホークアイ
- アントマン
- 宮迫博之
チーム・アイアンマン(賛成派)
チーム・ハブられ
- ニック・フューリー
- ヴァージニア・"ペッパー"・ポッツ
- マリア・ヒル
いやあいいですよ今作も。サスペンス色で描かれるアメコミヒーロー、これこそ我々の見たいMCUですよ。もういっそのことキャップだけやってくれ。・・・嘘だよ、たぶん。
『エイジ・オブ・ウルトロン』でホークアイに負けて結構空気になっていた彼が、今度はとてつもなく強くなって主人公の座に!それに彼はめちゃくちゃ強くなってます。「いつの間に鉄ぶん殴れるようになってんだ」っていうのはナシで。キャップの特技、シールドスローはもちろん、軍人らしい(軍人だけど)格闘技がカッコいいです。前作『ウィンター・ソルジャー』とは違った環境で戦い、スタイリッシュなバトルや面と面が向き合ったバトルなど、様々なアクションをたくさん見せてくれます。
キャップのアクションの進化もそうですが、他のスーパーヒーローの進化もすごいですよ。
まずファルコン。
これまではではちょっと物足りない程度のアクションでしたが、今作ではしょっぱなから飛び回って飛び回って・・・・・とにかく飛び回ります。カッコいい。ガジェットも登場、カッコいい。
そして個人的にあんまり好きじゃないブラック・ウィドウ。
前作よりもセクシーに戦いますよ。ちなみにあんまり光りません。敵の体に乗っかりぐるんぐるん、バキッと。うん、カッコいい。
続いてアントマン。
彼はよく頑張ったよ、マジで。変わらずカッコよくはなかったけど、愛着は湧くよ、うん。
他は・・・まあほどほどに弱くなったり弱くなったり弱くなったり。
とりあえず、アイアンマンはハイテクになったけど弱くなってました。まったく、Mark42は何だったんだよ。
今作の見どころは・・・・・・・何なんでしょうね。
コレ!っていう見どころって出てこないんですよね、今作は。
別に悪い意味じゃないんですよ。全部が面白くて、逆に見どころが出ないんですよ。むしろいい意味なんですよ!
今作はヒーロー同士の対決を描くわけであって、だからそれを強く描かなきゃいけないわけなんです。今作ではそれがしっかりできてはいます。ただ、それと同レベルの前置きを作ってしまったことで、ちょいと残念なことになっちゃってるんですよ。
なにせクロスボーンズとの戦いを序盤に織り込んでしまうのはちょっとなぁって感じでしたもん。まあ、一人でクロスボーンズとの闘いがキャップが孤立した後の展開と思ってただけなんですけどね。
ソコヴィア協定の著名を依頼。
↓
キャップ孤立。
↓
クロスボーン登場。大きな被害が発生。
↓
著名をするよう説得するトニー。
しかし、キャップはそれに応じ
ず。二人は対立し始める。
↓
キャップ逃走、指名手配に。
↓
2チームに分かれシビル・ウォーが勃発。
こういう流れだと結構いい感じになるんじゃないかなって感じでした。フェードをかけて迫力を増幅させるべきだったのではないでしょうか。
『ウィンター・ソルジャー』の成功から、かなりの期待を持っていた私です。しかし、加速と失速を繰り返すという、『エイジ・オブ・ウルトロン』でやらかしたことを掘り返してしまったということには少々ガックシでした。
今作は前作『ウィンター・ソルジャー』のリアリティなバトルに加え、『マイティ・ソー/ダークワールド』のギャグを織り交ぜたバトルがあります。
それもこれも、みんなアントマンとスパイダーマンのせぃ・・・・おかげですよ。コミカルなアントマンと、クソうるさい(いい意味で)スパイディが登場すれば、そりゃ場は明るくなりますしね。
ギャグがあるというのは、彼らだけに限りません。ウィンター・ソルジャーことジェームズ・"バッキー"・バーンとサムのやり取りです。まさかバッキーがネタキャラに走るとは思いませんでしたよ。かわいらしい。まぁ前作みたいなキャラのままでやられても困るだけですしね。
そんでもって、登場する各ヒーローは、ほとんどしっかり活躍してますよ。ほとんど。一名、矢を変な飛ばし方して、弓を弓じゃない使い方をして罰が当たってた人がいましたがね。みんな大活躍でしたよ。
ただ殴るけるじゃなくて、個々が特技や個性を駆使して戦うので、見ててアツいです。ペチャクチャうるさいですけど。
とりあえず、今作は今までのMCUの風呂敷をさらに広げるために制作された感じでしたね。
Dr.ストレンジやキャプテン・マーベルという、新メンバーが登場する前ににこういうクロスオーバーをしてしまうのはちょっと早いかと思いましたが、アベンジャーズ3に向けてチームを2分割しちゃうっていう展開は大好きです。
それに、わりと不安定なキャラだったキャップが、今作で明確になりましたしね。
フェーズ2での、アベンジャーズ2となんの繋がりの無い単独映画らとは異なり、今作はしっかりアベンジャーズの「その後」を描き、伏線というか、ファンにいろいろな想像をさせて、大きな期待を持たせることができたと思います。まあ、そんなことさせてがっかりさせたのがアベンジャーズ2ですけど。
今作は、これを観なきゃMCUは語れんぞというやつです。そんくらいけっこう重要な話でした。面白いですしね。
まだMCUの作品を観てない方は、ぜひ今から前作12作を観て、劇場に足を運んでくださいね!・・・・・無茶か。
少しづつ空気になっていくサノスはそろそろ大きく動き始める頃でしょうか。知ってますか?まだアベンジャーズのメンバーってサノスのこと知らないんでっせ。
かわいそうなサノス。早くメイン・使い捨て・ヴィランとして登場できるといいね。
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ブラックウィドウってなんでアベンジャーズ2で光ってたんでしょうね。あれ昼間の戦いなのに。
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↑目が大きめですよね、このシリーズのキャスティング。いい意味で。
今回は、バットマンとスーパーマンの対決を描き、実写版ジャスティス・リーグの展開を目的とした、現在公開中の
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NY心霊捜査官【ズコーッ!!】
『NY心霊捜査官(Deliver Us from Evil)』
子供を捨てた女、突如現れた謎の男、私服姿の神父、彼らの存在が、主人公の警官が持つ『センサー』の正体を明かす。主人公の家庭でも巻き起こる怪奇現象、それはあの『センサー』の物であったのだ・・・・・。
次第に明かされる真実。偶然的な事件の連鎖でもなければ、人間による仕業でもなかったのであった・・・・・。
アクション映画なら。(エコー)
仮面ライダー鎧武【奥深いストーリー。相対する意志。黄金の果実をめぐる戦い。】
こっからは俺のステージだ!
ゴメンな姉ちゃん。俺もう・・・姉ちゃんの手料理食べられないや・・・。
俺は俺の道を選ぶだけ!運命など知ったことか!
頼られる事があっても、頼る事などは許されない。それがスイーツ系男子の宿命だ。
忘れるなよ坊主、いつだって最後に頼れるのはボイメンの強さだ。
紘汰さんのせいだ。紘汰さんに関わるとみんなおかしくなってしまう・・・。
黙ってろよ、クズ。
確かにあの人はヒーローだった。でも…もう紘汰さんはいない…だから僕達が、ヒーローにならなきゃいけないんだ!
悪臭ってのはね、ファブリーズで無くせるモノのことさ・・・。
この世界は理由のない悪意がいくらでも転がっている・・・。
パティシエ…なめんなよ?
お前は・・・・本当に強い・・・・・。
ハイ、今回は久しぶりにシリアスな路線を走った作品の、
『仮面ライダー鎧武』
について話していきます。
今作は、
・脱・2話完結
・原点復帰
・多数ライダー
などなど、様々な試みを持った、まさに『挑戦』的な作品です。
脚本が『魔法少女 まどか☆マギカ』で有名な元(?)アダルトゲーム脚本家、虚淵玄であるために、発表当時には(いろんな意味で)相当話題になりました。
もちろん、そんなだけあって多くの方が不安になり、多くの方がまどマギのようなストーリー=仮面ライダー龍騎の劣化版になるだろうと考えていたっぽいです(多数ライダー作品であるのも共通点だったですしね)。
結果、確かにまどマギに近いストーリーでした。というより、男版まどマギでしたよ。うん。
でも、龍騎の二番煎じ感というものはほとんどありませんでした。たしかに、影響は受けているそうですがね。龍騎はまだ見てないですけど・・・・・。
得点
- ストーリー:93
- テリング:78
- バランス:80
- キャラクター:100
- リズム:75
- カッコよさ:89
- 総合:88
点数は100点満点の目安です。作品の面白さを保証するわけでもなければ、他記事との点数のバランスも考えられて付けられたものでもございません。
ではでは、そろそろ話していきましょう。
今作はかなり異色です。次回作のドライブでさえ異色でしたが、今作は2期ライダーの中ではかなり浮いてます。シリアスでも、明るさはしっかりと出す傾向の平成ライダー2期シリーズですが、今作は結構暗いテイストでした。
ストーリーが暗いだけあって、子供にはあんまりウケませんでした。しかし、大人からは超ウケました。Vシネが4本作られた上に、ロックシードやフィギュアが放送終了後に1年以上出続け、変身ベルト2種が再版されたほどですよ。
そんな大人ウケするストーリーを軽く説明していきます。
時はライダー戦国時代(と言っても現代)、沢芽市では『ビートライダーズ』と呼ばれるダンスチーム達がいた。
彼らは、かつて共にダンスを踊り合う仲であった。しかし、市内にある大企業、『ユグドラシル』によりビートライダーズ中に『ロックシード』という錠前が出回り、それで呼び出すことのできるインベスを使ったバトルがはじまる。そしてビートライダーズは、ロックシードによる陣取り合戦をし合うことになる。
そんな中、チーム鎧武のリーダー、裕也が行方不明になる。主人公でチームガイムの元リーダー(現在は引退してフリーター)の葛葉 紘汰と、ヒロインの舞は裕也の創作中、空中に浮くファスナー、そしてその中にある謎の森を発見する。2人は中に入ると、ベルトのバックルのようなものを見つける。
外に脱出する二人だが、そこで現れたインベスに遭遇、その時、舞にそっくりな謎の女と出会い、警告を受ける。紘太は先ほど拾ったベルトのバックルのようなものを腰に巻き、ロックシードをはめ込んで鎧武者へと変身し、インベスを倒すのであった。
この謎のベルト、戦極ドライバーは、実はユグドラシルが開発したものであり、とある計画の一つであった。それを知らないビートライダーズ達は、戦極ドライバーによって戦いが激化していく・・・。
その中、一部の人間がユグドラシルの陰謀に感付き、大企業の驚きの陰謀が発覚するのだった。
しかし、そのユグドラシルの陰謀の裏で、さらに別の陰謀が動き始めていたのだった・・・・・・・。
新たなシステム、ゲネシスドライバー。明らかになっていく『黄金の果実』の存在。謎の女の正体。
はたして、戦いの末にたどり着くものは、黄金の果実を手にするものは・・・・。
以下、ネタバレ注意です。
今作の面白い所は、どうでもいい話がほとんど無いというところ。最近、おもちゃの宣伝のために作られたような話が多い仮面ライダーですが、今作はほぼ毎話、ストーリーを少しづつ進めていくので、観ていてすごくウズウズしてワクワクします。
勘のいいクソガキの呉島光実(以下:ミッチ)。正義感が強いバカな紘汰。ボイメン兼チームバロン、クールで強さを求め、正義感の強い頭のいい人、駆紋戒斗。
その他にも様々なキャラクター、仮面ライダーが登場する今作ですが、レギュラーのライダーは全員しっかりとキャラクターが描かれております。
中でも個人的に気に入っているのはミッチです。
彼はネットでも散々ネタにされるほど闇に飲まれていきます。序盤では笑顔を振りまき、頭の悪い主人公を引っ張っていたのですが、話が進むに連れどんどん人が変わっていきます。
その反動で、よく闇ミッチと言われることが多い彼です。もう、ほとんど悪役になっちゃいます。
ミッチは作中、何度も子供向け番組にしてはヤバイ言動をします。そこも見どころです。なんせ、背後から隠れて攻撃しようとした結果、標的のライバルにキレられてボコボコにされるようなヒーローなんてなかなかいませんよ。
ちなみに今作が放送中、闇ミッチの後にファブリーズのCMでミッチ役の高杉真宙が出てくるので、結構おもしろかったです。ヤバイ言動の後、CMで修造がお父さんの一般家庭(?)で生活しているというギャップ。狙ってやってますと言わんばかりです。
上で書いた通り、キャラクターは完璧です。個性的で、各々、志を持ち、葛藤する姿がしっかり描かれています。
思想の違いで憎み合い、対立し、時には共闘する。その中で見出したお互いの共通点。主人公だけが正しいことを言うのではなく、様々なキャラクターが正しいことを言う。それはお互いに矛盾し合う。
などなど。個性的で、キュウベぇのように善悪がはっきりしない風に描かれているキャラクター達は、見ていてすごく楽しいです。
ファイズは「正義とは何か、悪とは何か」を描かれておりました。今作はそれに近いのですが違います。今作は「己の道を突き進む」です。
特に葛葉紘汰と駆紋戒斗は思想が正反対であり、お互いに己の道を行き、ぶつかり合います。そこには憎みは存在しないという所がポイント。勧善懲悪では語れない、二人の関係は見ていてとても考えさせられます。
今作、子供受けはしなかったものの、カッコよさは強いです。
個々の能力を活かし、
- 連撃、速攻の鎧武
- パワフルなバロン
- テクニカルで繊細な龍玄
- 同じくテクニカルで隙のない斬月(・真)
- パワフルで隙のないブラーボ
その他色々、統一性とハデなアクションがしっかりしていて、多少ワンパターン感があったものの、カッコよさには飽きがありませんでした。
今作、脚本は全体的に自由に作られていると思います。得に第46話は。
ひとつ前の話でバトルの途中で終わり、仮面ライダーらしい結構な盛り上がりがありましたが、続きの46話ではこの展開はあっさり片付きます。
46話は仮面ライダーのバトルではなく、葛葉紘汰と駆紋戒斗のぶつかり合いの末にたどり着くもの、黄金の果実がもたらすもの、文明の誕生と壊滅が主に描かれるものでした。そこには仮面ライダーっぽさは殆どないのですが、1年間続いた仮面ライダー鎧武を締めくくるストーリーとしてはかなり良いものでした。もう一話最終回がありますけどね。
弱さを受け入れようとする葛葉紘汰と、弱さを乗り越えようとする駆紋戒斗。
弱い物は守り続けなければならないという葛葉紘汰と、弱い者が生きるためには強くなるしかならない世界を憎む駆紋戒斗。
人類の存亡のために戦う葛葉紘汰と、弱きものが存在しない世界=インベス(オーバーロード)が支配する世界を作るため戦う駆紋戒斗。
ホント、思い返すと葛葉紘汰と駆紋戒斗って正反対で彼らの関係って深いですよね。お互いに葛藤し、希望を抱き、絶望する姿。これらすべてがぶつかり合う46話、ホント面白いですよ。
もう一つ、46話のおススメがありますが、あえて語らないようにしときますね。
子供ウケがどうであれ、大人にはウケましたし、ストーリーもしっかりと、キャラクターが丁寧に描かれていました。それは、脚本家が虚淵玄であったからこそなのだと思います。
エロゲ作家だの劣化龍騎になるだの散々言われましたが、結果的に『意志のぶつかり合い』という、いかにも男(漢)らしくアツいストーリー展開が評価される作品となりました。役者にも恵まれ、キャスト全員がノリノリで制作に加わっていたカンジが、画面越しに伝わってきました。
まどマギが深いストーリーであったため、今作はかなりシリアスでダークなストーリーになるだろうという高いハードルがあったのは確かです。そんな高いハードルは、どのライダーにも立ちはだかるものです。乗り越えられなかった作品だって多いです。
そんなハードルを乗り越えるどころか、さらに上を飛んだのが今作だと思います。
今後、しばらくはこんなテイストの作品はしばらく出ないとは思いますが、現在放送中のゴーストより後の作品では、今作のようなテイストを、少しでも受け継いでほしいと思っています。
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仮面ライダードライブ【熱いライダー!熱いバトル!!】
左から仮面ライダーマッハ、仮面ライダードライブ、仮面ライダーチェイサー
2014年から2015年まで放送した、平成仮面ライダー第16作目。仮面ライダーなのに車に乗って、外見も車そのものの異色なライダー。
今回は、そんな
『仮面ライダードライブ』
について話していきます。
今作はゴーバスターズまでとは言わずとも、かなりのおもちゃが売れ残ってしまったらしいです。
唯一売れたおもちゃはマッハドライバーくらいでしょうか。・・・あれ、めっちゃ欲しいです。ボタン押しまくってズートマッハしてたいです。
おもちゃが売れなかったのは、多分、車に乗るっていう設定悪さのせいなのでしょうか。
まあ、誰もが予想はしていたと思いますがね。でも、いざドライバーなライダーが登場した時に、多くの方が拒否感を抱いてしまったのではないんでしょうか。
あと玩具が高い!という気がしました。特にトライドロンなんかは、ドライブのフィギュアに合させなければいけないので、かなりデカイ上に高価でした。なにせ未だにワゴンセールにありますし。
今作は、異色すぎるライダーや高価な価格帯により、子供からはあまり評価も得られず、おもちゃも大量に売れ残ってしまった、不幸な作品でした。
しかし、この作品の内容は、二期の平成ライダー(W以降)の中でもかなり面白いです。それにメチャクチャカッコイイです。
ツヤツヤなゴッテゴテボディに車の特徴を持ったデザインのドライブ。
一見、仮面ライダーらしさがあまり見当たりませんが、いざ動くと意外に仮面ライダーです。最近のおもちゃっぽい戦い方は否めませんがね。
今作は主な仮面ライダーが3人登場します。ドライブ、マッハ、チェイサーです。この3人、全員カッコイイです。ちゃんと仮面ライダーやってますよ。
3人とも個性や華があり、
・常にキレてるドライブ
・目立ちたがりやで、強さにこだわるマッハ
・登場する年代を間違えたチェイサー
という風です。
特にチェイサーは凄いです。セリフが深いです。今作ではしっかりと「仮面ライダー」という言葉が存在し、チェイサーはその言葉を多用します。
仮面ライダーということに最も誇りを持ち、最も仮面ライダーらしいことをする彼は、まさに昭和ライダーです。だから登場する年代を間違えた人なんです。褒めてるんですよ。
対して、マッハは一期の平成ライダー(クウガ~ディケイド)っぽく、特に555のライダー達に近いです。
たっくんのように独りで背負ったり、草加くんのようにロリショージョもといロイミュードのせん滅にこだわり、北崎くんのように強い決意をします。
いちいち動きがカッコいいですしね。
今作、主人公が刑事ライダーでもあるので、警察が関与します。クウガを観ていた方にとっては懐かしいものになるのではないでしょうか。
警察が関与している共通点を見ると、ドライブはソフトなクウガのように感じました。
上では車に乗るライダーとか、常にキレてるライダーとか、新感覚なものばかりですが、こういう懐かしさがあることで、個人的にはかなり受け入れやすかったです。こういう人も多いのでは・・・?
今作、ストーリーもいいです。というより色んなテーマがあって全く飽きませんでした。
仮面ライダーは、一つや二つのテーマを描きます。中では、ちんたら流れるストーリーに飽きてしまう時も多いです。
私は、今作を観るときに、そんなことになってしまう予感がずっとありました。
しかし、今作はテーマがめちゃくちゃあります。
刑事ドラマ、プロトドライブの謎、マッハの葛藤、モエニュード一もといロイミュードの心の変化、魔進チェイサーの苦悩、主人公の父の謎などなど。
飽きる、飽きないよりも、飽きる前に次のテーマに移るのです。凄いですよ。
特に大好きなのは魔進チェイサー関連です。私のマニアックな好みではなく、ドライブが嫌いだけど魔進チェイサーは良かったという方も多いようです。
完全な敵とは言い切れない魔進チェイサーは、序盤ではロイミュード側に立っています。
そこから次第に孤立し始め、ロイミュードであるべきか、人間であるべきかという苦しみ始めます。そんな中、ロイミュードのハートから『友』として接され、主人公からは説教され・・・。
こんなのを見てると、555とおんなじ感覚に陥ってしまいますね。私まで葛藤しましたよ。
ホント、いいヤツでしたよ。
とにかく、今作は平成ライダーの中でもオススメできるものです。
変身ベルトがとてもカッコよく、アクションもハデ。敵のデザインが完成していて、キャラクターも丁寧に描かれています。
おもちゃの仕様的にはスピンオフを作るのは難しいですが、キャラクターのその後の話や、本編の裏側の物語等が観てみたい、そんな作品でした。
これからのレビュー
『ゼロ・グラビティ』の時に予告なしにちょっとやってしまっていますが、今後からレビューのやり方を変えて行こうと思います。
それは、
「得点」の追加
です。
これまで、点数付けしてしまうと、どうしても拒否感を覚えてしてしまう方がいるかもしれないと思い、これまで作品に得点はつけない方針でブログを書いていきました。
現に私もその中の一人です。
一口に映画と言っても、ジャンルは様々です。アクションもあれば、ヒューマンドラマやサスペンス、ホラーもあります。フィクションに止まらず、実際に何年間も密着し続けた、100%ノンフィクションな映画だってあります。
では、そんな作品たちを、監督や脚本家、役者などの多くの人物が集まって作られた芸術を、1つの物にして数字を付けてしまうのはどうなのでしょう。以前までは、それは失礼に値し、やるべきでないことだと考えていました。
しかし、考えてみると、これまで作品に文句を言ったり、人をからかったような発言をしたりしている地点で、私は失礼な人間です。匿名を利用して言いたい放題するアレです。
言いたい放題、つまり得点を付けているようなものです(失礼な点という共通点で)。そこで、失礼な私は、あえて作品に得点を付けてしまおうと考えました。ただ、少々大雑把にやります。
・基準はナシの100点満点採点です。
・映画という一つのジャンルとしての採点ではなく、その作品だけを観て、その場でさっと決めます。
・他作品の得点を見てしまうと基準が発生してしまうので、それは見ず、気にせずに採点します。
・あくまでテキトーに考えたものですので、得点が異なっても同じ面白さ、もしくは得点が低い方が面白かったということがあるかもしれません。
要は、レビューする作品だけを見て採点します。「映画として」でもなく、「そのジャンルの中で」でもありません。「この映画は」としてです。作品のテーマやストーリーなど、全体がマッチしているか、美味しい所をちゃんとつかめているか、観る人を楽しませてくれているかとしての採点です。
目安として見てください。
ストーリーの盛り上がり、分かりやすさ(場合によって難しさ)などの点数。
・テリング
キャラクターの感情表現力、感情の伝わりやすさ(場合によっては伝わりにくさ)。
・バランス
『ストーリー』と『テリング』のバランスの良さ。一方に力を入れすぎて、一方に全く面白味を感じないときは、低い点数になります。
・キャラクター
キャラクターの個性の分かりやすさ。しっかりと個性的なキャラクターを生かしきれているかなど。
・リズム
話の流れの良さ。モタモタしてたり、ストーリーの進まない休息の部分が長すぎたり、あるいは無かったりすると、低い点数になります。
・『特別項目』
作品によって異なります。例えば、アクションなら『迫力』、ドラマならば『感動』など。悪い作品にはネガティブな項目にもなる場合もあります。
・総合
すべてを通しての得点。どれだけおもしろいか、あるいはどれだけおもしろくないかを数値にして分かりやすく出したものです。
以上です。
これからも趣味全開にやっていきますので、よろしくお願いします。